看護教育 Vol.67 No.1
2026年 02月号

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解剖生理学、病態生理学、薬理学、栄養学──いわゆる専門基礎分野は、看護実践を支える不可欠な基盤であり、人が生きるための生命の理の体系でもあります。しかし教育現場では、膨大な用語や概念を前に学生が苦手意識を抱き、学びの入口で立ち止まってしまう光景が少なくありません。知識が定期試験・国家試験のためのものにとどまってしまうと、実践との間には深い断絶が生じます。
この断絶を埋めるヒントは、知識を「自分ごと」にすることです。自身の体の中で起きている不思議に驚き、生命の仕組みを実感することは、学習へのスイッチを入れる契機となり得ます。さらに、臨床経験を持つ看護教員だからこそ伝えられる看護の文脈が、無機質であった暗記対象を、学生の「誰かを守りたい」という願いを支える思考の源泉へと変えていきます。
専門基礎分野は、患者を理解し、臨床判断を支える基盤であり、多職種と協働するための共通言語でもあります。本特集が、専門基礎分野を看護師視点であらためて見つめ直し、再構築する一助となれば幸いです。

ISSN 0047-1895
定価 2,860円 (本体2,600円+税)

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特集 専門基礎分野を臨床判断に接続する

解剖生理・病態生理と看護学をつなぐ教育の再考
本谷久美子

「意志ある学び」を叶える! “臨床 総合知”──『人体』を自分ごとにする! ライフプロジェクトの実践
大塚紀子

診療看護師の視点──専門基礎の知識は実践でこう生きる
廣岩直希、佐藤元紀

解剖生理学・病理学の知識をどう看護につなぐか──疾病理解の看護学的視点
池西靜江

薬理学ゼミナールの取り組みから──看護教員だからできること、大切にするもの
高塚由香里

栄養学と看護学の接点──生活や嗜好、全人的理解を支える基盤
倉貫早智

「看護学実習における病態教授活動評価尺度(EPTA-NCP)」の開発──学生の病態理解を促進するために
本谷久美子

推し臓器のススメ──看護教員と共有したい解剖生理の魅力
今村 恵


■巻頭インタビュー
弱い個人を前提に、「副産物としてのつながり」の視点で自己決定社会を捉え直す
石田光規さん

■焦点
新カリキュラム実現のための調整とアセスメントプラン──湘南医療大学での取り組み 2
山勢善江、小林紀明、片山典子、牛田貴子、川本利恵子

米国看護系大学協議会エッセンシャルズと看護学における コンピテンシー基盤型教育への移行
スーザン・ベイクウェル-サックス、デボラ・トラウトマン、細田泰子、水引智央、勝山 愛、根岸まゆみ

■特別記事
病と共にある生活と看護──当事者の体験から
石井美智子

■実践報告
D+PPDACサイクルとPBLを融合した保健医療福祉の問題解決のためのデータサイエンス──看護基礎教育の新たな価値の創造を目指して
栗盛須雅子、難波阿丹


●知を結び、実践を育むポラリス発の看護教育・1[新連載]
臨床判断の教育を、本気でやってみた!
菅野由美

●「なぜそう考えた?」を語れる学生に──臨床判断を支える論理的思考力の育て方・1[新連載]
論理的思考力の基礎を育む看護教育の実践──トゥールミン・モデルを背景にして
福澤一𠮷、宮下苑熏、神宮寺陽子、金子多喜子

●偏見・差別を科学する──社会心理学を学びながら医療現場を振り返る・8
ヒューリスティック・システマティック・モデルと個別性
木村映里

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