産婦人科外来処方マニュアル 第5版
徹底的な現場主義で日常的にあう疾患と治療薬処方の大切なところをまとめたマニュアル
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産科婦人科外来で日常的にあう疾患と治療薬処方。その大切なところだけをまとめあげたマニュアル。「薬の選択が悩ましい」「症状別に薬を使い分けたい」そんな読者のために貫く徹底的な現場主義。疾患ごとに治療概説、処方例、処方解説、薬剤解説、ワンポイントアドバイスで構成。漢方薬、ジェネリックなど新規付録も。姉妹本『産婦人科ベッドサイドマニュアル』と合わせて、The Best Manual Ever!!
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序文
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第5版 序
30年続いた「平成」が終わろうとしています.経済的にも社会的にも,日本が停滞していた時代の印象がありますが,一方で世界的なIT革命で社会が世界化した時代でもありました.
医学の世界でも大きな変革が進んだ「平成」でした.EBMを重視した医療へのシフト,保険医療を超える高価な医薬品の登場,生活習慣病から癌治療に至るまで新しい医学概念が提示された時代であり,医学や医療の在り方はこの30年で大きく変わりました.
そのなかで本書は,徳島大学が主管した第52回日本産科婦人科学会を記念して平成12(2000)年に初版を発行し,医療の変化に合わせて改訂を行いながら20年目を迎えることができました.産婦人科領域でもこの20年間に大きな展開があり,しかも変化は大きくかつ急速に進んできましたが,多くの産婦人科医に支持されて第5版を上梓できることは編者として大きな喜びです.
今回の改訂では,時代に合わない項目やわかりにくい4項目は積極的に除外・改変し,医療動向に合わせて6新規項目を導入したほか,同じ項目でも内容を一新しました.また,薬剤も最近のものに入れ替えています.そのため,結果として合計2項目増加することになりました.産婦人科でよく使う漢方製剤を一覧表にし,また厚労省は後発医薬品を推奨していますので,いわゆるオーソライズドジェネリック医薬品に焦点を絞って示すことにしました.
しかし,今回の改訂にあたっても,「最新の産婦人科の知識をわかりやすく,臨床現場で使いやすいマニュアル」を原則に,編集方法は従来通り,執筆者全員が1項目ずつ,すべての項目の内容を精査し,疑問点を議論し,文章を練るという手法を維持しました.本書が支持され続けるためには,この編集方法が最善と考え,踏襲しています.
本書は,日常診療で遭遇する疾患の最低限の処方例のマニュアルですが,医療現場の意見を大胆に取り入れていますので,現場で役に立つものと信じています.処方の指針として,忘れやすい知識の確認のために,さらに研修医や専攻医には新しい知識の吸収のために,活用していただければ幸いです.
最後になりましたが,今回の改訂においては取りまとめを担当してくれた教室の加地 剛講師の多大な貢献と医学書院のスタッフのご尽力によるところが大きく,厚く感謝するとともに,元号の変更で何が変わるのかは難しいですが,新しい時代に期待したいと思います.
平成31(2019)年3月
徳島大学産科婦人科学分野 苛原 稔
30年続いた「平成」が終わろうとしています.経済的にも社会的にも,日本が停滞していた時代の印象がありますが,一方で世界的なIT革命で社会が世界化した時代でもありました.
医学の世界でも大きな変革が進んだ「平成」でした.EBMを重視した医療へのシフト,保険医療を超える高価な医薬品の登場,生活習慣病から癌治療に至るまで新しい医学概念が提示された時代であり,医学や医療の在り方はこの30年で大きく変わりました.
そのなかで本書は,徳島大学が主管した第52回日本産科婦人科学会を記念して平成12(2000)年に初版を発行し,医療の変化に合わせて改訂を行いながら20年目を迎えることができました.産婦人科領域でもこの20年間に大きな展開があり,しかも変化は大きくかつ急速に進んできましたが,多くの産婦人科医に支持されて第5版を上梓できることは編者として大きな喜びです.
今回の改訂では,時代に合わない項目やわかりにくい4項目は積極的に除外・改変し,医療動向に合わせて6新規項目を導入したほか,同じ項目でも内容を一新しました.また,薬剤も最近のものに入れ替えています.そのため,結果として合計2項目増加することになりました.産婦人科でよく使う漢方製剤を一覧表にし,また厚労省は後発医薬品を推奨していますので,いわゆるオーソライズドジェネリック医薬品に焦点を絞って示すことにしました.
しかし,今回の改訂にあたっても,「最新の産婦人科の知識をわかりやすく,臨床現場で使いやすいマニュアル」を原則に,編集方法は従来通り,執筆者全員が1項目ずつ,すべての項目の内容を精査し,疑問点を議論し,文章を練るという手法を維持しました.本書が支持され続けるためには,この編集方法が最善と考え,踏襲しています.
本書は,日常診療で遭遇する疾患の最低限の処方例のマニュアルですが,医療現場の意見を大胆に取り入れていますので,現場で役に立つものと信じています.処方の指針として,忘れやすい知識の確認のために,さらに研修医や専攻医には新しい知識の吸収のために,活用していただければ幸いです.
最後になりましたが,今回の改訂においては取りまとめを担当してくれた教室の加地 剛講師の多大な貢献と医学書院のスタッフのご尽力によるところが大きく,厚く感謝するとともに,元号の変更で何が変わるのかは難しいですが,新しい時代に期待したいと思います.
