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イラストでまなぶ薬理学[Web講義動画付] 第4版

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「イラストでまなぶ」シリーズの1冊で、気軽に楽しくまなべる薬理学の入門書。たくさんのイラストを掲載しているため、内容をよりスムーズに理解できる。また、本文は重要度を3段階で示しており、習熟度に応じて基本的事項から薬のメカニズム、臨床につながる知識まで網羅的にまなぶことができる。第4版では押さえておきたい重要なポイントを著者みずからが解説した動画を収載し、さらにパワーアップ!

シリーズ イラストでまなぶ
田中 越郎
発行 2023年09月判型:B5頁:268
ISBN 978-4-260-05121-7
定価 2,970円 (本体2,700円+税)

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  • 解説動画のご紹介
  • 序文
  • 目次

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本文中でより理解を深めておきたい内容について、著者の講義動画を合計24本収録しています。各動画は2分程度のコンパクトな長さなので、勉強の合間にぜひご活用ください。

解説動画の見かた

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紙面のQRコード*を読み取ると動画を再生できます。
* QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

各章の動画の本数

第1章 薬が作用するしくみ……2本
第2章 自律神経……2本
第3章 アレルギー……1本
第4章 炎症……3本
第6章 輸液……1本
第7章 循環器……3本
第10章 代謝……1本
第11章 内分泌……3本
第12章 中枢神経系……3本
第14章 抗菌薬……2本
第15章 抗癌薬……1本
第16章 特殊な薬……2本

サンプル動画

【sample】解説動画──第1章 薬が作用するしくみ 皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射

【sample】解説動画──第7章 循環器 利尿薬の作用

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第4版によせて

 本書の初版を上梓したのが2004年でした.その後今までに大小合計14回のアップデートを行ってきました.そのかいもあってか,時代は変化しているのにもかかわらず内容はあまり陳腐化することもなく,長い間,多くの読者に本書を手に取っていただき続けていることは,著者として大変うれしい思いです.時代が変化しても薬理学の基本は変わらないとはいえ,近年,たくさんの新薬が開発され,学生の勉学ツールも変化し,教育における薬理学の位置も変わってきました.
 そこでこのたび再度大きなアップデートを試み,第4版を発行することにしました.第4版では本文や薬剤リストなども変更しましたが,最も大きく変更した点は,理解の助けになるように付録として24本のWeb講義動画を収載したことです.
 本書ではまず病態生理の説明を行っています.治療法や薬剤の使い方は,病態生理がわからないことには理解不能だからです.そして次に臨床薬を中心にその薬理作用を解説しています.すなわち「病態生理から見た臨床薬の使われ方」です.学生にとっては,将来臨床現場に行ったときにそこで使われている薬の意義や役割を正しく理解していること,が重要だからです.学問としての薬理学に偏りすぎぬよう,臨床現場で必要となる項目を中心に,量もレベルも必要十分になるように考慮したつもりです.
 本書のコンセプトや表現法は姉妹書『イラストでまなぶ生理学』に準拠しています.たとえば本文はその重要度別に,大見出し,中見出し,そして説明文の3つのランクに分けて書いてあります.大見出しと中見出しの内容は必ず理解し記憶していただきたい.そのまま記憶できるような文章にしてあるので丸暗記もできます.説明文は内容理解のためのもので,これは読むだけにとどめても結構です.試験が終わるとせっかく覚えたことをすべて忘れてしまう学生が多いようですが,せめて大見出しの項目は試験終了後もずっと記憶しておいていただきたい.将来きっと役に立つはずです.
 左ページには本文の内容をイラストで説明してあります.かなり思い切った比喩やデフォルメもありますが,覚えてほしいポイントを強調したいがためにそのような図になりました.また薬品名の記載は,臨床で使われる表現を採用し,たとえば「アトロピン硫酸塩」は「アトロピン」とだけ表記しています.さらに重要度のあまり高くない項目や最近のトピックなどは,コラムやコーヒーブレイクとして各ページの下段や章末に記載しました.各章末には復習の意味で,看護師・薬剤師・臨床検査技師の国家試験問題を載せてあるので,こちらも理解の確認に利用してください.本書が薬の正しい理解の一助となれば幸いです.

