生活期のリハビリテーション医学・医療テキスト
生活期のリハビリテーション医学・医療を理解するための学会監修・本邦初のテキスト
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地域包括ケアシステムが推進されるいま、改善できた活動を長期にわたって維持し、実生活を通してさらなる活動の向上を目指す生活期のリハビリテーション医学・医療は重要な役割を担っている。生活期のリハビリテーション医学・医療を、複雑な医療・介護制度や社会資本の活用方法も含めて、簡潔でわかりやすい文章により一読して理解できる。リハビリテーション科医だけでなく、かかりつけ医、研修医、関連職種にも必読の1冊。
シリーズ | リハビリテーション医学・医療 |
---|---|
監修 | 一般社団法人 日本リハビリテーション医学教育推進機構 / 一般社団法人 日本生活期リハビリテーション医学会 / 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会 |
総編集 | 久保 俊一 / 水間 正澄 |
編集 | 三上 靖夫 / 角田 亘 |
発行 | 2020年02月判型:B5頁:248 |
ISBN | 978-4-260-04146-1 |
定価 | 3,520円 (本体3,200円+税) |
更新情報
-
正誤表を追加しました。
2022.07.15
- 序文
- 目次
- 正誤表
序文
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はじめに
Rehabilitationという言葉が医学的に使用され始めたのはおよそ100年前のことである.第一次世界大戦によって生じた膨大な数の戦傷者を,いかに社会に復帰させるかが大きな課題となった.この課題に応えるべく,米国では陸軍病院にphysical reconstruction and rehabilitationというdivisionが設けられた.これが最初の事例であるとされている.その時,rehabilitationは医学的治療と並行して進めるものであるという位置付けであった.そして,第二次世界大戦でさらにその有用性が認められ,1949年,米国でAmerican board of physical medicine and rehabilitationとして独立し,重要な診療科となった.
日本にrehabilitationという概念が導入されたのは1950年代で,1963年に日本リハビリテーション医学会が設立された.日本ではphysical medicine and rehabilitationがリハビリテーション医学として総括され,リハビリテーション医学の中にphysical medicineが含まれていることになった.
そして,超高齢社会となった現在,リハビリテーション医学・医療の範囲は大きく広がっている.小児疾患や切断・骨折・脊髄損傷に加え,脳血管障害,運動器(脊椎・脊髄を含む)疾患,循環器・呼吸器・腎臓・内分泌代謝疾患,神経・筋疾患,リウマチ性疾患,摂食嚥下障害,がん,スポーツ外傷・障害などの疾患や障害が積み重なり,さらに周術期の身体機能障害の予防・回復,フレイル,サルコペニア,ロコモティブシンドロームなども加わり,ほぼ全診療科に関係する疾患,障害,病態を扱う領域になっている.しかも,疾患,障害,病態は複合的に絡み合い,その発症や増悪に加齢が関与している場合も少なくない.リハビリテーション医学・医療の役割は急速に高まっている.Physical medicineが含まれているリハビリテーション医学をしっかりとバランスよく教育していくことはきわめて重要な事柄になっている.
リハビリテーション診療を担うリハビリテーション科は2002年,日本専門医機構において18基本診療科(現在19基本診療科)の1つに認定され,臨床における重要な診療科として位置づけられ,専門医養成は2018年度からスタートした.
このような背景のもと,日本リハビリテーション医学会では2017年度から,リハビリテーション医学について新しい定義を提唱している.すなわち,疾病・外傷で低下した身体・精神機能を回復させ,障害を克服するという従来の解釈のうえに立って,ヒトの営みの基本である「活動」に着目し,その賦活化を図る過程がリハビリテーション医学であるとしている.日常での「活動」としてあげられる,起き上がる,座る,立つ,歩く,手を使う,見る,聞く,話す,考える,衣服を着る,食事をする,排泄する,寝る,などが有機的に組み合わさって,掃除・洗濯・料理・買い物などの家庭での「活動」,就学・就業・余暇などの社会での「活動」につながっていく.ICFにおける参加は社会での「活動」に相当する.
