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Dr.セザキング直伝!
最強の医学英語学習メソッド 第2版

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「最強」は次のステージへ。あの「セザキング」が帰ってくる!
STEP1のpass/fail化やSTEP2 CS⇒OET代替を含め、最新の勉強方法にupdate。さらに待望の「USMLE頻出単語・表現200」を追加。さらにさらに、北原大翔氏との豪華対談を収録。

瀬嵜 智之
発行 2025年06月判型:A5頁:288
ISBN 978-4-260-06152-0
定価 3,960円 (本体3,600円+税)

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推薦の序

 この度,Dr.セザキング生みの親?兼初版書評執筆者の一人として推薦文を書く機会をいただきました.まずは改訂版発刊を大変嬉しく思いつつ,この機会をいただいたことを心より光栄に思います.

 ところで本書の素晴らしさですが,それは一言,著者がDr.セザキングである,ということに尽きると考えています.およそ何かを学ぶとき,当然指導者はその道を極めた人がよいに決まっていますが,指導者選びで意外に盲点になるのが,極めた人の中にも「極めるべくして極めた人」と「極められるはずもなかったのに極めた人」がいる,ということです.そして,指導者として卓越しているのが後者であることは申すまでもありません.
 なぜなら,自らの経験を通じて「できない人をできるようにする術」を知っているからです.ただ,残念ながら世の中に「もともとできる人」はそこそこいますが,「どん底から這い上がった,できない人の気持ちが心底わかるできる人」はウルトラ・レア級ではないかと思います.その点,Dr.セザキングがUSMLE受験界におけるウルトラ・レアであることを私は断言し,当然の帰結として,本気でUSMLE合格を目指したい方には,本書を含めDr.セザキングの教えを乞うことを強くお勧めします.

 今から17年ほど前になりますが,私の教室の前を,当時大学2年生で学業絶不調のDr.セザキングが虚ろな目をしながら夢遊病者の如く彷徨っていました.その日の出来事は昨日のことのように鮮明に覚えていますが,そんな夢遊病者のような彼に何気なく声をかけ事情を聞くと,あまりにも医学学習の出来が悪く不甲斐ない自分をなんとかしたくて藁にもすがる思いで私を訪ねてきたとのこと.その時「藁」は心の中で「キタ~!」と叫び(その理由はぜひ初版書評で!),中学生の時に尊敬する先生からかけてもらった魔法を彼にかけてみました.その結果,期待通り,いや,期待以上に,休眠していた彼の才能遺伝子群(特に「努力を楽しめる遺伝子」!)のスイッチが一気にオンになりました.致命的とも言える英語アレルギーもなんのその,果敢(無謀?)にもUSMLEに取り組み始め,その後のサクセスストーリーは語るまでもありません.文字通り奇跡が起き,彼は自己実現しました.
 そして真に素晴らしかったのは,USMLE学習を通じて蓄積した情報・経験を惜しむことなく進んで希望者に提供し始めたことです.それがいつしか全国的な広がりを見せ,彼の周りに集まる人が増え,結果的にUSMLEに取り組みたいけどどうすればよいかわからない・うまくいかない人のお手伝いをするという,彼の現在のメイン・ミッションへと昇華しています.つまり,開花遺伝子群のなかに「正真正銘の学習サポート遺伝子」も含まれていた,ということです.

 本書にはUSMLE合格に向けて,何を・どのように学べばよいかの情報がぎゅっと詰まっています.それをやり切れば自ずと合格はついてきますが,実は一番困難なのが「やり切る」努力です.多くの方はやるべきことの膨大さに気が遠くなるでしょう.でも,本書の読者であれば,常にDr.セザキングが「キミならできる! ボクにもできたんだから」と囁きながら伴走してくれていることを感じられるはずです.本書が他の類書と決定的に違うのは,途方もないマイナスから努力して頂上を極めた,そんな彼の人生から滲み出る「学習者への思いやり・気配り」に溢れていることです.「本当に自分でもUSMLEに合格できるんだろうか?」と自信のない人ほど,途中で挫けることなく初志貫徹・自己実現するために,ぜひ本書を選んで果敢にUSMLEにアタックしていただければと思います.

