リーダーのための育み合う人間力
自分も周りも大事にして元気な職場をつくる
リーダーに必要なのは人間力。皆で育み合うための方法を伝えます
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現任リーダーは1人で抱えてがんばりすぎていませんか? 次世代リーダーは自分に務まるのかと不安を抱えていませんか? 変化の激しい時代は、能力が高く強いリーダーが1人いたところでどうにもなりません。求められるのは、各人が強みをいかしてリーダーシップを発揮できるようにしかけをつくり、仲間と一緒に育ち合う場をつくれるリーダー。そのために必要な人間力の育み合い方をトップマネジャー歴17年のオカンが伝えます。
著 | 岡山 ミサ子 |
---|---|
発行 | 2020年04月判型:A5頁:240 |
ISBN | 978-4-260-04195-9 |
定価 | 2,200円 (本体2,000円+税) |
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- 目次
- 書評
序文
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少し長いはじめに
自己紹介
私は,「1人ひとりが心といのちのケアをして元気な社会にする」ことを使命に,オフィスJOC(Japan Okan Consultant)の代表を務めている。Okanはアルファベットで表記しているが,関西弁のオカンを思い浮かべてほしい。オカンは“成熟した大人”の意味。他者を見守り,居場所をつくり,味方になり,支える大人――つまり,人と人をつなぐ“心といのちのケア”ができる存在と考えている。オカンをたくさん増やして日本を元気にしたいと思っている。
看護師として40年前にキャリアをスタートし,長年死と隣り合わせに生きている透析患者と家族のケアをしてきた。透析関連病院および透析クリニック8施設と介護事業所3施設,合わせて看護師300人のトップマネジャーを17年務めた。現在も顧問としてかかわっている。
看護師の仕事と並行して,2011年に認定NPO法人ビフレンダーズあいち自殺防止センターを立ち上げた。ある患者が自らいのちを絶ったことがきっかけで,立ち上げたボランティア団体である。「生きるのがつらい……でも死ぬのは怖い」そんな電話相談を受けている。これまで延べ1,500人の悩みをきいてきた。
2015年には青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラムを受講した。修了後は,「人と人をつなぐワークショップデザイナー」として医療・介護の現場を中心に対話の場づくりをして,ワークショップ形式でのリーダーの育成に力を入れている。
こんなリーダーを見てきた
長く管理者コースを歩む中,これまでいろんなリーダーを見てきた。その中で思ったのは,現任のリーダーは責任感が強く,すでにいろんなことをがんばっているということだ。人と人との間に入って調整役として振り回されていたり,自分のことは後回しにして,自分の心を置きざりにしているリーダーが多い。そんな風にがんばっている現任のリーダーを,私は「がんばリーダー」と呼んでいる。がんばリーダーは次のような行動をとる(あなたの状況に合わせて,下記の患者を利用者や顧客に置き換えて読んでほしい)。
リーダーには「自分も周りも大事にして元気になる」,そんなリーダーシップを身につけてほしい。これからのリーダーは,1人で抱えこむのではなく,1人ひとりが役割を自覚していかし合うチームづくりを心がけてほしい。
私もがんばリーダーだった
なぜこれほどリーダーに心を寄せるのかというと,私もがんばリーダーだったからだ。看護部長になって数年が経った頃,病院の運営で悩んだり,看護師の人員が確保できず八方ふさがりのことがあった。顔面がピクピクけいれんして,眉間にしわを寄せて,奥歯を噛み締めて,1人頭を抱えて悩んでいた。1人で何とかしないといけないともがき苦しんでいた。そんな時,看護師長が「大丈夫ですか? 何か手伝うことがあったら言ってください」と声をかけてくれた。
私は内心ほっとしながらも,にっこり笑って「大丈夫,ありがとう」と答えた。「ちっとも大丈夫じゃないのに……」と私の心は本当は悲鳴をあげていた。その日の帰り道の足取りは重かった。夜に友人に電話をかけた。何も話さず,ただただ泣いた。情けなくて,やるせなくて,怖くてどうしようもない気持ちでいっぱいだった。そんな気持ちを吐き出すようにとめどなく涙が流れた。友人は理由もきかず,ずっと電話を切らずに「うん,うん」とただただきいてくれた。私は自分が感情を抑えていたことに気づいた。受け止めてくれる人の存在の大きさを感じた。リーダーは,その責任の重さからなかなか本音が言えない。だからこそ,本音で話せる環境をつくる必要性を身をもって感じた。このことがきっかけで,がんばリーダーを応援したいという思いが強くなった。
