助産雑誌 Vol.79 No.6
2025年 12月号

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 都市部を中心に,硬膜外鎮痛を用いた経腟分娩(いわゆる無痛分娩)を選ぶ女性が急増しています。それに伴い,硬膜外鎮痛を用いた「いいお産」を実現するための助産技術が必要になっています。
 例えば「痛み」以外の指標によって分娩進行を把握・予測することや,硬膜外鎮痛下で有効な陣痛と児の回旋を促すこと,妊娠から出産,産後を通して女性の主体性を引き出し尊重する関わりなどが,医療安全と両立して求められます。
 本特集は,助産師・田辺けい子さん,麻酔科医・日向俊輔さん,産科医・野口翔平さんが行う無痛分娩の学びコミュニティ「飛ぶ無痛Café」とのコラボレーションで実現しました。硬膜外鎮痛下でも,女性が自分の身体と心に向き合い,出産のプロセス全体に能動的に参加する「無痛分娩のアクティブバース」を実践するための知識と技術を解説していただきます。
 言わずもがなではありますが,「いいお産」は「痛みがない」というだけでは実現できません。そして無痛分娩を選んだ女性にも,いいお産をする権利があります。その権利を守るためには,助産師の力が不可欠だと思いませんか?
 どんな出産方法でもアクティブバースが可能であることを,助産師の実践によって証明していきましょう。

ISSN 1347-8168
定価 2,090円 (本体1,900円+税)

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特集 飛ぶ無痛Caféコラボ! 無痛分娩のアクティブバース──動ける麻酔と動かす助産

【鼎談】無痛分娩のアクティブバースを始めよう!
田辺けい子,日向俊輔,野口翔平

脊髄幹鎮痛の理解は無痛分娩のアクティブバースにとっての一丁目一番地!
日向俊輔

体位保持・体位変換ができる無痛分娩のポイント
野口翔平

アロマテラピーを用いた産痛緩和──脊髄幹鎮痛との相性は?
日向俊輔

実践! 無痛分娩のアクティブバース
田辺けい子


●新連載 フランスの出産支援制度と助産師[1]
フランスの助産師とは,社会の中でどんな存在で,何をしているのか
髙崎順子

●うまれてくる風景[18]
繁延あづさ

●母子家庭の生きる知恵から「支援」を捉え直す──じじっかの思考デザイン[5]
私が「責認知」をしない理由
長谷部寿子

●りれー随筆[467]
助産師として,社会福祉士として
津川博美

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