病院 Vol.83 No.3
2024年 03月号

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 PFM(Patient Flow Management)とは、入退院マネジメント強化の手法で、入院患者の一貫した支援のことを指す.入院予定の患者について情報をあらかじめ把握し,入退院含め病床の管理の効率性を高めることを目的とする.導入することにより平均在院日数の短縮,病床稼働率の向上,新入院患者数の増加,救急搬送患者の受け入れ数拡大,手術件数増,在宅復帰率の向上などに効果がある.また,入院患者の基本的情報を入院前に収集しアセスメントすることで,より安全で安心できる入院生活や退院支援を行うことができ,患者の身体的・精神的・社会的背景を把握し,院内外の多職種と連携して入院から退院まで医療・看護・介護の必要な援助を切れ目なく受けられるよう支援する.
 今後,さらなる高齢化の進展により,複数の慢性疾患を持った退院困難患者の増加が予想される.それらに対応するためにPFMは有効であると考え,導入病院の成果や今後の展望を特集する.
[企画・中村 康彦]

ISSN 0385-2377
定価 3,300円 (本体3,000円+税)

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特集 病床稼働率アップ!──PFM導入がもたらす絶大な効果

扉/本特集の論旨が分かるPoint一覧

社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部神奈川県 済生会横浜市東部病院──PFM導入後8年経過して──継続の秘訣とその効果
谷口 英喜

医療法人社団武蔵野会 TMGあさか医療センター──麻酔科術前外来から入院サポートセンターへの転換としてのPFM導入
成島 光洋

医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター──PFM導入による周術期管理の質の向上と効果
藤岡 丞・西崎 加代子

医療法人大誠会 内田病院──PFMを考えた良質な連携──慢性期・施設・在宅での事例
田中 志子

東京慈恵会医科大学葛飾医療センター──地域密着型の病院としてPFM導入がもたらした効果
山下 正和

医療法人済衆館 済衆館病院──ケアミックス病院には適切な病棟構成による院内PFMが欠かせない
今村 康宏

■Interview
PFM導入病院の成果と今後の課題
山本 賢司/聞き手:中村 康彦


■報告
病院の建築事業費の削減可能性に関する研究
田村 桂一・荒井 耕


●アーキテクチャー×マネジメント[110]
海老名総合病院
江川 香奈

●医療機関で起きる法的トラブルへの対処法[35]
医療機関のM&A
嶋野 修司・長谷川 葵

●事例と財務から読み解く 地域に根差した病院の経営[44]
社会医療法人恒心会恒心会おぐら病院──多職種の専門性を引き出し患者ファーストの医療を
佐藤 夏海

●臨床医が病院長になった日[3]
打ちのめされても,這い上がらなくては…
𠮷岡 成人

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