20年間語れずにいたある患者の死
看護部長だった10年ほど前に,ある透析クリニックで看護師たちが率直に語り合うデスカンファレンスの場を設けた。看護師たちは泣きながら,亡くなった患者に対する思いや無念さや後悔など,自分たちの感情を吐き出した。私はその時,20年ほど前に自らいのちを絶った透析患者のMさんを思い出した。
私が看護師になって10年目,主任2年目ぐらいのことだったか。
Mさんは30歳代の女性。1型糖尿病で若い頃から病いと闘ってきた。腎不全になり,透析を導入するために入院。両親と3人暮らしで,透析室にはいつも母親が付き添っていた。色白の端整な顔立ちで,インテリジェンスが高そうだった。透析室ではほとんど話もせず,4時間の透析が苦痛で,表情は暗く,目線を私と合わすこともなく,透析の機械も見ることができない状態だった。Mさんは,穿刺の痛みから「透析を早く終えてほしい」と訴えた。希望に沿って鎮痛剤を使用したが,一時的にしか効果がなかった。Mさんは「痛みがとれない」と私たちに怒りをぶつけ,薬の効果がなくなると次の薬を何度も要求し,いつもうつらうつらしていた。主治医は「うつ状態の可能性がある」と精神科の受診を勧めたが,本人も家族も拒否した。私たちはMさんの痛みに対して,マッサージをし,腕を温めた。透析のない日には作業療法と気分転換もかねて,ワープロを打つのはどうかと話をもちかけた。最初は彼女もやる気があって,ワープロを打ち始めたが,薬のせいか痛みのせいか長くは続かなかった。
そして,あの日がやってきた。透析終了1時間前に,「透析やめてー」「早く終わってー」「もうやめてー」とMさんがいつもより大きな声で叫んだ。いつもと違う悲壮感が漂っていた。主治医に相談し,少し早めだったが透析を終わらせた。透析が終わると母親が車椅子を押して,Mさんは下を向き静かに病室に帰った。私は透析室の片づけをして,病棟に申し送りに行った。するとICUに大勢のスタッフが集まり,ドタバタと忙しくしていた。どうしたのかとのぞいてみると,そこには意識がなく心肺蘇生されているMさんがいた。その後,急変の原因は飛び降り自殺であることがわかり,数時間後に彼女は亡くなった。知らせを受けて駆けつけた父親は,「娘は病気で死んだのです。この子の寿命です」と言って引き取っていった。私もMさんとかかわった他の看護師たちもショックが大きく,誰1人としてMさんの自殺を口にする者はいなかった。私は罪悪感と無力感からずっとそのことには触れず,20年間心にしまい込み語らずにいた。
10年前のデスカンファレンスでは,看護部長という自分の立場を忘れて,その当時の気持ちを語り,看護師たちと一緒に嗚咽するほど泣いた。20年間心にしまい込み,ずっと語れずにいたことを語った。それを看護師たちにきいてもらい,一緒に泣いてもらうことで,心に刺さっていたトゲが抜けていくのを感じた。看護師たちの前で語ることで,癒され,ケアされた。患者をケアする立場の私がケアされた経験から,ケアする人のケアが必要と感じた瞬間だった。そして,語る場を設けること,語りをきいてくれる仲間をつくることの大切さも痛感した。
人間力を育み合い,元気な職場をつくろう
職場において,リーダーは扇の要のような存在だ。職場内の人間関係を改善して職場風土をよくする役割がある。しかし,職場の上司と部下,新人と先輩との間の調整役になって,振り回されている。強い責任感ゆえ,自分を置き去りにして周囲を優先して,ヘトヘトになっている。そうやってがんばっているリーダーがたくさんいる。ただ,がんばりすぎて心や身体を壊してしまったのでは元も子もない。だからこそ,リーダーには自分と他者を大事にし,自分を豊かにし,人とつながる――そんな人間力を育んでほしい。そして,人間力を高めるには1人では限界がある。場をつくって,みんなで育み合ってほしい。相互に影響し合って皆が育つことになる。
本書では,医療や自殺防止の電話相談といういのちと向き合う現場で私が得た経験から,人間力を育み合うために明日から取り入れられる姿勢や工夫を記した。「これならできそう」と思うものから,ぜひ試してほしい。自分も周りも大事にしながら元気な職場が増えることを願っている。
2020年3月
岡山ミサ子
自己紹介
私は,「1人ひとりが心といのちのケアをして元気な社会にする」ことを使命に,オフィスJOC(Japan Okan Consultant)の代表を務めている。Okanはアルファベットで表記しているが,関西弁のオカンを思い浮かべてほしい。オカンは“成熟した大人”の意味。他者を見守り,居場所をつくり,味方になり,支える大人――つまり,人と人をつなぐ“心といのちのケア”ができる存在と考えている。オカンをたくさん増やして日本を元気にしたいと思っている。
