医学界新聞

2007.03.19

 

第27回日本医学会総会開催迫る

学術講演=4月6日-8日,学術展示4月5日-8日,公開展示3月31日-4月8日


■生命と医療の原点- いのち ひと 夢 -

 第27回日本医学会総会が岸本忠三会頭(前阪大総長)のもと,きたる4月6日-8日の3日間(学術展示は5日-8日の4日間,公開展示は3月31日-4月8日の9日間)大阪国際会議場・他において開催される。

 日本医学会総会は日本医学会が日本医師会と協力して,医学会および医学関連領域の進歩発展を図り,学術・実践面から医学における重要課題を総合的に議論することを目的として,明治35年(1902年)に東京で第1回が開催されて以来ほぼ4年ごとに開催され今日に至っている。

 本総会のメインテーマは「生命と医療の原点」,副題は「いのち ひと 夢」であり,個別の分野に限らず,現在医療が抱えている問題について広く議論することを目的としたセッションが多数用意されている。また,現代社会と密接に関連した問題,職場におけるメンタルヘルス不調者への対応や生活習慣病対策,禁煙指導など,問題解決に必要な知識・技術の習得をめざした日本医師会認定産業医制度「産業医医学研修セッション」が用意されている。


 本総会では会期1日ごとに「いのち」:分子生物学・遺伝子学を駆使した医学を中心に,「ひと」:疾病・医療を中心に臨床医学を,「夢」:最先端医療・未来の医療像を中心に,と副題に関連したシンポジウム・パネルディスカッションが組まれている。また,特別講演として宇沢弘文氏,安藤忠雄氏,向井千秋氏が登壇する予定(参照)。

 大会最終日に行われる特別シンポジウム「今日の医学教育,医療制度の問題点とその改革-医学,医療制度の理想像へ向けた提言-」は,医学会・医師会・官公庁・経済界・製薬会社・保険業界などの代表が一堂に会して行われる。その際,現在実施中の日本の医療事情に関する大規模アンケートの調査結果が発表され,討論する1つの材料となる。医学・医療の現状と今後について,医療従事者と一般市民との意識の違いを浮き彫りにし,理想像へ向けた方向性を見いだすことが期待される。

 会期前の3月31日から開催されている公開展示「いのち・ひと・夢 EXPO2007」では,PUM(Public Understanding of Medicine)をめざし,大阪府医師会展示の「体験! 世界の医療事情(仮)」や製薬団体展示「くすりの情報プラザ(仮)」のほか,さまざまな企画が組まれている。

異なる分野に目を向け幅広く横断的な理解を

 本総会の特徴として

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