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医学英語論文 手トリ足トリ いまさら聞けない論文の書きかた

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ある日突然、論文を任されたが、どこから手を付けたらよいのかわからないことだらけ、論文は指導医の赤字だらけ……投稿したらリジェクトで……一体どうしたらいいの?!

経験豊富な筆者が、若手医師が論文執筆でつまずきやすい「いまさら聞けない」疑問を解説し、文献、データ収集から執筆・投稿、そしてめでたくアクセプト!とその先まで熱血指導。

英語の例文は登場しない英語論文執筆の絶対的指南書。

監修 千葉 一裕
堀内 圭輔
発行 2022年04月判型:A5頁:220
ISBN 978-4-260-04883-5
定価 3,850円 (本体3,500円+税)

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まえがき

 本書は,2018年10月から3年間にわたり「臨床整形外科」(医学書院)に,「いまさら聞けない英語論文の書き方」として連載した内容に,加筆・修正を施し,まとめたものです.本書では,特に若手医師・研究者に対して,以下の3つをお伝えできればと考えています.
 まず,「英語論文」を書くとなると,「英語」ばかり意識しがちですが,実は最も重要なのは,「論文の作法・決まりごとを理解し,自分の考えを平易な文章で説明できる能力」です.もちろん,語学が大きな障壁であるのは否めませんが,どんなに英語が堪能でも,それだけでは英語論文は書けません.
 2つ目は,「英語論文」は1人の作業ではなく,その準備から掲載に至るまで(さらにその後まで),指導医,共同研究者,編集者,査読者,読者など,多くの人との関わりのなかで成立することです.それぞれの立場を理解し,円滑なコミュニケーションを図ることは,論文を発表し続けるうえで大きなプラスになります.
 そして,最後にお伝えしたいのは,「英語論文」には,他では得られ難い喜びや充足感があることです.日々の臨床業務をこなすことは,医師として必須ですが,それだけだと世界が狭くなりがちです.「英語論文」の準備・発表を介して,視野が大きく広がる可能性があります.また,キャリアの裏づけとなる「作品」を後世に残すことで,自身の成長を客観的に評価できる礎にもなります.
 「英語論文」に関わるこうした広い内容を,まだあまり論文執筆の経験のない若手医師・研究者を意識しつつ,些細なことも含め手取り足取りなるべく平たくお伝えすることを心がけました.もし,本書が英語論文を執筆するきっかけとなれば,筆者としても望外の喜びです.

 2022年3月
 コロナ禍の東京より
 堀内圭輔 千葉一裕

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Ⅰ 論文を書く前に
 1 世のため,人のため,自分のため,英語論文を書こう
  なぜ医師が英語論文を書くのか
  研究者を志すなら英語論文は避けられない
  どこから手をつければよいのか?
  そもそも英語論文を書く教育がなされていない?
  指導医・PIに代わって英語論文の「作法」からスタートします
 2 何はなくとも,まずは文献
  ワープロソフトを立ち上げる前に
  どの程度の文献数が必要か?
  文献収集に慣れよう
  文献は「読む」,そして「記憶する」
  文献管理ソフトを入手する
 3 リサーチ・クエスチョンを意識できているか?
  漠然とした疑問=リサーチ・クエスチョンではない
  優れたリサーチ・クエスチョンとは
  失敗も確実な一歩

Ⅱ 英語論文の「作法」
 4 英語論文執筆の基礎① 英語論文は英語フォントで書く
  まずは英語フォントで正しく入力
  英語フォントには使い分けがある
  大きさとフォントは統一させる
  特殊文字・数字なども英語フォントを使う
 5 英語論文執筆の基礎② スペースには要注意
  英文におけるスペースとは?
  数字と単位の間にはスペースが必要
  「両端揃え」ではなく「左揃え」にする
 6 英語論文執筆の基礎③ 原稿の書式を理解する
  原稿のサイズ
  原稿の余白(Margin)の設定
  ダブルスペース(Double Space)
  インデント(Indent)
  ページ区切り
 7 英語論文執筆の基礎④ 略語は侮れない
  略語(Abbreviation)の使い方
  遺伝子名と遺伝子表記法(Gene Nomenclature)