リハビリテーション医学という学術的な裏付けのもとエビデンスが蓄えられ根拠のある質の高いリハビリテーション医療が実践される.リハビリテーション科では,人々の活動に着目し,急性期・回復期・生活期を通して,活動の自然経過(natural course)を読み解いていく.これがリハビリテーション診断である.そして,その活動のnatural courseを良い方向に向かわせるために最良の方策を組み合わせて処方するのがリハビリテーション治療である.さらに,リハビリテーション治療と相まって,環境調整や社会的支援の有効利用などを行っていく診療科がリハビリテーション科である.
また,リハビリテーション医療ではリハビリテーション科医,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,義肢装具士,歯科医,看護師,薬剤師,管理栄養士,公認心理師/臨床心理士,社会福祉士/医療ソーシャルワーカー,介護支援専門員/ケアマネジャー,介護福祉士などがチームを形成し実践しているのが特徴である.そして,近年,急性期,回復期,生活期といったフェーズでもリハビリテーション医学・医療の充実が求められている.生活期はこの中でも期間が最も長く,複合的な課題に対処しなければいけないことが多い.複雑な医療・介護制度や社会資本の活用方法も理解しておく必要がある.
生活期のリハビリテーション医学・医療を正しく理解し修得するためには,適切なテキストが必要である.本書は日本リハビリテーション医学教育推進機構,日本生活期リハビリテーション医学会,日本リハビリテーション医学会が連携して企画したテキストである.生活期のリハビリテーション医学・医療に精通する先生方に編集および執筆を担当いただいた.本書の作成に献身的に携った先生方に深く感謝する.
医師・専門職をはじめとしてリハビリテーション医学・医療に関係する方々に是非活用していただきたいテキストである.本書が生活期のリハビリテーション医学・医療の発展と普及に役立つことを心から願っている.
2020年1月
一般社団法人 日本リハビリテーション医学教育推進機構 理事長
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会 理事長
久保 俊一
一般社団法人 日本生活期リハビリテーション医学会 代表理事
水間 正澄
Rehabilitationという言葉が医学的に使用され始めたのはおよそ100年前のことである.第一次世界大戦によって生じた膨大な数の戦傷者を,いかに社会に復帰させるかが大きな課題となった.この課題に応えるべく,米国では陸軍病院にphysical reconstruction and rehabilitationというdivisionが設けられた.これが最初の事例であるとされている.その時,rehabilitationは医学的治療と並行して進めるものであるという位置付けであった.そして,第二次世界大戦でさらにその有用性が認められ,1949年,米国でAmerican board of physical medicine and rehabilitationとして独立し,重要な診療科となった.
日本にrehabilitationという概念が導入されたのは1950年代で,1963年に日本リハビリテーション医学会が設立された.日本ではphysical medicine and rehabilitationがリハビリテーション医学として総括され,リハビリテーション医学の中にphysical medicineが含まれていることになった.
そして,超高齢社会となった現在,リハビリテーション医学・医療の範囲は大きく広がっている.小児疾患や切断・骨折・脊髄損傷に加え,脳血管障害,運動器(脊椎・脊髄を含む)疾患,循環器・呼吸器・腎臓・内分泌代謝疾患,神経・筋疾患,リウマチ性疾患,摂食嚥下障害,がん,スポーツ外傷・障害などの疾患や障害が積み重なり,さらに周術期の身体機能障害の予防・回復,フレイル,サルコペニア,ロコモティブシンドロームなども加わり,ほぼ全診療科に関係する疾患,障害,病態を扱う領域になっている.しかも,疾患,障害,病態は複合的に絡み合い,その発症や増悪に加齢が関与している場合も少なくない.リハビリテーション医学・医療の役割は急速に高まっている.Physical medicineが含まれているリハビリテーション医学をしっかりとバランスよく教育していくことはきわめて重要な事柄になっている.
リハビリテーション診療を担うリハビリテーション科は2002年,日本専門医機構において18基本診療科(現在19基本診療科)の1つに認定され,臨床における重要な診療科として位置づけられ,専門医養成は2018年度からスタートした.
