助産雑誌 Vol.77 No.6
2023年 12月号

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2021年の人口動態統計によると,助産所で出生した児の割合は全体の0.5%。5年前の0.6%よりさらに減少しています。一方で,新型コロナウイルス感染症の流行下においても,立ち合い出産ができる場所として注目されるなど,助産院の存在意義は決して小さくなったわけではありません。出生数の減少が報道され,育児の困難さや乳幼児をもつ家族の孤立が社会問題となっている時代に,身近な地域で,産前・産後を通して継続的に女性に寄り添い,親になることを支援していくという助産院の営みは,むしろ,ますます重要になっているとさえ言えます。

「そんな今だからこそ,お産のできる助産院を開業しました」という声を聞き,取材に伺ってきました。結果的に,30代で開業された皆さんに集まっていただいた特集になりました。どうして開業を選ばれたのか,どうやって開業したのか,どんなお産をしているのか,じっくり語っていただいた経験談をロングインタビューでお届けします。

ISSN 1347-8168
定価 1,980円 (本体1,800円+税)

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特集 新世代がつくるお産の場──わたしたちの助産院

[インタビュー] 施設を持たず,自宅出産専門で開業。育児中でも,仲間と一緒だから挑戦できる。──ふじの宮助産院
佐藤未来/下條志織/青野有紀子/藤沢夏絵

[コラム] 母子を中心に,医療・教育・研究・行政と開業助産師をつなぐ「静岡モデル」──濱松加寸子先生に聞く

[インタビュー] このまちで生まれる子どもを絶やさない──さくら助産院
藤岡勢子

[インタビュー] 開業支援講座を始めて10年,15軒の開業助産院を産み出した助産院──ゆずりは助産院
片山由美


■特別記事
生殖を含めたライフプラン作成のための支援──「プレコンセプションケア」を知っていますか?
坂上明子/青木恭子

■インタビュー 髙田昌代さん
日本助産師会会長に就任して──これから取り組みたいことと読者へのメッセージ

■実践報告
安全な無痛分娩の麻酔を提供するための「無痛分娩カート」の紹介
井出悠紀子/坪井さやか/山内千世里/岩佐 葵/伊奈川岳


●うまれてくる風景[6]
繁延あづさ

●妊産婦を尊重したケアのための国際宣言「ホワイトリボン憲章」を手がかりに考える──人権のはなし[6・最終回]
生まれたての赤ちゃんの権利とは?
谷口真由美/福澤利江子

●無痛分娩の超ソボクなギモンに産科麻酔科医が答える──教えて! ヒュウガ先生[5]
分娩第2期に努責がかけにくくならないために,どうしたらよいでしょうか?
日向俊輔/田辺けい子

●「根拠のあるケア」のための新しい考え方──母子相互影響看護論[6・最終回]
産褥期における育児,生活過程および健康状態の相互影響を整える看護
河野洋子

●りれー随筆[455]
Second Stage
古賀聡美

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