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第3086号 2014年7月28日


第25回「理学療法ジャーナル賞」


 第25回「理学療法ジャーナル賞」授賞式が,4月26日,医学書院本社にて行われた。本賞は,前年の1年間に『理学療法ジャーナル』誌に掲載された投稿論文の中から優秀論文を編集委員会が顕彰し,理学療法士の研究活動を奨励するもの。2013年は,総投稿数100本のうち11本が受賞対象となり,下記4論文が選ばれた。

準入賞】森下将多,他:Timed Up & Go Test に認知課題を付加した場合の動作遂行時間への影響――転倒群と非転倒群での比較(第47巻3号掲載,報告)

奨励賞】佐藤慎,他:高齢者の認知運動機能に対する足踏み運動と計算課題を組み合わせた二重課題自主トレーニングの効果(第47巻1号掲載,報告)

池田登顕,他:ICF の概念に基づいた地域リハビリテーションの実践報告――SF-36 とFIM からの検証(第47巻6号掲載,報告)

河野健一,他:血液透析施行中に行うレジスタンストレーニングの効果――システマティックレビューとメタアナリシスによる検討(第47巻8号掲載,報告)

 準入賞の森下氏らの論文は,Timed Up & Go Test(TUG)に認知課題を付加した連続二重課題であるdual task-TUGでは,転倒群が非転倒群と比較して有意に時間がかかったことを示したもので,転倒リスクのある高齢者のスクリーニングに有効であることが評価された。

 編集委員の福井勉氏(文京学院大スポーツマネジメント研究所)は,「4人ともダブル,Dualがキーワードになっていた。国家資格として理学療法士が誕生して来年で50年。日本の理学療法は,今後日本発の理学療法を大きく展開していかなくてはならない。このDualを発展させ,さらなる根源的発想に結び付けてほしい。日頃の臨床の中で論文化する作業は大変だったと思うが,受賞者の努力にあらためて敬意を表したい」と述べた。

 『理学療法ジャーナル』誌では本年掲載された投稿論文から,来年,第26回「理学療法ジャーナル賞」を選定する。詳細については『理学療法ジャーナル』誌投稿規定を参照されたい。

左から河野氏,池田氏,森下氏,佐藤氏