看護管理 Vol.34 No.3
2024年 03月号

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エビデンスに基づいた看護を提供していくことが求められる中,米国では患者アウトカムの評価だけでなく,ナースアウトカムの評価も重要視されます。そのため,病院内に看護研究を行う部署が設置され,ナースサイエンティストによるさまざまな研究を通じて,エビデンスに基づく看護実践とその評価が行われています。
その一例として,Patricia Dykes氏やDavid Westfall Bates氏らの研究チームは,「患者安全のための転倒予防ツール:Fall TIPS」を開発。このツールを用いて転倒を減少させる実践と,それによるアウトカムの評価に関する研究が行われています。
わが国でエビデンスに基づいた看護実践や病棟マネジメントをより発展させるために,看護管理者や組織にはどのような役割,体制が求められるのか。米国での実践を,そのヒントにしていただければ幸いです。

ISSN 0917-1355
定価 1,760円 (本体1,600円+税)

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特集 エビデンスに基づく看護実践を病棟で展開していくために看護管理者は何を知り,何を決断すべきか?──米国のナースサイエンティストから学ぶ

病棟においてエビデンスに基づく看護実践を展開するために──本特集のねらい
森脇睦子

エビデンスをベッドサイドケアにつなげる米国ナースサイエンティストの活動──転倒予防の研究事例から
パトリシア・ダイクス(Patricia Dykes)

米国のナースサイエンティストの役割と研究の実践例
シュノック久美子(Kumiko Schnock)

日本におけるナースサイエンティスト活躍の可能性と課題──臨床と研究をつなぐ人材の発掘と登用
秋山智弥

エビデンスに基づく病棟マネジメント実現に向けて──臨床と研究の協働で,日本におけるエビデンスを構築する
田中理子/森脇睦子

COVID-19感染拡大対応の経験から忙しさと患者像の可視化に挑む──マネジメントへの応用を目指した一医療機関の解析
森脇睦子


■特別記事
高度実践看護師の社会ニーズに即した実践を考える①──看護管理者と専門看護師(CNS)から
木村弘江/齋藤大輔

高度実践看護師の社会ニーズに即した実践を考える②──看護管理者と診療看護師(NP)から
太田恵子/本田和也


●外来看護がこれから目指すべき姿を描き出す④
地域包括ケアにおけるりんくう総合医療センターの外来看護の機能と実践
宇都宮宏子/井出由起子/萩原文子/高畠麻由美/吉田恵子/河野純子

●明日のわたしのリーダーシップ⑫(最終回)
後継者計画と実践
高岡明日香

●政策をヒントに,看護管理をブラッシュアップ③
全世代型社会保障改革から地域に適した看護連携を再考する
小野田 舞

●24時間戦えません 看護職と睡眠の深い世界③
睡眠と事故──睡眠不足は事故のもと
奥 裕美

●これからの臨床現場を支えるために㉗
安全な職場環境づくりに向けて──職場における暴力の対策と実践・1
岩間恵子

●読んでおきたいビジネス書㉟
『ケアの倫理とエンパワメント』
間杉俊彦

●看護管理 ときにはバーディー ほぼパー⑮(最終回)
看護管理は全て未来のビジョンにつながっている──「虚構」を引き出し新たな看護の創造へ
坂本すが

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