看護師として40年前にキャリアをスタートし,長年死と隣り合わせに生きている透析患者と家族のケアをしてきた。透析関連病院および透析クリニック8施設と介護事業所3施設,合わせて看護師300人のトップマネジャーを17年務めた。現在も顧問としてかかわっている。
看護師の仕事と並行して,2011年に認定NPO法人ビフレンダーズあいち自殺防止センターを立ち上げた。ある患者が自らいのちを絶ったことがきっかけで,立ち上げたボランティア団体である。「生きるのがつらい……でも死ぬのは怖い」そんな電話相談を受けている。これまで延べ1,500人の悩みをきいてきた。
2015年には青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラムを受講した。修了後は,「人と人をつなぐワークショップデザイナー」として医療・介護の現場を中心に対話の場づくりをして,ワークショップ形式でのリーダーの育成に力を入れている。
こんなリーダーを見てきた
長く管理者コースを歩む中,これまでいろんなリーダーを見てきた。その中で思ったのは,現任のリーダーは責任感が強く,すでにいろんなことをがんばっているということだ。人と人との間に入って調整役として振り回されていたり,自分のことは後回しにして,自分の心を置きざりにしているリーダーが多い。そんな風にがんばっている現任のリーダーを,私は「がんばリーダー」と呼んでいる。がんばリーダーは次のような行動をとる(あなたの状況に合わせて,下記の患者を利用者や顧客に置き換えて読んでほしい)。
・自分がしんどいのに患者さんに笑顔で声をかける
・患者さんに怒鳴られても治療するように説得する
・体調がわるいのに我慢して最後までやりとおす
・仕事が多いのに愚痴も言わずにコツコツこなす
・スタッフが休んだらその分の仕事を引き受ける
・新人が辞めたいと言った時,話をじっくりきく
・スタッフ間でもめごとがあると自ら仲裁に入る
・上司が落ち込んだ時に気づかって励ます
自殺防止の現場では,「生きるのがつらい」「死にたい……でも怖い」「誰にも本音が言えない」という電話がかかってくる。1,500人の悩みをきいてきて思うのは,リーダーたちは人間関係で疲れ果てているということだ。・患者さんに怒鳴られても治療するように説得する
・体調がわるいのに我慢して最後までやりとおす
・仕事が多いのに愚痴も言わずにコツコツこなす
・スタッフが休んだらその分の仕事を引き受ける
・新人が辞めたいと言った時,話をじっくりきく
・スタッフ間でもめごとがあると自ら仲裁に入る
・上司が落ち込んだ時に気づかって励ます
・上司のパワハラでうつ病を患った管理職
・職場の同僚とうまく話ができず,仲間がいないと嘆く援助職
・お客さんやスタッフの悩みばかりきいて,自分がおかしくなった営業課長
・家庭と仕事場の両方に居場所がないと話す若手リーダー
リーダーたちは,自分より他者を優先し,自分の思いや感情を誰にも話さない。「迷惑をかけるから」「重くなるから」「嫌われたくない」と言って1人で抱えこみ,心身ともに消耗して,倒れるまで気がつかない。・職場の同僚とうまく話ができず,仲間がいないと嘆く援助職
・お客さんやスタッフの悩みばかりきいて,自分がおかしくなった営業課長
・家庭と仕事場の両方に居場所がないと話す若手リーダー
リーダーには「自分も周りも大事にして元気になる」,そんなリーダーシップを身につけてほしい。これからのリーダーは,1人で抱えこむのではなく,1人ひとりが役割を自覚していかし合うチームづくりを心がけてほしい。
私もがんばリーダーだった
なぜこれほどリーダーに心を寄せるのかというと,私もがんばリーダーだったからだ。看護部長になって数年が経った頃,病院の運営で悩んだり,看護師の人員が確保できず八方ふさがりのことがあった。顔面がピクピクけいれんして,眉間にしわを寄せて,奥歯を噛み締めて,1人頭を抱えて悩んでいた。1人で何とかしないといけないともがき苦しんでいた。そんな時,看護師長が「大丈夫ですか? 何か手伝うことがあったら言ってください」と声をかけてくれた。
私は内心ほっとしながらも,にっこり笑って「大丈夫,ありがとう」と答えた。「ちっとも大丈夫じゃないのに……」と私の心は本当は悲鳴をあげていた。その日の帰り道の足取りは重かった。夜に友人に電話をかけた。何も話さず,ただただ泣いた。情けなくて,やるせなくて,怖くてどうしようもない気持ちでいっぱいだった。そんな気持ちを吐き出すようにとめどなく涙が流れた。友人は理由もきかず,ずっと電話を切らずに「うん,うん」とただただきいてくれた。私は自分が感情を抑えていたことに気づいた。受け止めてくれる人の存在の大きさを感じた。リーダーは,その責任の重さからなかなか本音が言えない。だからこそ,本音で話せる環境をつくる必要性を身をもって感じた。このことがきっかけで,がんばリーダーを応援したいという思いが強くなった。
