臨床外科 Vol.80 No.12
2025年 11月号

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 日常診療において「まれ」な腫瘍に遭遇した際,どのように治療方針を決定しているだろうか.一般に「希少がん」とは,「人口10万人あたり6例未満」とされる稀ながんを指すが,希少がんに限らず,日常的に診療している腫瘍以外の治療においては,最新の知識に基づいて最適な治療方針を決定することが求められる.腫瘍の種類や発生した臓器によっては,手術が最適な場合もあれば,化学療法や放射線治療が第1選択となることもある.近年では,分子標的治療や免疫療法といった,より個別化された治療法が増えている.本特集では,「まれ」な腫瘍の診断から最新治療に至るまでの知識を網羅的に取りまとめ,読者が目の前の患者に最適な治療を選択できる実践的な情報を提供する.希少がんの治療に関する理解を深め,臨床現場で即戦力となる知識を身につけていただければ幸いである.

ISSN 0386-9857
定価 3,080円 (本体2,800円+税)

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特集 消化器外科医があつかう希少腫瘍

■総論
最も多く希少がんを扱っている消化器外科医へのアドバイス
大植雅之

■各論
GIST──診療における最新の知見
髙橋 剛・他

消化管NET・NEC──消化管神経内分泌新生物に対する化学療法
平野秀和

十二指腸癌
小原有一朗・他

小腸癌
室野浩司・他

虫垂腫瘍──診断と治療の最新知見
武田 和・他

肛門部腫瘍
山田一隆・他

稀な消化管腫瘍──食道悪性黒色腫の診断と治療
張野誉史・他

膵NET・NEC
青木 琢

稀な肝腫瘍
月田茂之・他

稀な膵腫瘍
高橋秀典・他

腹膜偽粘液腫
小練研司・他

デスモイド腫瘍
白石壮宏・他

後腹膜腫瘍
白石壮宏・他

Tailgut cyst
長尾さやか・他

原発不明癌──診断と治療
須藤一起

同時性重複癌に対する薬物療法
和田範子・他


●FOCUS
医療DXとは何か──外科医の視点から
高橋 泰

●臨床報告
ロボット支援下にて切除を行った傍大動脈リンパ節転移を伴う直腸NETの1例
板矢晶子・他

●病院めぐり
済生会唐津病院外科
宮﨑充啓

●短報
血小板減少性紫斑病を有する乳癌手術においてデンプン由来吸収性局所止血材を使用した1例
長内孝之・他

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