このような背景のもと,日本リハビリテーション医学会では2017年度から,リハビリテーション医学について新しい定義を提唱している.すなわち,疾病・外傷で低下した身体・精神機能を回復させ,障害を克服するという従来の解釈のうえに立って,ヒトの営みの基本である「活動」に着目し,その賦活化を図る過程がリハビリテーション医学であるとしている.日常での「活動」としてあげられる,起き上がる,座る,立つ,歩く,手を使う,見る,聞く,話す,考える,衣服を着る,食事をする,排泄する,寝る,などが有機的に組み合わさって,掃除・洗濯・料理・買い物などの家庭での「活動」,就学・就業・余暇などの社会での「活動」につながっていく.ICFにおける参加は社会での「活動」に相当する.
リハビリテーション医学という学術的な裏付けのもとエビデンスが蓄えられ根拠のある質の高いリハビリテーション医療が実践される.リハビリテーション科では,人々の活動に着目し,急性期・回復期・生活期を通して,活動の自然経過(natural course)を読み解いていく.これがリハビリテーション診断である.そして,その活動のnatural courseを良い方向に向かわせるために最良の方策を組み合わせて処方するのがリハビリテーション治療である.さらに,リハビリテーション治療と相まって,環境調整や社会的支援の有効利用などを行っていく診療科がリハビリテーション科である.
また,リハビリテーション医療ではリハビリテーション科医,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,義肢装具士,歯科医,看護師,薬剤師,管理栄養士,公認心理師/臨床心理士,社会福祉士/医療ソーシャルワーカー,介護支援専門員/ケアマネジャー,介護福祉士などがチームを形成し実践しているのが特徴である.そして,近年,急性期,回復期,生活期といったフェーズでもリハビリテーション医学・医療の充実が求められている.生活期はこの中でも期間が最も長く,複合的な課題に対処しなければいけないことが多い.複雑な医療・介護制度や社会資本の活用方法も理解しておく必要がある.
生活期のリハビリテーション医学・医療を正しく理解し修得するためには,適切なテキストが必要である.本書は日本リハビリテーション医学教育推進機構,日本生活期リハビリテーション医学会,日本リハビリテーション医学会が連携して企画したテキストである.生活期のリハビリテーション医学・医療に精通する先生方に編集および執筆を担当いただいた.本書の作成に献身的に携った先生方に深く感謝する.
医師・専門職をはじめとしてリハビリテーション医学・医療に関係する方々に是非活用していただきたいテキストである.本書が生活期のリハビリテーション医学・医療の発展と普及に役立つことを心から願っている.
2020年1月
一般社団法人 日本リハビリテーション医学教育推進機構 理事長
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会 理事長
久保 俊一
一般社団法人 日本生活期リハビリテーション医学会 代表理事
水間 正澄
目次
開く
I.生活期のリハビリテーション医学・医療総論
1 リハビリテーション医学・医療の概要
1 リハビリテーション医学・医療の意義─活動を育む医学─
2 活動を育むとは
3 生活期のリハビリテーション医学・医療の考え方
2 生活期のリハビリテーション医療の意義
1 医療提供体制の変化とリハビリテーション医療
2 生活期のリハビリテーション医療・リハビリテーションマネジメントの考え方
3 生活期のリハビリテーション医療・リハビリテーションマネジメントの提供
4 生活期のリハビリテーション医療・リハビリテーションマネジメントの実際
3 生活期に利用できる医療・介護とその利用方法
1 外来でのリハビリテーション診療
2 通所リハビリテーション(デイケア)
3 訪問リハビリテーション
4 居住型施設におけるリハビリテーションマネジメント
5 利用手順(介護保険適応の訪問・通所リハビリテーション)
4 在宅医療における生活期のリハビリテーション医療の必要性
1 在宅医療の意義
2 多様化する在宅医療
3 在宅医療の実際
4 在宅医療と生活期のリハビリテーション医療との親和性
5 施設における生活期のリハビリテーション医療の必要性
1 施設でのリハビリテーション医療
6 生活期のリハビリテーション医療におけるかかりつけ医とリハビリテーション科医
1 かかりつけ医とは何か?