平成31(2019)年3月
徳島大学産科婦人科学分野 苛原 稔
目次
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A 周産期
(1)つわり・妊娠悪阻
(2)切迫流産
(3)切迫早産
(4)妊娠高血圧症候群
(5)貧血(妊娠中)
(6)かぜ症候群(妊娠中)
(7)インフルエンザ(妊娠中)
(8)アレルギー性鼻炎(妊娠中)
(9)気管支喘息(妊娠中)
(10)頭痛(妊娠中)
(11)腰痛(妊娠中)
(12)胃炎(妊娠中)
(13)便秘(妊娠中)
(14)下痢(妊娠中)
(15)痔核(妊娠中)
(16)皮膚のかゆみ(妊娠中)
(17)子宮復古不全
(18)産褥乳汁分泌の調整
(19)産褥乳腺炎・乳頭亀裂
(20)妊婦および授乳婦におけるビタミン摂取基準
(21)妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂食量の目安
(22)授乳中の薬剤投与
(23)乳児の皮膚疾患
(24)乳児とVPD(vaccine-preventable diseases)
B 内分泌
(25)無月経
(26)頻発月経,希発月経,無排卵周期症
(27)機能性子宮出血
(28)月経移動
(29)経口避妊薬
(30)緊急避妊法
(31)過多月経
(32)月経困難症
(33)月経前症候群
(34)子宮内膜症
(35)多毛症
(36)更年期障害(ホルモン補充療法)
(37)更年期障害(その他の治療)
(38)骨粗鬆症
(39)脂質異常症
(40)萎縮性腟炎
C 不妊
(41)無排卵症
(42)黄体機能不全
(43)高プロラクチン血症
(44)多囊胞性卵巣症候群の排卵誘発
(45)男性不妊
D 感染症
(46)カンジダ腟炎・外陰炎
(47)トリコモナス
(48)クラミジア
(49)尖圭コンジローマ
(50)性器ヘルペス
(51)梅毒
(52)淋疾(淋病)
(53)付属器炎
(54)膀胱炎
(55)細菌性腟症
(56)毛ジラミ症
E 腫瘍
(57)子宮筋腫
(58)HPVワクチン
(59)子宮内膜増殖症・子宮体癌
(60)プラチナ感受性再発卵巣癌の維持療法
(61)再発子宮肉腫に対する薬物療法
(62)癌化学療法時の制吐薬
(63)術後排尿障害
(64)癌化学療法に伴う神経障害
(65)癌性疼痛
F その他
(66)尿失禁・過活動膀胱
(67)便秘症
(68)接触皮膚炎
(69)外陰瘙痒症
(70)術創の肥厚性瘢痕の予防と治療
(71)不眠症
付録
(72)性ホルモン薬の一覧表
(73)副腎皮質ホルモン外用薬の一覧表
(74)産婦人科で使用する主な抗菌薬の一覧表
(75)オーソライズドジェネリックの一覧表
(76)産婦人科で使用する主な漢方薬の一覧表
(77)産婦人科外来診療で使用する主な薬剤の警告集
薬剤索引
事項索引
(1)つわり・妊娠悪阻
(2)切迫流産
(3)切迫早産
(4)妊娠高血圧症候群
(5)貧血(妊娠中)
(6)かぜ症候群(妊娠中)
(7)インフルエンザ(妊娠中)
(8)アレルギー性鼻炎(妊娠中)
(9)気管支喘息(妊娠中)
(10)頭痛(妊娠中)
(11)腰痛(妊娠中)
(12)胃炎(妊娠中)
(13)便秘(妊娠中)
(14)下痢(妊娠中)
(15)痔核(妊娠中)
(16)皮膚のかゆみ(妊娠中)
(17)子宮復古不全
(18)産褥乳汁分泌の調整
(19)産褥乳腺炎・乳頭亀裂
(20)妊婦および授乳婦におけるビタミン摂取基準
(21)妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂食量の目安
(22)授乳中の薬剤投与
(23)乳児の皮膚疾患
(24)乳児とVPD(vaccine-preventable diseases)
B 内分泌
(25)無月経
(26)頻発月経,希発月経,無排卵周期症
(27)機能性子宮出血
(28)月経移動
(29)経口避妊薬
(30)緊急避妊法
(31)過多月経
(32)月経困難症
(33)月経前症候群
(34)子宮内膜症
(35)多毛症
(36)更年期障害(ホルモン補充療法)
(37)更年期障害(その他の治療)
(38)骨粗鬆症
(39)脂質異常症
(40)萎縮性腟炎
C 不妊
(41)無排卵症
(42)黄体機能不全
(43)高プロラクチン血症
(44)多囊胞性卵巣症候群の排卵誘発
(45)男性不妊
D 感染症
(46)カンジダ腟炎・外陰炎
(47)トリコモナス
(48)クラミジア
(49)尖圭コンジローマ
(50)性器ヘルペス
(51)梅毒
(52)淋疾(淋病)
(53)付属器炎
(54)膀胱炎
(55)細菌性腟症
(56)毛ジラミ症
E 腫瘍
(57)子宮筋腫
(58)HPVワクチン
(59)子宮内膜増殖症・子宮体癌
(60)プラチナ感受性再発卵巣癌の維持療法
(61)再発子宮肉腫に対する薬物療法
(62)癌化学療法時の制吐薬
(63)術後排尿障害
(64)癌化学療法に伴う神経障害
(65)癌性疼痛
F その他
(66)尿失禁・過活動膀胱
(67)便秘症
(68)接触皮膚炎
(69)外陰瘙痒症
(70)術創の肥厚性瘢痕の予防と治療
(71)不眠症
付録
(72)性ホルモン薬の一覧表
(73)副腎皮質ホルモン外用薬の一覧表
(74)産婦人科で使用する主な抗菌薬の一覧表
(75)オーソライズドジェネリックの一覧表
(76)産婦人科で使用する主な漢方薬の一覧表
(77)産婦人科外来診療で使用する主な薬剤の警告集
薬剤索引
事項索引
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