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第2720号 2007年2月19日


「家庭血圧測定と高血圧治療」をテーマに

第18回血圧管理研究会開催

道場信孝(帝京平成大学教授)


 「第18回血圧管理研究会:血圧変動と高血圧管理」が2006年12月2日に京都リサーチパークで約120名の参加を得て開催された。

 本研究会は1989年,聖路加国際病院理事長日野原重明先生を代表世話人に発足し,オムロンヘルスケア(株)の協賛を得て今日に至っている。研究会の目的は血圧管理に関する最新の知見に関する検討の場の提供と,その研究と啓発の促進。具体的には,(1)血圧変動,(2)血圧測定(測定法,測定器の評価,血圧評価),(3)ライフスタイルと血圧,血圧の自己管理,(4)高血圧の疫学と予防,(5)高血圧の診断と治療,(6)高血圧と動脈硬化,等の検討を重ねてきた。従来は研究成果の発表の場であると同時に,国内・国外の招待演者による解説的講演による知識のリフレッシュという生涯教育的意義を持つものであったが,今後は本研究会の本来の目的である「血圧の管理」を研究する会としての発展をめざし,研究発表の中に「テーマセッション」を設けることになった。

有用な家庭血圧測定

 今回は「家庭血圧測定と高血圧治療」がテーマ。運動療法,慢性腎不全患者の血圧管理,家庭血圧グラフ表示下の降圧効果,早朝高血圧と臓器障害,自己血圧測定の信頼性について討議された。家庭血圧(HBP)は診察室血圧(OBP)より一般に低く,ABPM(24時間血圧測定)にほぼ近似することが示されており,家庭血圧モニター(HBPM)は白衣高血圧や仮面高血圧の診断や管理に有用である。HBPMでは多くの測定値が得られ,OBPより正確である。したがって,薬剤治験における感度や統計学的パワーを改善し,OBPよりも高い予後予測能を有すると考えられる。また,HBPMは患者コンプライアンスを改善し,血圧のコントロールを効果的にし,高血圧管理における費用の削減も期待されることから現在長期にわたる前向き研究も行われている。

 これらの他に血圧変動に関して関西医科大学高橋伯夫教授とBaker Heart Research InstituteのGarry L. Jennings教授の特別講演があり盛会裏に終了した。次回は2007年12月1日に開催の予定。

血圧管理研究会ホームページ
http://www.healthcare.omron.co.jp/medical/study/