20年間語れずにいたある患者の死
看護部長だった10年ほど前に,ある透析クリニックで看護師たちが率直に語り合うデスカンファレンスの場を設けた。看護師たちは泣きながら,亡くなった患者に対する思いや無念さや後悔など,自分たちの感情を吐き出した。私はその時,20年ほど前に自らいのちを絶った透析患者のMさんを思い出した。
私が看護師になって10年目,主任2年目ぐらいのことだったか。
Mさんは30歳代の女性。1型糖尿病で若い頃から病いと闘ってきた。腎不全になり,透析を導入するために入院。両親と3人暮らしで,透析室にはいつも母親が付き添っていた。色白の端整な顔立ちで,インテリジェンスが高そうだった。透析室ではほとんど話もせず,4時間の透析が苦痛で,表情は暗く,目線を私と合わすこともなく,透析の機械も見ることができない状態だった。Mさんは,穿刺の痛みから「透析を早く終えてほしい」と訴えた。希望に沿って鎮痛剤を使用したが,一時的にしか効果がなかった。Mさんは「痛みがとれない」と私たちに怒りをぶつけ,薬の効果がなくなると次の薬を何度も要求し,いつもうつらうつらしていた。主治医は「うつ状態の可能性がある」と精神科の受診を勧めたが,本人も家族も拒否した。私たちはMさんの痛みに対して,マッサージをし,腕を温めた。透析のない日には作業療法と気分転換もかねて,ワープロを打つのはどうかと話をもちかけた。最初は彼女もやる気があって,ワープロを打ち始めたが,薬のせいか痛みのせいか長くは続かなかった。
そして,あの日がやってきた。透析終了1時間前に,「透析やめてー」「早く終わってー」「もうやめてー」とMさんがいつもより大きな声で叫んだ。いつもと違う悲壮感が漂っていた。主治医に相談し,少し早めだったが透析を終わらせた。透析が終わると母親が車椅子を押して,Mさんは下を向き静かに病室に帰った。私は透析室の片づけをして,病棟に申し送りに行った。するとICUに大勢のスタッフが集まり,ドタバタと忙しくしていた。どうしたのかとのぞいてみると,そこには意識がなく心肺蘇生されているMさんがいた。その後,急変の原因は飛び降り自殺であることがわかり,数時間後に彼女は亡くなった。知らせを受けて駆けつけた父親は,「娘は病気で死んだのです。この子の寿命です」と言って引き取っていった。私もMさんとかかわった他の看護師たちもショックが大きく,誰1人としてMさんの自殺を口にする者はいなかった。私は罪悪感と無力感からずっとそのことには触れず,20年間心にしまい込み語らずにいた。
10年前のデスカンファレンスでは,看護部長という自分の立場を忘れて,その当時の気持ちを語り,看護師たちと一緒に嗚咽するほど泣いた。20年間心にしまい込み,ずっと語れずにいたことを語った。それを看護師たちにきいてもらい,一緒に泣いてもらうことで,心に刺さっていたトゲが抜けていくのを感じた。看護師たちの前で語ることで,癒され,ケアされた。患者をケアする立場の私がケアされた経験から,ケアする人のケアが必要と感じた瞬間だった。そして,語る場を設けること,語りをきいてくれる仲間をつくることの大切さも痛感した。
人間力を育み合い,元気な職場をつくろう
職場において,リーダーは扇の要のような存在だ。職場内の人間関係を改善して職場風土をよくする役割がある。しかし,職場の上司と部下,新人と先輩との間の調整役になって,振り回されている。強い責任感ゆえ,自分を置き去りにして周囲を優先して,ヘトヘトになっている。そうやってがんばっているリーダーがたくさんいる。ただ,がんばりすぎて心や身体を壊してしまったのでは元も子もない。だからこそ,リーダーには自分と他者を大事にし,自分を豊かにし,人とつながる――そんな人間力を育んでほしい。そして,人間力を高めるには1人では限界がある。場をつくって,みんなで育み合ってほしい。相互に影響し合って皆が育つことになる。
本書では,医療や自殺防止の電話相談といういのちと向き合う現場で私が得た経験から,人間力を育み合うために明日から取り入れられる姿勢や工夫を記した。「これならできそう」と思うものから,ぜひ試してほしい。自分も周りも大事にしながら元気な職場が増えることを願っている。
2020年3月
岡山ミサ子
目次
開く
少し長いはじめに
イントロダクション
今リーダーのあなたへ これからリーダーになるあなたへ
ヘトヘトな現任リーダーとリーダーになりたがらない若手
VUCAな時代――1人のカリスマ的強いリーダーではなく,誰もが
リーダーシップを発揮できる職場に
1人ひとりがリーダーシップを発揮するためにしかけをつくり,