Ⅲ 英語論文の基本構造とその対策
 8 まずは主旨の確認とFigureの用意
  論文の主旨を理解し,端的に説明できるか?
  掲載論文になった姿をイメージができるか?
  Figureを作成し,ストーリーを組み立てる
 9 IMRaDを理解する
  英語論文には決まった構成がある
  IMRaDの概要
  まずは論文のファイルを作る
 10 Methods
  英語論文を書く順番
  Methodsの目的
  Methodsの書きかた
 11 Results
  Resultsの目的
  Resultsの書きかた・留意点
  Figure Legendsの留意事項
 12 Discussion
  Discussionの役割とは?
  Discussionの書きかた
 13 Introduction,AbstractとTitle
  Introductionの目的とは?
  Introductionの書式
  Abstractの目的と書式
  タイトル(Title)

Ⅳ データの取り扱いには要注意
 14 論文執筆に必要な道具をそろえる
  道具はそろっているか?
 15 Figure作成の心得① デジタル画像の基礎
  Figureの作法と,デジタル画像の基礎
 16 Figure作成の心得② 適切な画像処理
  Figureにおける画像操作の留意事項
  レベルの調整の基礎知識
  その他の画像操作と注意点
 17 データ取り扱いの基礎① “n”とは?
  2つの重要な「繰り返し行う行為」
  Biological ReplicateとTechnical Replicateの実例①
  Biological ReplicateとTechnical Replicateの実例②
  nは研究デザインの基本
  論文にはReplicateの情報を明示する
 18 データ取り扱いの基礎② エラーバー
  エラーバーとは?
  エラーバーは何を示しているのか?
  結局,SD,SE,95%CIのどれを使うか?
  nが少ないときのエラーバーに意味があるのか?
 19 データ取り扱いの基礎③ t 検定とP
  そもそも,t 検定とは?
  本当にt 検定を使ってよいのか?
  t 検定の実際
  論文には,何の検定をどのように実施したか明記する
  なぜP < 0.05なのか?
  それでもP < 0.05信仰はなくならない?

Ⅴ 英語で症例報告を
 20 英文症例報告執筆マニュアル① なぜ症例報告?
  なぜ症例報告を書くのか?
  症例報告の価値はどこにあるのか?
  まずは執筆前の準備から
 21 英文症例報告執筆マニュアル② Case Presentationの書きかた
  英文症例報告の構造
  英文症例報告執筆の実際
  Case Presentation(症例提示)
 22 英文症例報告執筆マニュアル③ DiscussionとAbstractの書きかた
  Discussion

Ⅵ これってどうしたらいい? 投稿前に解決しておきたい事柄
 23 英語論文の校閲を(指導医・PIに)依頼するときは?
  指導医・PIは論文の校閲をしたいのか?
  校閲依頼をするときのチェックリスト
  校閲済みの論文が戻ってきたときのチェックリスト
 24 投稿先はどうすればよいのか① インパクトファクターの呪縛とその対応
  IFとは?
  IFは実際どうなのか
  IFだけが注目される正当な理由はない
  では投稿先はどうやって決めるのか
 25 投稿先はどうすればよいのか② Open Access雑誌とPredatory雑誌
  OA雑誌はいかにして誕生したか
  OA雑誌のジレンマ
  Predatory雑誌の興隆
  どうしたら見分けられるのか
  それでもPredatory雑誌はなくならない?
 26 語るに語れないAuthorshipの諸問題① Authorshipの取り扱いかた
  なぜAuthorshipは重要なのか?
  Authorshipはどのように定義されるのか?
  著者の順番はどう決めるのか?
  Shared Authorship/Equal Contribution Authorship
  Author ContributionsとAuthorship Agreements
  結局誰が最終的にAuthorshipを決めるのか?
 27 語るに語れないAuthorshipの諸問題② Authorshipの誤用・乱用・悪用
  Authorshipの誤用・乱用・悪用とは?
  Authorshipの誤用・乱用・悪用の何が問題なのか?
  Gift Authorshipに対する有効な対応策はない?
 28 Researcher Identifierを活用すべし
  なぜResearcher Identifierが有用なのか?
  ORCID
  Publons/ResearcherID
  Scopus Author ID
  Researchmap
  Google Scholar
  ResearchGate
  結局どれを使う?

