臨床外科 Vol.80 No.6
2025年 06月号

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 骨盤悪性腫瘍に対する骨盤内臓全摘術は,外科領域における高難度・高侵襲手術の一つである.適応となる疾患も多岐にわたり,術後のQOLの低下も避けられない.一般の直腸癌手術の手技や解剖の知識だけでは到底成しえない手術であり,骨盤解剖や神経機能の知識に加え,泌尿生殖に関する知識も必要となる.手術では,さまざまなコツだけでなく,骨盤の静脈からの出血コントロールなどの技術も必須である.周術期合併症も多彩であり,重篤化しやすい.このように,技術だけでなく多くの知識を要する手術手技であるため,本特集ではこの領域のエキスパートによる解説を通じて,経験の少ない若手外科医にも本術式の理解を深めていただきたく企画した.

 

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ISSN 0386-9857
定価 3,080円 (本体2,800円+税)

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特集 骨盤内臓全摘術のすべて

■総論
骨盤内臓全摘術の基礎知識と手術適応
菊池悠太・他

骨盤内臓全摘術に必要な解剖の要点
稲田 涼・他

「手術」を軸とした,骨盤内臓全摘術の周術期管理
芥田壮平・他

骨盤内臓全摘術時の術中・術後の代表的な合併症とその対応
植村 守

■手術手技
開腹骨盤内臓全摘術
須藤 剛・他

腹腔鏡下骨盤内臓全摘術
塚田祐一郎・他

ロボット支援骨盤内臓全摘術に必要な解剖と手術手順
花岡まりえ・他

仙骨合併切除を伴う骨盤内臓全摘術
木村 慶・他

骨盤内臓全摘術後の尿路再建術
石川雄大・他

骨盤内臓全摘術後の骨盤底再建
赤澤 聡・他


●病院めぐり
南奈良総合医療センター外科
吉村 淳

●腹壁ヘルニア修復術道場・10
特殊な環境下での手術──Loss of domain,緊急手術,汚染手術,抗血栓薬治療者など
松原猛人・他

●FOCUS
がん光免疫療法の現在と今後の展望
中島崇仁

遺伝性大腸癌診療ガイドライン2024年版 改訂のポイント
田中屋宏爾・他

●臨床報告
神経線維腫症1型(von Recklinghausen病)に合併した同時性両側乳癌の1例──本邦報告例の検討
小林達則・他

子宮全摘術後に生じた子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例
武山大輔・他

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