第2回足の構造と機能研究会学術集会(大会長=新潟医療福祉大・江玉睦明氏)が6月1~2日,森ノ宮医療大(大阪市)にて開催された。足部・足関節障害の治療にかかわる理学療法士や整形外科医など約300人の参加者を集め,熱心な質疑応答が行われた。
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写真 講演する熊井氏 |
次いで,氏は踵の痛みにおける圧痛部位は6つに分類されることを示し,その要因を組織学の観点から解説。組織の構成要素が変わる境目は損傷しやすいこと,組織には損傷部位を強固に修復する特性があることから,ミクロの視点から修復過程や荷重ストレスが見えてくる組織学の醍醐味を提示した。また臨床においては,破綻している局所構造と表現型としての運動機能の両方へのアプローチが重要であると述べた。
閉会式では江玉大会長が,「これからの10年で足の臨床を変える。その覚悟で取り組む」と本研究会の飛躍を誓い学術集会を締めくくった。学術集会は来年も同時期に開催予定。詳細は足の構造と機能研究会ウェブサイトに掲載予定。