Ⅶ 査読にまつわる諸問題
 29 査読者への対応:Rebuttal Letterを書くにあたって
  査読者に対する心得
  査読結果別の対応
 30 投稿論文がアクセプトされたら
  アクセプトのメールが来たら
  掲載されるまで
  掲載された後
 31 英語論文査読の対応① 査読の依頼が来たら
  どうしたら査読者になれるか
  査読依頼メールが来たら?
  査読の実際
 32 英語論文査読の対応② 何がPeer Reviewを支えているのか?
  医師・研究者にとって査読に時間を割く価値はあるのか?
  査読は原則的に無償
  査読は業績として評価されていない
  査読者は今後さらに不足する
  査読の負担は必ずしも平等に分配されてはいない?
  査読のクオリティはまちまち
  バイアスは不可避
  査読の透明化が解決になるか?
  それでも医師・研究者は査読を引き受ける?

Ⅷ 英語力を養う
 33 英文執筆のカギ
  まずは通じる文章を目指す
  当該分野の英語論文を精読する
  短く明快な文章を目指す
  フォーマルな英文を目指す
 34 無料で楽しいポッドキャストのすすめ
  なぜポッドキャスト?
  何がおすすめか?
  まとめ
 35 あとは書くだけ

索引

COLUMN
 いまさら聞けない「PubMed 文献検索」
 研究資源は大丈夫?
 投稿規定を読むべし
 英文校正サービスを利用すべきか?
 編集者は何を考えているのか?
 ポッドキャストのすすめ Part 2
 英語は難しい?
 洋楽のすすめ
 機械翻訳で英文執筆は不要になるか?
 

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初めて論文を書く学生のみならず,指導者もお薦め
書評者:戸口田 淳也(京大iPS細胞研究所特定拠点教授・基盤技術研究部門)

 著者の堀内圭輔先生とは整形外科の臨床における専門領域を共有していることから,以前より親交を深めていただいている。同時に基礎生物学の研究にも従事されていることから,私が編集委員を務めている学術誌に投稿された論文の査読をしばしばご依頼申し上げている。大きな声では言えないが,査読者のreviewの質は,いわゆるピンキリである。その中で著者のreviewは,内容を十分理解した上で,研究の目的は論理的なものであるのか,実験計画に見落としがないのか,結果の解釈は妥当であるのか,そして結論は結果から推定されるものなのかという点について,毎回極めて適切なコメントを頂いている。たとえ最終的な意見がrejectであっても,投稿者にとって有用なアドバイスとなるコメントをcomfortable Englishで提示され,いつも敬服していた。本書を一読して,なるほど論文を書くということに対して,このような確固たる姿勢を持っておられるから,あのようなreview commentが書けるのだと納得した次第である。

 著者が述べているように,学術論文とは情報を他者と共有するためのツールである。SNSを介しての情報共有と異なる点は,情報の質,信頼性に関して,複数の専門家が内容を吟味した上で公開されることである。そして公開された情報に基づいてさらに深く,あるいは広く研究が行われ,その成果が再び学術論文として公開されていく。つまり学術論文を書くということは,小さな歩みであるかもしれないが,科学の進歩に貢献するということであり,自分の発見したことを,わくわくする気持ちで文章にするということである(私の大学院生時代のボスは,Nature誌に単独著者でI foundで始まる論文を書かれていた!)。

