助産雑誌 Vol.80 No.5
2026年 10月号

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 急激に進む少子化の中,分娩を取り扱う医療機関のうち産科以外の診療科との混合病棟は8割に及び,その中には総合・地域周産期母子医療センターも含まれています。またそこに勤務する助産師は,3割以上が他診療科の患者と妊産婦を同時に受け持ち,他診療科の看護のために産婦のケアを中断することはめずらしくありません(日本看護協会,2023)。妊産婦・他診療科患者共に適切なケアを提供できる体制の構築が急務であるとともに,助産師としての働き方やキャリア構築についても,これまで以上の戦略性が求められます。
 そんな中,2026年の診療報酬改定で新設された「産科管理加算」は,産科区域特定など母子の安定・安全につながる体制整備が評価されるもので,妊娠から出産,産後まで一体的に母子をケアする「母子包括ケア」体制の推進力となることが期待されています。本特集では,この産科管理加算を手掛かりに,産科混合病棟がケアの質を維持し,これからも地域のお産を守るためにはどのような病棟づくりが必要か,実践事例を基に考えていきます。そして,さらなる少子化が見込まれる中,病院経営と周産期医療提供体制の観点から,周産期医療が,そして助産師がこの時代をいかに生き抜くか,ご助言をいただきます。

ISSN 1347-8168
定価 2,090円 (本体1,900円+税)

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特集 産科混合病棟の生存戦略──産科管理加算でどう変わるか・変えていくか

産科管理加算を活用した産科混合病棟における母子包括ケアの推進
福井トシ子

産科混合病棟における診療報酬加算と倫理的課題
手島 恵

【産科混合病棟における好事例】
産科管理加算取得に向けた当院における産科管理の実際──地域連携・助産ケアの取り組み
西川早織

産科管理加算算定に至る体制整備──助産師の主体的な役割発揮とモチベーション向上への取り組み
遠藤香織

院内助産・助産師外来を支える環境づくりと病棟運営──産科混合病棟でも,助産師の専門性をあきらめない
本間永子

高知の母子は私たちが守る──産科管理加算取得につながった助産師の取り組み
眞鍋敦子

産科混合病棟における持続可能な病棟運営に向けた戦略
本山真紀,三浦美保

[インタビュー] 今村知明 先生
少子化時代の地域周産期医療と病院経営の観点から考える──産科混合病棟の意義と助産師の未来


●うまれてくる風景[23]
繁延あづさ

●母子家庭の生きる知恵から「支援」を捉え直す──じじっかの思考デザイン[10]
曼荼羅な子育て
齊木聖子

●日本赤十字社助産師学校 教育実践の足跡[3]
日本赤十字社助産師学校の教育実践②──助産師の思考を育てる産褥期教育──臨床との協働が育む「判断する力」
加瀬香奈恵

●助産師の臨床推論を学ぼう![11]
異常を見逃さない!「発熱」①──妊娠・分娩期編
Case 12 絨毛膜羊膜炎(CAM)
伊藤美栄

●フランスの出産支援制度と助産師[6・最終回]
研究者助産師──助産の実践を進歩させるために
髙崎順子

●りれー随筆[472]
私を支える夫の言葉
渡邊美幸

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