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第2901号 2010年10月25日


Twitterを利用した医療情報の発信へ


グループワークの模様(中央が津田大介氏)
 YouTubeやFacebookなどのソーシャル・メディアが,ウェブ上における新しいコミュニケーション・ツールとして注目されている。中でも140文字以内で「つぶやき」を投稿するtwitter(ツイッター)は急速な広がりをみせており,全世界で 3700万人のユーザーが利用。医療分野においては,CDC(米国疾病予防管理センター)やASCO(米国臨床腫瘍学会)などのほか,日本でも厚労省がtwitterによる情報発信を始めたばかりだ。9月28日に東大(東京都文京区)で開催された「新メディア twitter(ツイッター)を利用した医療情報の発信とコミュニケーション」では,医療分野におけるソーシャル・メディアの可能性と課題について議論が行われた。

 『Twitter社会論』の著者でメディア・ジャーナリストの津田大介氏は,日本のtwitter利用者数が1000万人を突破し,mixiを超えたことを紹介。Twitterの基本原則として,①リアルタイム(即時コミュニケーション),②共感・協調,③リンク(人のつながりのムーブメント),④オープンなプロセス,を挙げ,これらが普及の後押しになったと分析した。また,音楽業界やラジオ番組などでの活用例を例示するとともに,医療での情報発信のあり方を考察した。その後,グラクソ・スミスクライン社から製薬企業の取り組み例の報告に続き,グループワークを開始。自らが製薬企業や公的機関などの立場だと想定し,twitterの活用方法やメリット・デメリットを検討した。ディスカッションの過程では,医療情報発信に際しての責任の在り方や情報の信頼性,「なりすまし」や「炎上」対策などが話題に上った。最後に,会を主催したNPO法人日本メディカルライター協会の理事長である大橋靖雄氏(東大)が,「米国のように,医療施設が適切に使えばtwitterは強力なツールとなり得る。また,学会を活性化させるツールにもなるのでは」と今後の展望を語った。