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[第2回]デザイン実例集――色の使い方
『医療者のスライドデザインーープレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書』より
連載 小林啓
2023.02.17
医療者のスライドデザイン──プレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書
臨床や研究の現場では日常的にプレゼンテーションが求められるものの,発表時のスライドのデザインについて体系的に学ぶ機会はほとんどなく,スライド作成の手法に悩んだ方も多いことでしょう。また近年ではオンライン上での発表機会も増加しており,情報を正確に届けるための工夫を凝らす重要性が高まっています。
このたび刊行された書籍『医療者のスライドデザイン──プレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書』では,効率的かつきれいで伝わりやすいスライドを作成できるような工夫が豊富な実例集とともに散りばめられています。本書を片手にスライドデザインのスキルを磨いてみませんか。
「医学界新聞プラス」では,実例を用いたスライド作成時のポイントの紹介など,本書の中から4つの項目を抜粋し,公開をしていきます。
色の使い方
色は加えすぎると見づらくなってしまいます。シンプルな色のルールを理解し、情報が区別しやすいデザインを考えましょう。


ポイント1 色を分ける
思いつきで色を決めるのではなく同じカテゴリの色を統一することで、パッと見て情報の区別がしやすくなります。
まずは情報を明確にカテゴリ分けし、最小限の色のルールを定めてみましょう。


ポイント2 トーンを揃える
オレンジ色と一口に言っても、濃いオレンジと薄いオレンジ、赤に近いオレンジや黄色に近いオレンジなど、さまざまな色が存在します。
異なる色を使う場合、できるだけ色のトーンを揃えることで安定した印象を与えることができます。

ポイント3 色と判読性
濃い色に濃い色、もしくは薄い色に薄い色を重ねるとコントラストが下がり、読みづらくなってしまいます。文字の色はできるだけはっきりと識別ができる配色を意識しましょう。
また、色覚障害のアクセシビリティを考慮した配色も大切です(『医療者のスライドデザインーープレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書』p.43)。確認ツールを活用し、多くの人に読みやすい配色を考えましょう。

One More! 流れがわかるデザイン
色の話とはずれますが、BEFOREのスライドでは両方向の矢印の図形を使っており、情報の流れが理解しづらくなっています。 さりげなく流れを示す図形を導入することで、自然な視線の流れを誘導することができます。

医療者のスライドデザイン――プレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書
プレゼンテーションで悩む、すべての医療者・学生へ
<内容紹介>研究や発表で使う「スライド」をよりきれいに、よりわかりやすく作るための指南書。一般的なデザインのルールはもちろん、医療職者が多用する「数字」「グラフ」「画像」「フローチャート」などに特化した解説も掲載。医療系スライドの多数の実例を示し、具体的な改善方法を提案する。汎用プレゼンテーションソフトで使用できるフォーマットやアイコンのダウンロード、実際の作成過程の動画付き解説などの付録も充実。
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