2 生活期のリハビリテーション医療とかかりつけ医
7 地域におけるチームアプローチと連携のとり方
1 生活期のリハビリテーション医療を担うチーム
2 急性期・回復期を担う医療機関が提供すべき情報
8 地域包括ケアシステムにおける生活期のリハビリテーション医学・医療の位置付け
1 地域包括ケアシステム
2 地域包括ケアシステムにおけるネットワークの作り方
3 地域リハビリテーションと生活期のリハビリテーション医療
4 地域包括ケアシステムにおける生活期のリハビリテーション医療
II.生活期のリハビリテーション医療の進め方
1 診断・目標設定・治療方針・リハビリテーション処方
1 生活期のリハビリテーション医療を行う目的
2 評価の際の留意点
3 目標設定のポイント
4 リハビリテーション治療内容を決定する際の注意点
2 チームアプローチのためのカンファレンス
1 チームアプローチの意義
2 生活期に向けた退院前カンファレンス
3 サービス担当者会議
4 リハビリテーション会議
3 外来でのリハビリテーション診療
1 外来でのリハビリテーション診療の意義・目的・現状
2 外来でのリハビリテーション診療の実際
4 通所リハビリテーション
1 通所リハビリテーションとは何か
2 通所リハビリテーションの実際
5 訪問リハビリテーション
1 訪問リハビリテーションの概略
2 訪問リハビリテーションの制度
3 訪問リハビリテーションの対象者
4 訪問リハビリテーションで行われる訓練等
5 訪問リハビリテーションの注意点と課題
6 生活期に必要な医療・介護制度
1 生活期で利用できる制度とそのしくみ
2 生活期のリハビリテーションアプローチで行われる支援
7 社会での活動のためのリハビリテーション支援
1 社会での活動の支援の考え方
2 移動に関する支援
3 障害者雇用のための支援
4 余暇活動
III.生活期のリハビリテーション医療の実際
1 生活期のリハビリテーション医療の対象となる疾患・障害・病態
1 生活期のリハビリテーション医療の原因疾患
2 脳血管障害
3 運動器疾患
4 脊髄損傷
5 神経・筋疾患
6 小児疾患
7 リウマチ性疾患
8 循環器・呼吸器疾患
9 内分泌代謝性疾患
10 摂食嚥下障害
11 排尿・排便障害
12 がん
13 フレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドローム
14 高次脳機能障害・認知症
2 リハビリテーション診断の項目と治療目標の設定
1 概要
2 診断
3 治療目標の設定
3 生活期のリハビリテーション治療の選択とその処方
1 概要
2 外来でのリハビリテーション治療
3 通所リハビリテーション
4 訪問リハビリテーション
4 加齢や障害に代表的な併存疾患・合併症とその診断・治療・予防
1 併存疾患・合併症の定義
2 誤嚥と誤嚥性肺炎
3 尿路感染
4 褥瘡
5 関節拘縮
6 低栄養
7 心肺機能低下
8 骨粗鬆症
5 予防と治療としての高齢者の身体機能増強
1 高齢者の身体機能増強の有効性
2 転倒予防について
3 介護予防について
4 高齢者の身体活動ガイドライン
5 高齢者の主体性を引き出すプログラム
6 リハビリテーション科医の役割
6 補装具・日常生活用具の種類・用途と給付制度
1 補装具,日常生活用具の概要
2 歩行補助具(杖・歩行器)
3 下肢装具
4 車いす
5 座位保持装置
6 移動用リフト
7 補装具の給付制度
8 障害者総合支援法による補装具の支給
7 生活期のリハビリテーション医療における栄養管理
1 生活期における栄養管理の必要性
2 栄養状態の評価について
3 栄養摂取の方法について
4 リハビリテーション治療の効果を高めるための栄養管理
5 リハビリテーション治療とエネルギー量について
6 運動療法における負荷・頻度について
7 生活期に生じやすい病態への栄養管理
8 生活期のリハビリテーション医療におけるリスク管理
1 生活期のリハビリテーション医療とリスク管理
2 リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン
3 ハイリスク患者の識別
4 患者の状態が変化した時の対応
5 事故対策のための環境調整と患者指導
IV.生活期のリハビリテーション医療の対象疾患・障害・病態
1 脳血管障害
1 概要
2 診断
3 治療の実際
2 運動器疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