仲間と一緒に育ち合う
軸となるのは人間力
第1部 これから求められるリーダーのあり方
1 あたたかさときびしさをもち合わせたリーダーになる
2 あたたかい(ホットな)リーダー
①mustではなくwantで情熱を傾ける
②信頼されるのではなく信頼する
③太陽・月・風のように元気づける
④「助けたい病」をやめる
⑤ワイガヤな楽しい場をつくる
⑥本当にきくには問い返す
⑦受け入れるのではなく受け止める
⑧傷ついたら素直に反応する
3 きびしい(クールな)リーダー
①ありのままの自分で対応する
②嫌われても言うべきことは言う
③考える前にまずは行動する
④やり続ける先に見えるものがある
⑤出る杭は打たれる,されど出る
⑥経験知を見える化する
⑦謙虚に誰からでも何からでも学び続ける
⑧未来から今を思考する
第2部 人間力の育み合い方
第1章 自分と他者を大事にする
1 自分で自分をケアする
①人間の土台となる身体のケアをする
②自分を優先して自分にエネルギーを注ぐ
③自分で自分を癒し心のケアをする
④支援者を探して助けを求める
まとめ 「自分で自分をケアする」には
2 自分と向き合う
①自分自身を見つめる
②自分の感情に気づき表現する
③ありのままの自分を認める
④自分と他者はわかりあえないと認識する
⑤今いる場所を居心地よくする
まとめ 「自分と向き合う」には
3 他者をケアする
①暗闇を照らす月明りのようにそっと見守り,支える
②そっと「地図」や「お守り」を渡すような応援をする
③患者のケアを通してケアを深める
まとめ「他者をケアする」には
4 暮らしを楽しむ
①働き,働き続ける
②学び直し,学び続ける
③家族とのかかわりを考える
④楽しむ時間をつくる
⑤人間を超えたものの存在を信じる
まとめ 「暮らしを楽しむ」には
第2章 自分を豊かにする
1 本にふれる
①本のある暮らしを送る
②絵本を活用する
まとめ 「本にふれる」には
2 本物に出会い,いかす
①仕事上の尊敬できる人と出会う
②本物に出会える機会を若手に与える
③外部研修の機会をいかす
④成熟した大人に出会う
まとめ 「本物に出会い,いかす」には
3 経験を振り返り,共有する
①技術や経験を見える化する
②経験を積み重ね,共有し,深める
③一皮むけた体験を振り返る
④キャリア支援は成長から成熟へ
まとめ 「経験を振り返り,共有する」には
4 人間・いのち・生きるについて語り合う
①大切にしている看護や失敗体験,身近な人の死を語る
②仲間や患者の語りをきく
③場をつくり,語り合う
まとめ 「人間・いのち・生きるについて語り合う」には
第3章 人とつながる
1 人と人との関係をつくる
①患者-看護師関係においては距離を保つ
②スタッフとのズレに気づき,伝える
③調整ではなく折り合いをつける
④第三者の視点で影響を与える
⑤自分と他者の関係に境界線(バウンダリー)を引く
まとめ 「人とつながる」には
2 本音を引き出すようにきく
①本音で話す意義と工夫
②感情に焦点を当ててきく,反応する
③もつれた感情を吐き出せない人への支援
④オカン式声かけ1・2・3
⑤問いをつくり,積極的に尋ねる
まとめ「本音を引き出すようにきく」には
3 仲間をつくる
①チームで互いをいかし合う
②仲間をつくり,居場所をつくる
③業務改善や変革時は,信念をもってスタッフを巻き込む
まとめ 「仲間をつくる」には
4 越境する
①コミュニティに入る
②コミュニティに招く
③コミュニティをつくる
まとめ 「越境する」とは
5 対話の場をつくる
①対話とは
②リラックスできる環境をつくる
③安心・安全な場が生まれるファシリテーション
④共有~拡散~収束~共有の4つのステージ
⑤プログラムをつくり,実践する
まとめ 「対話の場をつくる」には
おわりに
がんばっている現任リーダーと不安を抱える次世代リーダーへ
イントロダクション
今リーダーのあなたへ これからリーダーになるあなたへ
ヘトヘトな現任リーダーとリーダーになりたがらない若手
VUCAな時代――1人のカリスマ的強いリーダーではなく,誰もが
リーダーシップを発揮できる職場に
1人ひとりがリーダーシップを発揮するためにしかけをつくり,
仲間と一緒に育ち合う
軸となるのは人間力
第1部 これから求められるリーダーのあり方
1 あたたかさときびしさをもち合わせたリーダーになる
2 あたたかい(ホットな)リーダー
①mustではなくwantで情熱を傾ける
②信頼されるのではなく信頼する
③太陽・月・風のように元気づける
④「助けたい病」をやめる
⑤ワイガヤな楽しい場をつくる
⑥本当にきくには問い返す
⑦受け入れるのではなく受け止める
⑧傷ついたら素直に反応する
3 きびしい(クールな)リーダー
①ありのままの自分で対応する
②嫌われても言うべきことは言う