 2023年8月
 田中越郎

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第4版によせて

第1章 薬が作用するしくみ
 薬と受容体
 薬の血中濃度
 薬の投与方法
 Coffee Break
  血清アルブミンと薬の結合/アルコールと薬/主作用・副作用・有害事象

第2章 自律神経
 交感神経と副交感神経
 交感神経作動薬
 α作用とβ作用
 交感神経遮断薬
 副交感神経作動薬
 抗コリン薬
 コリンエステラーゼ阻害薬と筋弛緩薬
 Coffee Break
  救急時のカテコールアミン

第3章 アレルギー
 プロスタグランジン
 ヒスタミンとセロトニン
 抗アレルギー薬
 Coffee Break
  第一世代と第二世代の抗ヒスタミン薬/アナフィラキシー

第4章 炎症
 炎症と糖質コルチコイド
 副腎皮質ステロイド薬
 副腎皮質ステロイド薬の種類
 副腎皮質ステロイド薬の副作用
 非ステロイド性抗炎症薬の作用
 非ステロイド性抗炎症薬の種類
 非ステロイド性抗炎症薬の副作用
 抗リウマチ薬
 免疫抑制薬
 Coffee Break
  バファリン®の成分/ヒドロキシクロロキン(プラケニル®

第5章 血液
 鉄欠乏性貧血
 その他の貧血
 血液凝固
 抗凝固薬
 輸血
 Coffee Break
  外科領域の止血薬

第6章 輸液
 水分と電解質
 輸液
 TPN(中心静脈栄養法)
 ビタミン
 Coffee Break
  ショック/ウェルニッケ-コルサコフ症候群

第7章 循環器
 降圧薬
 血管拡張薬
 カルシウム拮抗薬
 狭心症・心筋梗塞治療薬
 心不全治療薬
 抗不整脈薬
 体液と利尿薬
 利尿薬
 Coffee Break
  カンフル注射/バイアグラ®開発秘話

第8章 呼吸器
 気管支喘息治療薬(発作時)
 気管支喘息治療薬(非発作時),去痰薬
 鎮咳・感冒薬
 Coffee Break
  かぜと抗菌薬/アルカロイド/テオフィリンとアミノフィリン

第9章 消化器
 胃液分泌のしくみ
 消化性潰瘍治療薬
 健胃・消化薬,制吐薬
 下剤(瀉下薬)
 止痢薬
 肝疾患
 その他の消化性疾患
 Coffee Break
  消化器官と副交感神経/大腸憩室

第10章 代謝
 糖尿病
 インスリン製剤
 経口血糖降下薬
 痛風治療薬
 脂質異常症治療薬
 骨粗鬆症薬
 Coffee Break
  HbA1cの基準値/HbA1c・血中尿酸の値と体温の値

第11章 内分泌
 甲状腺ホルモン製剤
 女性ホルモン
 女性ホルモン製剤
 妊娠・分娩
 妊娠中の薬剤投与
 Coffee Break
  月経と生理/プラセボ

第12章 中枢神経系
 脳のニューロン
 パーキンソン病
 パーキンソン病治療薬
 抗不安薬
 睡眠薬
 抗精神病薬
 抗うつ薬
 抗てんかん薬
 Coffee Break
  フェニトインの血中濃度

第13章 麻酔
 麻薬性鎮痛薬
 非合法麻薬
 全身麻酔(1)吸入麻酔薬
 全身麻酔(2)静脈麻酔薬
 局所麻酔薬
 硬膜外麻酔と脊椎麻酔
 特殊な鎮痛薬
 Coffee Break
  薬物依存/ボンベと配管の色

第14章 抗菌薬
 細菌
 抗菌薬の種類
 抗菌薬(1)
 抗菌薬(2)
 抗菌薬(3)
 抗真菌薬・耐性菌(MRSA)
 抗ウイルス薬・日和見感染
 Coffee Break
  抗菌薬の歴史

第15章 抗癌薬
 代謝拮抗薬
 DNA複製阻害薬
 微小管阻害薬,ホルモン製剤
 抗癌薬の副作用と投与法
 Coffee Break
  抗癌薬の投与例/毒ガスとアルキル化薬/分子標的治療薬/サリドマイド

第16章 特殊な薬
 散瞳薬・縮瞳薬
 緑内障治療薬
 皮膚科用薬
 解毒薬
 予防接種
 漢方薬
 X線造影剤
 消毒薬
 Coffee Break
  プリオンの滅菌

第17章 薬の処方と管理
 処方箋
 薬の定義
 薬の保管
 Coffee Break
  薬の化学名,一般名,商品名/第I相試験,第II相試験,第III相試験

第18章 与薬エラー
 よくある与薬エラー
 薬剤の取り違えエラー
 与薬方法のエラー

付録
 間違いやすい薬
索引

薬剤索引

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