看護管理 Vol.34 No.1
2024年 01月号

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看護管理者はコロナ禍において,さまざまな倫理的な苦悩を抱えてきました。
しかしその渦中では目の前の課題への対応に追われ,それらの苦悩に目を向けることができないまま,「これでよかったのだろうか」という悩みを今も持ち続けている看護管理者の方々は少なくないでしょう。
そこで本特集では,米国で早くから看護における倫理の重要性を研究してきたキャサリン・ブラウン-ザルツマン氏を囲み,コロナ禍を経験した看護管理者たちが自らの経験を共有し,対話した座談会を中心に,コロナ禍での看護管理者の倫理的苦悩を検討します。
本特集を通じて,1人ひとりの経験を振り返り,追体験しながら,癒され,自分自身を許し,前に進むきっかけを得ていただければ幸いです。

ISSN 0917-1355
定価 1,760円 (本体1,600円+税)

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特集 コロナ禍での看護管理者の倫理的苦悩──振り返りを通じた「癒し」と「許し」

キャサリン先生を第27回日本看護管理学会学術集会に招いた意図
別府千恵

■【座談会】
コロナ禍での看護管理者の倫理的苦悩を振り返る
キャサリン・ブラウン-ザルツマン(Katherine A. Brown-Saltzman)/別府千恵/吉部恵理子/佐藤佐都美/熊木孝代/松尾晴美

■コラム│座談会を振り返って
倫理的な視点で考えていくために
松尾晴美

看護師は最後の砦
熊木孝代

「守る」という言葉から管理実践を振り返る
佐藤佐都美

看護職にとっての「癒し」と「許し」
吉部恵理子

■【第27回日本看護管理学会学術集会講演録】
Steadying the Nursing Profession Through the Storms: An Ethical Practice
キャサリン・ブラウン-ザルツマン


■実践報告
電子カルテデータを活用したクリニカルパスの推進──小児外科領域における取り組み
中谷安寿/出口幸一/村田泰三/末吉礼奈/圓見千代/岩崎朋之

■新巻頭シリーズ 気になる病院の魅力①
“ニーズ”に丸ごと応える!──谷田病院の取り組み
藤井将志/松岡真由美


●新連載 政策をヒントに,看護管理をブラッシュアップ①
看護管理者が政策を知る,ということ
小野田 舞

●新連載 24時間戦えません 看護職と睡眠の深い世界①
睡眠の科学で看護の質を高める
藤野葉子

●明日のわたしのリーダーシップ⑩
コンフリクト・マネジメント・2
高岡明日香

●これからの臨床現場を支えるために㉕
安全な職場環境づくりに向けて,職場における暴力の要因を知る
岩間恵子

●読んでおきたいビジネス書㉝
『客観性の落とし穴』
間杉俊彦

●看護管理 ときにはバーディー ほぼパー⑬
情報は生きていく力になる
坂本すが

●人が成長する組織づくりの可能性を探る──海外の文献・事情をひも解きながら⑫(最終回)
次の一歩を踏み出すために──リーダーシップの再考とリフレクションによる学習
嶋田 至/西川耕平

●おとなが読む絵本 ケアする人,ケアされる人のために(207)
木々の言葉に耳を傾ける感性を
柳田邦男

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●連載「人が成長する組織づくりの可能性を探る」の文献リスト

下記のボタンから,連載第12回(最終回)「次の一歩を踏み出すために リーダーシップの再考とリフレクションによる学習」で引用・参照した文献リストをご確認いただけます。

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