3 脊髄損傷
1 概要
2 診断
3 治療の実際
4 神経・筋疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
5 小児疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
6 リウマチ性疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
7 循環器・呼吸器疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
8 内分泌代謝性疾患(肥満,生活習慣病)
1 概要
2 診断
3 治療の実際
9 摂食嚥下障害
1 概要
2 診断
3 治療の実際
10 排尿・排便障害
1 概要
2 診断
3 治療の実際
11 がん
1 概要
2 診断
3 治療の実際
12 フレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドローム
1 概要
2 診断
3 治療の実際
13 高次脳機能障害・認知症
1 概要
2 診断
3 治療の実際
14 複合障害・終末期
1 概要
2 診断
3 治療の実際
便覧 生活期のリハビリテーション医学・医療便覧
1 関節可動域表示ならびに測定法
2 生活期のリハビリテーション診療の評価法
3 職業リハビリテーション関連機関
4 生活期のリハビリテーション診療に役立つ漢方薬の知識
索引
1 リハビリテーション医学・医療の概要
1 リハビリテーション医学・医療の意義─活動を育む医学─
2 活動を育むとは
3 生活期のリハビリテーション医学・医療の考え方
2 生活期のリハビリテーション医療の意義
1 医療提供体制の変化とリハビリテーション医療
2 生活期のリハビリテーション医療・リハビリテーションマネジメントの考え方
3 生活期のリハビリテーション医療・リハビリテーションマネジメントの提供
4 生活期のリハビリテーション医療・リハビリテーションマネジメントの実際
3 生活期に利用できる医療・介護とその利用方法
1 外来でのリハビリテーション診療
2 通所リハビリテーション(デイケア)
3 訪問リハビリテーション
4 居住型施設におけるリハビリテーションマネジメント
5 利用手順(介護保険適応の訪問・通所リハビリテーション)
4 在宅医療における生活期のリハビリテーション医療の必要性
1 在宅医療の意義
2 多様化する在宅医療
3 在宅医療の実際
4 在宅医療と生活期のリハビリテーション医療との親和性
5 施設における生活期のリハビリテーション医療の必要性
1 施設でのリハビリテーション医療
6 生活期のリハビリテーション医療におけるかかりつけ医とリハビリテーション科医
1 かかりつけ医とは何か?
2 生活期のリハビリテーション医療とかかりつけ医
7 地域におけるチームアプローチと連携のとり方
1 生活期のリハビリテーション医療を担うチーム
2 急性期・回復期を担う医療機関が提供すべき情報
8 地域包括ケアシステムにおける生活期のリハビリテーション医学・医療の位置付け
1 地域包括ケアシステム
2 地域包括ケアシステムにおけるネットワークの作り方
3 地域リハビリテーションと生活期のリハビリテーション医療
4 地域包括ケアシステムにおける生活期のリハビリテーション医療
II.生活期のリハビリテーション医療の進め方
1 診断・目標設定・治療方針・リハビリテーション処方
1 生活期のリハビリテーション医療を行う目的
2 評価の際の留意点
3 目標設定のポイント
4 リハビリテーション治療内容を決定する際の注意点
2 チームアプローチのためのカンファレンス
1 チームアプローチの意義
2 生活期に向けた退院前カンファレンス
3 サービス担当者会議
4 リハビリテーション会議
3 外来でのリハビリテーション診療
1 外来でのリハビリテーション診療の意義・目的・現状
2 外来でのリハビリテーション診療の実際
4 通所リハビリテーション
1 通所リハビリテーションとは何か
2 通所リハビリテーションの実際
5 訪問リハビリテーション
1 訪問リハビリテーションの概略
2 訪問リハビリテーションの制度
3 訪問リハビリテーションの対象者
4 訪問リハビリテーションで行われる訓練等
5 訪問リハビリテーションの注意点と課題
6 生活期に必要な医療・介護制度
1 生活期で利用できる制度とそのしくみ
2 生活期のリハビリテーションアプローチで行われる支援