 なお,本書初版の書評タイトルは「USMLE指南書の仮面をかぶった『人生の手引書』」でした.改訂版では紙幅の都合上「人生の手引書」部分が第1章 1 「勉強のススメ──勉強すればするほど幸せになれる」(と「まえがき」「あとがき」)に凝縮された形になっており実感しにくくなっているかもしれません.が,例えばそこに登場する「5つの条件」は,私が医学部内で行った自己啓発セミナーで紹介した自己実現のための5カ条をDr.セザキングが自らの経験をもとにアレンジしたものです.この5つの条件を実践することで,少なくとも二人の途方に暮れた生徒・学生が人生の大アクセルジャンプを飛んでいますので(私のアクセルジャンプについては初版書評を参照ください),ぜひ参考にしていただければと思います.
 本書は「USMLE指南書」としてもコスパ最高ですが,活用の仕方次第では読者の「革命的自己開発」のキッカケとなる pricelessな一冊になるはずです.この本を手に取ることで,どんな大金を積んでも手に入れることのできない充実した人生を自分のものにしていただきたいと願いつつ,推薦の序とさせていただきます.

 北中 千史(山形大学医学部腫瘍分子医科学講座・教授)
 ぜひ,初版の書評もあわせてご覧ください.


まえがき

 ハイ! ナイストゥミーチュー! Dr.瀬嵜ことセザキングです。

 遡ること5年前,2020年に刊行した本書の初版は,医学英語,さらにはUSMLE(アメリカの医師国家試験)に特化した非常にニッチな書籍でしたが,驚くべきことに異例の大反響をいただきました.その後,COVID-19の影響もあってUSMLEをとりまく状況も変化し,この度改訂の運びとなりました.

 最近では大変ありがたいことに,「USMLEコンサルタント」として認知いただけるようになりましたが,僕のことをご存じでない読者の方もいると思うので,簡単に自己紹介をさせてください。
 僕は瀬嵜智之(せざきともゆき)と申します。現在はUSMLEコンサルタントとして,「Sezaking Medical College」というオンラインサロンを主宰しており,220名以上のUSMLE受験生をサポートしております。

 というと,英語ペラペラの帰国子女を想像されるかもしれませんが,僕はもともと「英語偏差値30台」「センター英語116/200」と英語が大の苦手でした。そんな僕の人生は,北中千史(きたなかちふみ)先生(山形大学医学部腫瘍分子医科学講座・教授)というロールモデルに出会って大きく変わりました。なんと,当時4つのSTEPで構成されていたUSMLEのうち,最も重要度が高かったSTEP1を最高スコアで,日本人にとって最難関とされていたSTEP2 CSを一発で,それぞれ合格してしまいました
 そんな勉強や英語が苦手だった僕だからこそ,本書で紹介しているような誰でも利用できる勉強方法を生み出すことができ,USMLEコンサルタントとしてここまで活動を続けることができたのです。
 ここまで読んでも「自分にはUSMLEなんて無理!」「地方医大生だし……」などと思われる方もいるでしょう。このように,勝手に自分の可能性を狭めてしまうことを「自己限定」と言います。自己限定によって描かれる世界は完全に幻想です。幻想でなければ英語偏差値30台だった僕がUSMLEで最高スコアを取れるわけがないのです。
 この本を読み終えたとき,ただ医学英語の勉強方法を学んだだけではなく,ほんの少しでも将来への希望を感じていただけたら,この本の使命は十分に全うできたということでしょう。

 さて,僕の自己紹介はここまでにして,話を元に戻しましょう。
 この5年でUSMLEを取り巻く状況はもちろん,僕自身の立場も大きく変わりました。ですので,まずは各章の概要や改訂のポイントを簡単にご説明します。

 まず第1章では,医学英語の勉強に入る前に必要な「準備体操」をします。僕が人生をかけて得た「成功の法則」に加え,英語を学ぶうえでの「正しい日本語」の重要性を解説します。

 第2章では,いよいよ本題に入り,英語の勉強方法を紹介します。そもそも受験勉強をがんばったのになぜ英語がしゃべれないのか? そして,実際に勉強方法はどうすればよいのか? 僕の経験をもとに説明します。

 第3章では,少し角度を変えて,医学英文読解にトライしていただきます。医学英語を学びながら,効率的に医学英文読解をする方法をお伝えします。すでにUSMLEの勉強を開始している方にとっても目からウロコなセザキング流の効率的な解法を掲載しているので,お楽しみに。

