臨床外科 Vol.80 No.5
2025年 05月号

もっと見る

 以前は出血の多い危険な手術術式の代名詞であった肝切除術も,様々な先人の手技の改善と定型化により近年は非常に安全に行われるようになった.一方,その詳細な手技のTipsは専門性を高め,肝胆膵外科医以外の消化器外科医や若手外科医にとって一見とっつきにくく触れがたい術式として扱われている傾向がある.しかし,肝切除術も消化器外科の一領域であり,その基本手技と定型術式に関する知見はすべての消化器外科医がもっていることが求められる.今回の特集では,肝切除の基礎知識・基本手技に関して最新の情報を含めてまとめた.この一冊で若手外科医や専門外の消化器外科医は必要な知識を身に着け,専門医も知識のアップデートに役立てていただきたい.

ISSN 0386-9857
定価 3,080円 (本体2,800円+税)

お近くの取り扱い書店を探す

  • 更新情報はありません。
    お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。

  • 収録内容

開く

医書.jpにて、収録内容の記事単位で購入することも可能です。
価格については医書.jpをご覧ください。

特集 外科医が知っておくべき 肝切除の基礎知識・基本手技

■総論
肝切除の歴史
千代田武大・他

肝切除術の周術期輸液
千葉裕仁・他

肝切除の輸血・アルブミン製剤の使用法
稲垣 周・他

肝切除前の肝予備能評価
出井秀幸・他

肝切除における3Dシミュレーション
皆川卓也・他

■基本手技
開腹肝切除の皮切
木下綾華・他

術中超音波
平井隆仁・他

肝切除時におけるinflow・outflowコントロール
内田洋一朗・他

肝切離手技①──Clamp Crush法
工藤雅史・他

肝切除手技②──CUSA
大目祐介・他

肝切除における止血手技──焼灼止血・縫合止血
石川喜也・他

■術式別
腹腔鏡下肝部分切除術の基本手技
田中真之・他

他臓器腫瘍の肝浸潤に対する対処法
須藤広誠・他

■合併症
肝切除中に起こる出血と胆管損傷への対処法
松木亮太・他

術後合併症に対する対応──肝切除後の出血,肝不全,胆汁漏の診断,治療
本村貴志・他


●腹壁ヘルニア修復術道場・9
傍ストーマヘルニア
諏訪勝仁

●FOCUS
腹壁瘢痕ヘルニアにおけるボツリヌス毒素を使用した治療の可能性
蛭川浩史

●病院めぐり
松江赤十字病院外科
平原典幸

  • 更新情報はありません。
    お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。

  • https://gastro.igaku-shoin.co.jp/