精神看護 Vol.28 No.6
2025年 11月号

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そもそも精神科の病気というのは何なのだろうか。
薬というのは何をしているのだろうか。
私たちはそれすらも本当にはわかっていない。

もし仮に、なんらかのストレス事象が生じた際に、危機を脱しようとする個人の反応・努力が「症状」という形になっているとすれば、私たちに必要なのは、薬で鎮静をかけて症状を感じさせなくすることではなく、その人の「悩みそのもの」を取り扱うことではないだろうか。

本特集は、投薬一辺倒の精神科医療がどんな現実をつくり出しているのかを踏まえつつ、その先にある減薬の可能性について、精神科ユーザー、生活支援者、精神科医、それぞれの立場から述べていただいたものである。

ISSN 1343-2761
定価 1,650円 (本体1,500円+税)

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特集 減薬をめぐる現実

■精神科ユーザーの声
薬によらない精神科医療を求めて
松本葉子

その処方は適切か?
風間暁

[Column]クロザピンをめぐり、医師との意思疎通に苦労しています
吉田哲史

■生活支援者の声
薬に見る断絶──地域の声と精神科医療
戸田竜也

[Column]「精神科の診断・薬・社会」研究会を開催して
石原孝二

■精神科医の声
インタビュー「私の診察は、薬を出すことを目的にしていません」
村上純一

[Column]薬物療法の神話から脱すること
高木俊介


■特別記事
患者役割からの解放と共同体自治
荒井和樹

「解離症患者」と共に居るための、ささやかな序章
新谷宏伸


●巻頭イラスト
こいけぐらんじ

●感情ノート…2
manna

●もし私が師長になったら 新米管理者のマネジメントストーリー…8
スタッフの希望が多くて勤務割表が作れない!
山下隆之

●たくさんの人の声、集めました!…29
「運営メンバーによる、聞いて、語って、学ぶ」座談会
精神科わいわい

●書評家・スケザネがたどる、中井久夫はこんなときどう言ったか…3
なぜ中井久夫は、戦争と平和を対義語として捉えなかったのか?
渡辺祐真

●ベルリン演劇留学記──演劇とケアの濃密な時間…3(最終回)
ドキュメンタリーとレパートリーの交点
野村眞人

●突撃! あなたの街の対話ロジカルスペース…3
対話の探偵団「オープンダイアローグ・アプローチ研究会FLAT」さん!
星野概念

●偶然、でくわす精神療法──「いつものケア」からこぼれる小さなセラピー…6(最終回)
日本で、制度による精神療法ができると思いますか?
橋本和樹

●当事者研究のスキルバンク…50
本日の研究者:ナサスタチーム
本日のスキル:「へえ!」と経験の可能性にとことん興味をもつ法
べてるの家

●読者投稿
私を救ってくれた若栄徳彦先生へ
韓光勲

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