 第4章では,「USMLEこそ最高の医学英語学習ツールである」という僕の持論をもとに,僕がこれまでUSMLEコンサルタントとして培ってきた知識をお伝えします。USMLEは,臨床留学をしたい人だけのものではありません。留学予定はないけど純粋に医学英語を学びたいという方にとっても最高の医学英語学習ツールであると,僕は確信しています。

 第5章では,USMLEの各STEPについて,合格の極意を伝授していきます。特に初版刊行以降,STEP1のPass/Fail化,STEP2 CSの廃止⇒OETで代替など,大きな変化がありました。紙面の都合ですべての情報をここでご紹介することはできませんが,勉強方針の大枠はつかんでいただけると思います。

 ですので一口に「医学英語」と言っても,本書では文法・発音・リスニングといった基礎的な英語力から,医学英文問題読解や英語診察という医学英語の最たる領域まで,勉強方法を幅広く解説します。

 巻末の付録には第1~5章には収まりきらなかった,便利な一覧表(参考書や塾,USMLEの教材など)や「キミだけのUSMLE受験スケジュール帳」などをつけています。今回の改訂では,要望の多かった「USMLE頻出単語・表現」を追加しました(めちゃ苦労しました……)。さらに特別企画として,今世界を席巻している(?)チームWADAの北原大翔先生(シカゴ大学)との対談を収録しています。

 また,合間にはさみこんだミニコラムでは,USMLEとは必ずしも関係ないけど僕がどうしても書きたかったテーマについてお話しします。個人的にはこのコラムこそぜひ読んでいただきたいです(笑)。

 長くなってしまいましたが,以上が本書の概要です。

 さぁ,「セザ本」の第2幕のはじまりです。われわれの人生は,たった一人の人,またはたった一冊の本との出会いで激変しうるものです。この本を読み終えたときの「あなた」は,もしかしたら今の「あなた」とは別の「あなた」になっているかもしれません

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推薦の序
まえがき

第1章 英語を学び始める前の準備運動
 1 勉強のススメ──勉強すればするほど幸せになれる
 2 英語を勉強する前に「正しい日本語」を身につけよ!

第2章 医学英語の勉強方法,どうすればよい?
 1 受験勉強をがんばったのに英語がしゃべれない?
 2 医学英単語,どう覚えるべき?
 3 英語の教科書の中身が頭に入ってこない!
 4 セザキング流 英語参考書の選び方!
 5 セザキング流 英語塾の選び方!
 6 セザキング流 英語試験の活用法!

第3章 医学英文を読み解くコツ,教えます!
 1 医学英文問題を解いてみよう!
 2 先読みして「テーマ」をとらえる

第4章 USMLEは最高の医学英語学習ツール
 1 USMLEって何? おいしいの?
 2 USMLEのメリットは留学だけじゃない!
 3 勉強する気になってきた! まずは何から始めればいい?
 4 FAへの書き込み方がわからない……
 5 セザキング流 「型」が身につく英語診察トレーニング
 6 セザキング流 「型」が身につく英語発音トレーニング
 7 セザキング流 「型」が身につく英語カルテ作成トレーニング
 8 「通訳理論」をご存知ですか?

第5章 ECFMG 取得の極意
 1 STEP1 合格の極意!
 2 STEP2 CK 合格の極意!
 3 OET 合格の極意!
 4 STEP3 合格の極意!

あとがき

付録
 ① お役立ちWebサイト・スマホアプリなど
 ② 英語参考書・塾のまとめ
 ③ USMLE参考書・模試など
 ④ コピーして使える問診票
 ⑤ キミだけのUSMLE受験スケジュール帳
 ⑥ USMLE頻出単語・表現200
 ⑦ 【特別対談】「本物の外科医」に,全部聞いてみた

ミニコラム
 才能とポケモン世界一
 「情報を見極める目」が求められる時代になった
 とにかく手を動かせ!
 お金のハナシ
 国試のおもひで
 持ち物チェック対策
 僕の人生を変えた本
 努力は「次の努力」につながる!
 ペンは細いものを使え!
 ありがとう,LAのおじさん!@スタバ
 いまなお存在する「情報格差」
 「独立起業」という医師の新しい生き方
 「アンマッチ」も不幸とは限らない
 オンラインサロンは「オフラインサロン」?
 眠れぬ夜は誰のせい?
 卒業旅行中でも勉強三昧?
 臨床留学にも通ずる「弱者の兵法」
 「臨床留学」の光と陰

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