③考える前にまずは行動する
④やり続ける先に見えるものがある
⑤出る杭は打たれる,されど出る
⑥経験知を見える化する
⑦謙虚に誰からでも何からでも学び続ける
⑧未来から今を思考する
第2部 人間力の育み合い方
第1章 自分と他者を大事にする
1 自分で自分をケアする
①人間の土台となる身体のケアをする
②自分を優先して自分にエネルギーを注ぐ
③自分で自分を癒し心のケアをする
④支援者を探して助けを求める
まとめ 「自分で自分をケアする」には
2 自分と向き合う
①自分自身を見つめる
②自分の感情に気づき表現する
③ありのままの自分を認める
④自分と他者はわかりあえないと認識する
⑤今いる場所を居心地よくする
まとめ 「自分と向き合う」には
3 他者をケアする
①暗闇を照らす月明りのようにそっと見守り,支える
②そっと「地図」や「お守り」を渡すような応援をする
③患者のケアを通してケアを深める
まとめ「他者をケアする」には
4 暮らしを楽しむ
①働き,働き続ける
②学び直し,学び続ける
③家族とのかかわりを考える
④楽しむ時間をつくる
⑤人間を超えたものの存在を信じる
まとめ 「暮らしを楽しむ」には
第2章 自分を豊かにする
1 本にふれる
①本のある暮らしを送る
②絵本を活用する
まとめ 「本にふれる」には
2 本物に出会い,いかす
①仕事上の尊敬できる人と出会う
②本物に出会える機会を若手に与える
③外部研修の機会をいかす
④成熟した大人に出会う
まとめ 「本物に出会い,いかす」には
3 経験を振り返り,共有する
①技術や経験を見える化する
②経験を積み重ね,共有し,深める
③一皮むけた体験を振り返る
④キャリア支援は成長から成熟へ
まとめ 「経験を振り返り,共有する」には
4 人間・いのち・生きるについて語り合う
①大切にしている看護や失敗体験,身近な人の死を語る
②仲間や患者の語りをきく
③場をつくり,語り合う
まとめ 「人間・いのち・生きるについて語り合う」には
第3章 人とつながる
1 人と人との関係をつくる
①患者-看護師関係においては距離を保つ
②スタッフとのズレに気づき,伝える
③調整ではなく折り合いをつける
④第三者の視点で影響を与える
⑤自分と他者の関係に境界線(バウンダリー)を引く
まとめ 「人とつながる」には
2 本音を引き出すようにきく
①本音で話す意義と工夫
②感情に焦点を当ててきく,反応する
③もつれた感情を吐き出せない人への支援
④オカン式声かけ1・2・3
⑤問いをつくり,積極的に尋ねる
まとめ「本音を引き出すようにきく」には
3 仲間をつくる
①チームで互いをいかし合う
②仲間をつくり,居場所をつくる
③業務改善や変革時は,信念をもってスタッフを巻き込む
まとめ 「仲間をつくる」には
4 越境する
①コミュニティに入る
②コミュニティに招く
③コミュニティをつくる
まとめ 「越境する」とは
5 対話の場をつくる
①対話とは
②リラックスできる環境をつくる
③安心・安全な場が生まれるファシリテーション
④共有~拡散~収束~共有の4つのステージ
⑤プログラムをつくり,実践する
まとめ 「対話の場をつくる」には
おわりに
がんばっている現任リーダーと不安を抱える次世代リーダーへ
書評
開く
頑張りすぎのリーダーたちを楽にするメッセージとワークが詰まった書
書評者: 青木 美佐子 (医療法人晶晴会入澤泌尿器科内科クリニック看護部長)
著者は長年にわたり,透析関連病院やクリニック,介護事業所など11施設,併せて300人の看護師のトップマネージャーを務め,また,認定NPO法人ビフレンダーズあいち自殺防止センターの創始者として約1500名の悩みを聞いてきた。その中で,多くのリーダーたちが責任感や使命感から自分を置き去りにして他者のために頑張っている姿を見てきた。著者はそんなリーダーたちに,「自分を優先して自分に愛とエネルギーを注ごう。自分で自分を癒し,心をケアしよう」と述べている。このメッセージを読んだだけでも,現任リーダーたちは肩の荷が下り,気持ちが楽になるだろう。
2019年の秋に会津若松市の看護管理者100名を対象に「リーダーのための育み合う人間力」と題した講演会を開催した際,著者は参加者に「自分を大切にしよう」と呼び掛け,「いのちのケアカード」を作成するワークを行った。この「いのちのケアカード」とは,自分の絵を描き,ストレスを受けて症状が現れたところにばんそうこうを貼りケアをし,「頑張っているね,私」と自分を癒すメッセージを書くというものである。参加者の多くが頑張り過ぎている自分に気付き,「自分を一番大切にしていいんだ」と感じ,会場全体が温かい雰囲気に包まれた。