7 社会での活動のためのリハビリテーション支援
1 社会での活動の支援の考え方
2 移動に関する支援
3 障害者雇用のための支援
4 余暇活動
III.生活期のリハビリテーション医療の実際
1 生活期のリハビリテーション医療の対象となる疾患・障害・病態
1 生活期のリハビリテーション医療の原因疾患
2 脳血管障害
3 運動器疾患
4 脊髄損傷
5 神経・筋疾患
6 小児疾患
7 リウマチ性疾患
8 循環器・呼吸器疾患
9 内分泌代謝性疾患
10 摂食嚥下障害
11 排尿・排便障害
12 がん
13 フレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドローム
14 高次脳機能障害・認知症
2 リハビリテーション診断の項目と治療目標の設定
1 概要
2 診断
3 治療目標の設定
3 生活期のリハビリテーション治療の選択とその処方
1 概要
2 外来でのリハビリテーション治療
3 通所リハビリテーション
4 訪問リハビリテーション
4 加齢や障害に代表的な併存疾患・合併症とその診断・治療・予防
1 併存疾患・合併症の定義
2 誤嚥と誤嚥性肺炎
3 尿路感染
4 褥瘡
5 関節拘縮
6 低栄養
7 心肺機能低下
8 骨粗鬆症
5 予防と治療としての高齢者の身体機能増強
1 高齢者の身体機能増強の有効性
2 転倒予防について
3 介護予防について
4 高齢者の身体活動ガイドライン
5 高齢者の主体性を引き出すプログラム
6 リハビリテーション科医の役割
6 補装具・日常生活用具の種類・用途と給付制度
1 補装具,日常生活用具の概要
2 歩行補助具(杖・歩行器)
3 下肢装具
4 車いす
5 座位保持装置
6 移動用リフト
7 補装具の給付制度
8 障害者総合支援法による補装具の支給
7 生活期のリハビリテーション医療における栄養管理
1 生活期における栄養管理の必要性
2 栄養状態の評価について
3 栄養摂取の方法について
4 リハビリテーション治療の効果を高めるための栄養管理
5 リハビリテーション治療とエネルギー量について
6 運動療法における負荷・頻度について
7 生活期に生じやすい病態への栄養管理
8 生活期のリハビリテーション医療におけるリスク管理
1 生活期のリハビリテーション医療とリスク管理
2 リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン
3 ハイリスク患者の識別
4 患者の状態が変化した時の対応
5 事故対策のための環境調整と患者指導
IV.生活期のリハビリテーション医療の対象疾患・障害・病態
1 脳血管障害
1 概要
2 診断
3 治療の実際
2 運動器疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
3 脊髄損傷
1 概要
2 診断
3 治療の実際
4 神経・筋疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
5 小児疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
6 リウマチ性疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
7 循環器・呼吸器疾患
1 概要
2 診断
3 治療の実際
8 内分泌代謝性疾患(肥満,生活習慣病)
1 概要
2 診断
3 治療の実際
9 摂食嚥下障害
1 概要
2 診断
3 治療の実際
10 排尿・排便障害
1 概要
2 診断
3 治療の実際
11 がん
1 概要
2 診断
3 治療の実際
12 フレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドローム
1 概要
2 診断
3 治療の実際
13 高次脳機能障害・認知症
1 概要
2 診断
3 治療の実際
14 複合障害・終末期
1 概要
2 診断
3 治療の実際
便覧 生活期のリハビリテーション医学・医療便覧
1 関節可動域表示ならびに測定法
2 生活期のリハビリテーション診療の評価法
3 職業リハビリテーション関連機関
4 生活期のリハビリテーション診療に役立つ漢方薬の知識
索引
正誤表
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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。