医学界新聞

連載

2013.06.17

PHOTO LETTER

最終回:シリアを逃れたパレスチナ人難民への心理ケアが増加

武力紛争,天災,貧困など
苦境に立つ人々に医療を提供する国境なき医師団。
その活動地域は,世界70か国にも及ぶ。
このコーナーでは,各地域から届いた活動の便りを紹介する。

文・写真=国境なき医師団日本


3027号よりつづく

レバノン南部アイン・ヘルワで,国境なき医師団(MSF)は内戦が続くシリアから逃れた人びとに心理ケアを提供している。増え続ける患者の多くはパレスチナからシリアに逃れており,内戦に巻き込まれたパレスチナ人難民だ。家族や友人が殺害される場面を目にした人は多く,自身が拷問を受けた人もいる。彼らは抑うつ症,不安障害,心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しみ,難民キャンプでの過酷な生活がさらに追い打ちをかけている。

(了)

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