 本書は,「動詞化できる名詞はできるだけ動詞化する」などの「医学論文を書くコツ」的なガイドブックではなく,論文全体の構造から細部に至るまでを,タイトルにあるように手トリ足トリ教えてくれる内容になっている。全ての論文の基本構造であるIntroduction,Methods,ResultsそしてDiscussionの説明の冒頭には,それぞれのパートの重要なポイントが簡潔に記載されている。Methodsは「信頼に足る研究手法・研究倫理に基づいた研究結果だと示すこと」,Resultsは「研究の追体験ができるように書くこと」,そしてDiscussionは「結局この論文で言いたいことは何なんだろう」という疑問に答えるための「適切な論点・回答を用意すること」であると,いずれも読んだ時に思わず「その通り!」と心の中で喝采した。「英語論文の作法」としてフォントの使い方や,今でも時々迷ってしまうようなスペースの使い方などの解説から,近年問題が増加している研究不正の疑念を抱かれないための適切な画像処理の手法,SDとSEの使い分け,biologicalとtechnical replicateの「n」の違いなど,適切な統計法の使用に関しても丁寧な解説がなされている。さらにPodcastの応用などの時代に即した内容も盛り込まれている。

 初めて論文を書く学生のみならず,指導者の立場にいる方も,ぜひ一読をお薦めしたい。


若手医師・研究者が学ぶための必読書
書評者:岡田 保典(順大大学院特任教授・運動器疾患病態学)

 「医学英語論文」を書くことは,医師であれば誰もがごく普通に考えることではあるが,実際には必ずしも多くの医師が英語論文を書いているわけではない。そもそも医師が英語論文を書く理由は何なのか。本書では,「I 論文を書く前に」において,このような根本的な疑問に答えることからスタートして,「医学英語論文」を書くことの意義や考え方について述べ,「II 英語論文の『作法』」と「III 英語論文の基本構造とその対策」において論文の書き方に関する基本的かつ実際的な注意点が丁寧に(まさに手トリ足トリ)解説されている。

 本書は,優れた研究実績を有する整形外科専門医である防衛医大整形外科学講座の堀内圭輔准教授が執筆した著書であり,同講座千葉一裕教授の監修のもとに発刊されている。この手の本でよく見られる便利な英文表現や英文法の解説書ではなく,(1)英語論文作成の作法・決まり事の理解,(2)指導医,共同研究者,編集者,査読者,読者などの論文作成にかかわる人々とのコミュニケーションの重要性,(3)英語論文として発表することによる視野の拡大と充実した医師・研究者生活指向の必要性を若手医師・研究者に伝えることを主眼としている。

 インターネット導入前の論文作成の解説書では,適切な英語表現の文例や英文法の提示は重要であったが,現在ではこれらはインターネットで簡単に検索可能となっている。したがって,今求められているのは,効果的なインターネットの使い方である。実際,本書では,コンピュータ・インターネット使用に関する重要情報が随所に盛り込まれている。また,「フォントのserif体とsans serif体」,「文字のスペース」,「略語」,「遺伝子名・遺伝子表記法」,「文献,グラフ作成,作図ソフト」,「データの検定法」などに関する情報は論文作成に極めて有用である。

 本書のもう一つの特徴は,英語論文がほぼ完成してから行われる「校閲の仕方」,「インパクトファクターの問題点」,「投稿先の決め方」,「査読に伴う問題点」,「受理後の作業」,「査読の仕方」など,最終的に論文が発表されるまでの全体像が理解できるようになっていることである。

 一連の決まり事を本書で理解すれば,「あとは書くだけ」ではあるが,全ての人が簡単に医学英語論文を書くことができるわけではない。英語力が必要である。本書の「英語力を養う」の項目で,ポッドキャストや洋楽(英語の歌)が推奨されており,DeepL翻訳ツールなどの機械翻訳の有望性についても触れられている。医学英語論文を書くとの強い意志をもって,本書の各項目における要所を押さえていけば,比較的スムーズにできるようになると思われる。タイトルに「いまさら聞けない論文の書きかた」とあるが,そもそも医師や医学生は「医学英語論文の書きかた」をこれまでにほとんど習っていないことから,本書は若手医師や研究者が学ぶための必読の書であり,できれば医学生にもぜひ読んでほしい良書である。


