医学界新聞


「データ」を「情報」に変える

2007.04.23

 

「データ」を「情報」に変える

東京女子医科大学4地点インターネットシンポジウム
「Nursing Informationの展望-情報はすべて電子化できるか?」


 東京女子医科大学看護学部主催によるシンポジウム「Nursing Informationの展望――情報はすべて電子化できるか?」(司会=東女医大・金井Pak雅子氏)が2月28日,東京都新宿区の東京女子医科大学で開催された。実行委員会は大学院看護学研究科先端生命看護リサーチリーダー育成委員会。今回は委員会でも始めての試みである「4地点インターネットシンポジウム」で,岩手・愛知・長野・東京の4会場を結んで議論が交わされた。


 はじめに学部長の久米美代子氏が「この委員会では,臨床に埋もれている情報と,情報工学などの知識をトランスレッドできる研究者の育成をめざしている。看護において患者の莫大なデータをどのように情報化して,利用するかは大きな問題」と述べた。次に学長の高倉公朋氏が「すべての医療と看護はさまざまな情報の基盤の上に築かれており,今後Medical,Nursing informaticsの方法・用途・効果などには無限の将来が予測される。インターネットで多施設を結ぶこのような会議のあり方は,世界を結ぶ21世紀の新しいシンポジウムの形」と挨拶した。

看護情報学と情報の電子化

 シンポジウムでは,まず山内一史氏(岩手県立大)が,情報の電子化を考えるうえで必要となる,看護情報学の概要について口演。コルコランによる看護情報学の定義を紹介し,看護情報学が「データ」「情報」「知識」を区別していることを強調。「データ」から「情

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