標準小児科学 第9版

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小児科の全体像を一望できる学生用教科書。9版では全体の章順の見直し、ハブとなる章とそれにつながる章の構成への再構築、さらに各章の総論でも全体を俯瞰できる記載を重視した。「社会で守る子どもの健康」「臨床遺伝学総論」「臨床免疫学総論」章を新設。著者から学生へのメッセージ「思い出に残るできごと」欄を新設。小児科の魅力を伝える。


 

『標準医学シリーズ 医学書院eテキスト版』は「基礎セット」「臨床セット」「基礎+臨床セット」のいずれかをお選びいただくセット商品です。
各セットは、該当する領域のタイトルをセットにしたもので、すべての標準シリーズがセットになっているわけではございません。

 

シリーズ 標準医学
監修 原 寿郎
編集 高橋 孝雄 / 細井 創 / 齋藤 昭彦
発行 2022年10月判型:B5頁:788
ISBN 978-4-260-04781-4
定価 9,680円 (本体8,800円+税)

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第9版 序

 本書は,小児科学の本質,小児医療の重要性と魅力を実感していただくことを目的としている.すなわち,医学部学生はもとより,初期研修プログラムにおいて小児科が必修化されたことを受け,将来必ずしも小児科医とならない若手医師たちが小児科学,小児医療のすばらしさを感じ,初期研修がより実り多いものになることを期待している.さらに,小児科以外の基本領域で専門研修を行う専攻医,とくに総合診療,さらに整形外科,皮膚科,耳鼻科,救急,麻酔,リハビリテーションなど小児医療と密接に関連する領域の専攻医が,ダブルボード取得により小児科専門医を目指したくなるような,小児科の魅了を伝えられる内容となることを心掛けた.

 以上のような目的を達成するため,本書においては小児科の全体像をイメージできるよう統一感のある構成を目指し,そのために,ハブとなる総論的な項目を中心に関連する領域の理解を深められるような目次構成とした点が特徴である.全ての内容を網羅することをあえて避け,小児科の特徴,すばらしさや面白さが伝わる内容になることを目指した.疾患の重要度により文章量に軽重をつけることにも配慮し,重要度をで示して特に医学部学生が勉強する際の効率性にも配慮している.また,個別疾患の羅列を避け,取り上げる疾患は初期研修に必要なレベルとし,専門的な疾患は削除もしくは簡潔な記載に留め,一覧表などを活用した.加えて執筆担当者が,自身の臨床経験で得た教訓を,「思い出に残るできごと」として実際のエピソードなどを交えて紹介していただき,学生や若手医師が小児科学,小児医療に興味を持ちやすい内容になっている.

 成長(形態形成)と発達(機能獲得)を科学し,その成果を医療に生かす自然科学としての側面,医学の進歩を子どもたちの健康,幸福に結びつけるための社会人文科学としての側面,これら両面をバランスよく記載することにも配慮した.また胎児期に始まり,思春期を経て若年成人,さらには健康な高齢社会をも視野に入れた,長い時間軸をイメージできる内容となっていると思う.

 小児科学が,ひとの健康を守り増進する医学の中核を担う学問であることを実感していただければ幸いである.

 2022年9月
 編集者代表 高橋孝雄

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第1章 小児診断治療学総論・各論
第2章 小児の成長
第3章 小児の発達
第4章 小児の栄養
第5章 社会で守る子どもの健康
第6章 発達障害(神経発達症)
第7章 心身医学的問題および精神疾患
第8章 救急疾患
第9章 新生児疾患
第10章 臨床遺伝学総論
第11章 先天代謝異常
第12章 内分泌疾患
第13章 臨床免疫学総論
第14章 免疫疾患
第15章 アレルギー疾患
第16章 リウマチ性疾患
第17章 感染症
第18章 呼吸器疾患
第19章 循環器疾患
第20章 消化器疾患
第21章 腎・泌尿器疾患
第22章 血液・造血器疾患
第23章 腫瘍性疾患
第24章 神経疾患
第25章 神経筋疾患

和文索引
欧文索引

思い出に残るできごと

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