また,本書では他者をケアする際,「太陽・月・風」のように支えることを提案している。太陽のように明るく元気なメッセージで背中を押す。スタッフが道に迷った時は,その人の手を引いて連れて行くのではなく,自分で歩めるように地図を手渡し,月明かりのように優しく穏やかに見守る。スタッフが対立した時は,リーダーは第三者としてアサーティブに対応し,2人の間に風を通す。リーダーがこのようなケアを身に付ければ,スタッフは優しさに守られている安心感の中で,自分を振り返り,自分の本当の感情に気付き,自分で進む力を得て人として成長していくであろう。
そして,「成熟した『人間力』を育むために,リーダーはしかけをつくることが大切である」と述べ,本書には,著者のアイディアで開催されてきた多くのワークショップが紹介されている。当院でも,著者に幾つかのワークショップを開催してもらったが,著者の一つ一つの言葉を大切にしながら行うファシリテーションは,その場を“会話”からより良い新しい考えを導く“対話”の場に変え,参加者の内在する力が十分に引き出されるのがわかった。
本書には著者が出会った多くの書籍の中からその金言が紹介されているが,それらと同様に数多く紹介されているワークショップの事例はリーダーにとって大きな財産となるに違いない。
本書には,看護管理実践のための知恵ばかりか生きるための知恵が詰まっている。不安定さ,不確実さ,複雑さ,曖昧さが混ざり合う現代においては,誰もがリーダーシップを発揮する必要性があるからこそ,リーダーに限らず,ぜひ多くの看護師に読んでいただきたい。
リーダーとして迷ったときに読み返したくなる一冊
書評者: 伊東 飛佳 (八千代病院看護課長)
「自分のことは後回しにして頑張っているリーダーを応援したい」と,著者自らの経験をもとに,リーダーに必要な人間力の育み合い方やリーダー自身の心のケアについて書かれている本です。著者は,看護師キャリア40年,そのうちトップマネジャーを17年務め,現在は「人と人をつなぐワークショップデザイナー」として,医療・介護の現場を中心に対話の場をつくり,リーダーの育成に力を入れています。
本書は2部構成となっており,第1部では,「これから求められるリーダーのあり方」について書かれています。あたたかさときびしさを持ち合わせたリーダーとしての姿勢やスタッフへの具体的な声の掛け方などがわかりやすく紹介されています。著者の実際の体験も随所で語られており,自分の体験と重ね合わせながら読めます。完璧なリーダーをめざして頑張り過ぎているリーダーや,リーダーを育てるのに苦労している管理職は必読です。リーダーとしての自分を振り返る良い機会になると同時に,誰もがリーダーシップを発揮できる元気な職場へと導いてくれます。
第2部では,あたたかさときびしさを持ち合わせたリーダーになるために,その土台となる人間力の育み合い方について,「自分と他者を大事にする」「自分を豊かにする」「人とつながる」の3章構成で書かれています。周りとつながり,仕事を他者に任せながら一緒に育み合う人間関係をつくるためのワークが多数紹介されています。実際に著者が行ってきた研修や取り組みをもとに具体的に書かれているため,わかりやすく,翌日から実践することが可能な内容となっています。また,各項目にある「まとめ」は,自分の理解度を確認できると同時に,これからとるべき行動の参考にもなります。引用・参考文献も豊富で,さらに学びを深めたいときの道標になります。本書に書かれている全てを実践できなくても,自分を振り返りながら,少しずつ行っていく中で,人間力を育み合っていくことができると思います。日々リーダーとして仕事をする中で迷ったときには,本書を読み返すことが助けになるでしょう。
私は,著者の開催する「次世代リーダー研修」に参加したことがあります。本書には,研修で学んだことはもちろん,その他多くの人間力を育むための考え方や方法が盛り込まれており,研修で学んだことを振り返って定着させるのと同時に,さらに新しい知識を得ることができました。研修を受けた方もそうではない方も,本書を読み,仲間と横並びで育ち合える現場をつくっていただきたいと思います。
書評者: 青木 美佐子 (医療法人晶晴会入澤泌尿器科内科クリニック看護部長)
著者は長年にわたり,透析関連病院やクリニック,介護事業所など11施設,併せて300人の看護師のトップマネージャーを務め,また,認定NPO法人ビフレンダーズあいち自殺防止センターの創始者として約1500名の悩みを聞いてきた。その中で,多くのリーダーたちが責任感や使命感から自分を置き去りにして他者のために頑張っている姿を見てきた。著者はそんなリーダーたちに,「自分を優先して自分に愛とエネルギーを注ごう。自分で自分を癒し,心をケアしよう」と述べている。このメッセージを読んだだけでも,現任リーダーたちは肩の荷が下り,気持ちが楽になるだろう。
