医学界新聞


伊藤亜紗氏が第13回「わたくし,つまりNobody賞」を受賞

2020.03.30



「Everybody」を揺さぶる波を起こす
伊藤亜紗氏が第13回「わたくし,つまりNobody賞」を受賞


 『どもる体』(医学書院)などの著書がある伊藤亜紗氏(東工大)が第13回「(池田晶子記念)わたくし,つまりNobody賞」(主催:NPO法人わたくし,つまりNobody)を受賞し,表彰式が3月3日,日本出版クラブ(東京都千代田区)で開かれた。

 2008年に創設された同賞は,ジャンルを問わず「新しい言葉の担い手」たり得る人物を顕彰するもの。伊藤氏の著作における,自明と思いなしている自分や世界とは何かを根源的に問い直す試みが評価された。

 表彰式の記念講演で伊藤氏は,「人は内なる他者である体と対話をし続けなければならない。体と対話をし続ける中で,さまざまな言葉やものと共に考えながら,この世界にある無数の体――『Everybody』を揺さぶる波を起こしていきたい」と熱く語った。

正賞のメビウスの帯を首から下げる伊藤亜紗氏

記念講演の全文は,https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/3271から閲覧可能。

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