本書は単なるハウツー本ではない
書評者:齋藤 琢(東大大学院准教授・整形外科学)

 このたび僭越ながら,『医学英語論文 手トリ足トリ いまさら聞けない論文の書きかた』(堀内圭輔先生 著)の書評を書く機会をいただいた。著者は慶大のご出身であり,慶大整形外科で活躍されたのち,現在は防衛医大と慶大の両方で後進の指導にあたっておられる。著者は留学先でADAM17など細胞外ドメインの切断プロテアーゼを研究し,帰国後も素晴らしい分子生物学研究をされていた。私はポスドクの頃に骨格形成や関節疾患においてNotchシグナルを扱っていたが,NotchとADAMの関係が深いことから,著者から遺伝子改変マウスをご供与いただき,さまざまなご指導をいただきながら共同研究を進める幸運に恵まれた。整形外科で分子生物学をたしなむ人は非常に限られている。著者は私より4学年先輩であり,整形外科医でありながら分子生物学に精通し,精力的に研究を続けておられる姿は,所属する医局こそ違えど常に励みであった。

 英語論文の執筆に関する本は数多あまた出版されているが,本書は単なるハウツー本ではない。もちろん論文の構成に関して第III章で十分に説明されており,ここを読むだけでも論文とは何かが明確に理解でき,初めての人でも論文を書こうという気になるだろう。第II章の様式に関する知識も秀逸である。たかが様式と思う若手もいるかもしれないが,私も査読をしていて,優れた研究内容がいい加減な様式で叙述された例をみたことはない。第IV章ではFigureの作成,画像データやReplicationの考え方が記載されているが,誰もが抱く疑問を取り入れつつ,非常にわかりやすく記載されている。
 一方で本書は論文の技術論にとどまらず,周辺の話題が多く盛り込まれている。第I章「論文を書く前に」では,冒頭に論文を書く意義が書かれており,リサーチ・クエスチョンとは何かも述べられている。医師として何を大切にし,何を追及していくのかを読み手に考えさせる一方で,「英語論文を書けば,きっと日々の臨床とはひと味違った充足感が得られるはずです」と,若手が気軽に第一歩を踏み出せるような調べで統一されている。第V章は症例報告の勧めであり,ここにも著者の若手への愛が感じられる。

 第VI,VII章ではAuthorship,インパクトファクターや雑誌選びの問題点,査読の概念と現代のPeer Reviewにまつわる諸問題まで紹介されている。論文を書くということは科学のコミュニティに参画するということであり,知っておくべき話題であろう。著者は最後の章で,英語力を養う意義と方法を簡単に紹介している。著者は3~7歳の4年間をサンフランシスコで過ごし,キャリアの中でも2002年から3年半アメリカに留学している。著者は,日常会話にも困難を残す私とは次元の異なる高い英語力をお持ちであるが,今なお楽しみながら英語を鍛錬し続ける姿勢には頭が下がる。

 「手トリ足トリ」とあるように,本書は論文執筆の初心者に向けて書かれているが,ある程度の数の論文を書いてきた私にとっても,正直とても読み応えある内容であり,引き込まれ,一気に読み終えてしまった。本書にもあるように論文執筆を「手トリ足トリ」教えてくれる人はいなかったため,私もこれまで実践の中で何とか論文を書いてきた。科学の手法に従って科学的に実験や研究を行ってきたが,基本的に雑な性格のため,論文執筆の手法まで系統立てて科学的に深めたことはなかった。著者は論文執筆に必要な要素を科学的に分析し,細部まで明確に解説しており,科学的精神にあふれる著者ならではの著書といえよう。

 「いまさら聞けない論文の書きかた」とあるように,論文執筆に慣れた先生方にも一読の価値があり,後進の指導にも役立つと確信している。

 

 

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