2019年の秋に会津若松市の看護管理者100名を対象に「リーダーのための育み合う人間力」と題した講演会を開催した際,著者は参加者に「自分を大切にしよう」と呼び掛け,「いのちのケアカード」を作成するワークを行った。この「いのちのケアカード」とは,自分の絵を描き,ストレスを受けて症状が現れたところにばんそうこうを貼りケアをし,「頑張っているね,私」と自分を癒すメッセージを書くというものである。参加者の多くが頑張り過ぎている自分に気付き,「自分を一番大切にしていいんだ」と感じ,会場全体が温かい雰囲気に包まれた。
また,本書では他者をケアする際,「太陽・月・風」のように支えることを提案している。太陽のように明るく元気なメッセージで背中を押す。スタッフが道に迷った時は,その人の手を引いて連れて行くのではなく,自分で歩めるように地図を手渡し,月明かりのように優しく穏やかに見守る。スタッフが対立した時は,リーダーは第三者としてアサーティブに対応し,2人の間に風を通す。リーダーがこのようなケアを身に付ければ,スタッフは優しさに守られている安心感の中で,自分を振り返り,自分の本当の感情に気付き,自分で進む力を得て人として成長していくであろう。
そして,「成熟した『人間力』を育むために,リーダーはしかけをつくることが大切である」と述べ,本書には,著者のアイディアで開催されてきた多くのワークショップが紹介されている。当院でも,著者に幾つかのワークショップを開催してもらったが,著者の一つ一つの言葉を大切にしながら行うファシリテーションは,その場を“会話”からより良い新しい考えを導く“対話”の場に変え,参加者の内在する力が十分に引き出されるのがわかった。
本書には著者が出会った多くの書籍の中からその金言が紹介されているが,それらと同様に数多く紹介されているワークショップの事例はリーダーにとって大きな財産となるに違いない。
本書には,看護管理実践のための知恵ばかりか生きるための知恵が詰まっている。不安定さ,不確実さ,複雑さ,曖昧さが混ざり合う現代においては,誰もがリーダーシップを発揮する必要性があるからこそ,リーダーに限らず,ぜひ多くの看護師に読んでいただきたい。
リーダーとして迷ったときに読み返したくなる一冊
書評者: 伊東 飛佳 (八千代病院看護課長)
「自分のことは後回しにして頑張っているリーダーを応援したい」と,著者自らの経験をもとに,リーダーに必要な人間力の育み合い方やリーダー自身の心のケアについて書かれている本です。著者は,看護師キャリア40年,そのうちトップマネジャーを17年務め,現在は「人と人をつなぐワークショップデザイナー」として,医療・介護の現場を中心に対話の場をつくり,リーダーの育成に力を入れています。
本書は2部構成となっており,第1部では,「これから求められるリーダーのあり方」について書かれています。あたたかさときびしさを持ち合わせたリーダーとしての姿勢やスタッフへの具体的な声の掛け方などがわかりやすく紹介されています。著者の実際の体験も随所で語られており,自分の体験と重ね合わせながら読めます。完璧なリーダーをめざして頑張り過ぎているリーダーや,リーダーを育てるのに苦労している管理職は必読です。リーダーとしての自分を振り返る良い機会になると同時に,誰もがリーダーシップを発揮できる元気な職場へと導いてくれます。
第2部では,あたたかさときびしさを持ち合わせたリーダーになるために,その土台となる人間力の育み合い方について,「自分と他者を大事にする」「自分を豊かにする」「人とつながる」の3章構成で書かれています。周りとつながり,仕事を他者に任せながら一緒に育み合う人間関係をつくるためのワークが多数紹介されています。実際に著者が行ってきた研修や取り組みをもとに具体的に書かれているため,わかりやすく,翌日から実践することが可能な内容となっています。また,各項目にある「まとめ」は,自分の理解度を確認できると同時に,これからとるべき行動の参考にもなります。引用・参考文献も豊富で,さらに学びを深めたいときの道標になります。本書に書かれている全てを実践できなくても,自分を振り返りながら,少しずつ行っていく中で,人間力を育み合っていくことができると思います。日々リーダーとして仕事をする中で迷ったときには,本書を読み返すことが助けになるでしょう。
私は,著者の開催する「次世代リーダー研修」に参加したことがあります。本書には,研修で学んだことはもちろん,その他多くの人間力を育むための考え方や方法が盛り込まれており,研修で学んだことを振り返って定着させるのと同時に,さらに新しい知識を得ることができました。研修を受けた方もそうではない方も,本書を読み,仲間と横並びで育ち合える現場をつくっていただきたいと思います。
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