助産雑誌 Vol.78 No.6
2024年 12月号
特集 「私のからだは私のもの」から始める初期中絶のケア
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人工妊娠中絶は,女性の「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」として国際的に認められながらも,法・哲学・倫理・宗教・政治などさまざまな領域で論争の的になってきました。特に日本では法的・社会的な課題と共に,性教育や医療システムにも課題があることが指摘されています。助産師は,女性の性と生殖の専門家として,また全ての女性の権利を守る医療者として,人工妊娠中絶を選択した女性たちをどのようにケアしていけばいいのでしょうか?
本特集では,議論を整理するために妊娠初期の人工妊娠中絶に限定し,ケアの軸として「からだの自己決定権」を中心に置くことを提案します。助産師を含む日本の女性たちが置かれている現状を知り,「私のからだ」について一緒に考えてみませんか。
ISSN | 1347-8168 |
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定価 | 1,980円 (本体1,800円+税) |
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特集 「私のからだは私のもの」から始める初期中絶のケア
Sexual and Reproductive Health and Rights(SRHR)から人工妊娠中絶を捉え直す──日本の人工妊娠中絶の現状と課題
中込さと子
【コラム】WHO『中絶ケアガイドラインエグゼグティブサマリー』の紹介──女性を中心とした質の高い中絶ケアの実現に向けて
佐藤優香
避妊と人工妊娠中絶──Bodily Autonomyから考える女性の権利
池田裕美枝
人工妊娠中絶の背景にある「予期せぬ妊娠」と性暴力被害──助産師による支援を考える
水野真希
女性の社会経済的困難と人工妊娠中絶
瀬山紀子
医療現場で人工妊娠中絶に関わる助産師の意識と葛藤
杵淵恵美子
【コラム】中絶を語ること──My Body My Life Japanの取り組みから
白井千晶
人工妊娠中絶と女性の自由──フランスの場合
井上たか子
政治から見る日本の人工妊娠中絶
岩本美砂子
■特別記事
【インタビュー】助産師がつくるユースフレンドリーな空間──ユースウエルネスKuKuNa
幸﨑若菜
■Report
アデレード女性刑務所(Adelaide Women's Prison)における社会復帰に向けた取り組み
鈴井江三子/濟木 幸/西村明子
エチオピア保健事業視察2024──途上国の子どもたちの命を守る,UHC達成のためのグローバルパートナーシップの役割
友納理緒
■インタビュー 小澤琴巳さん
新たなラケットスポーツ“パデル”で切り拓く──「アスリート×助産師」のキャリア
●うまれてくる風景[12]
繁延あづさ
●助産師の疑問に答える! 実践的おっぱい講座[6]──多角的な「胸」の知識
授乳中にしこりを触れたら 検査・診断の流れ
Satoko Fox
●助産師の臨床推論を学ぼう! [6・最終回]
Case4 上腹部痛 「みぞおちのあたりが痛い……」
伊藤美栄
●りれー随筆[461]
出会いは宝物
林 直美
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