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EP大学 心電図検定対策問題集

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ついに出た! EP大学が贈る心電図検定対策問題集!
心電図マイスター・不整脈専門医を中心に作成し、監修はマイスターチャンネルでおなじみの新井陸先生。珠玉の120問を解いて、合格を勝ち取ろう!

監修 新井 陸
編集 築島 直紀
発行 2025年11月判型:B5頁:248
ISBN 978-4-260-06259-6
定価 3,960円 (本体3,600円+税)

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    2025.12.16

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    2025.12.10

  • 序文
  • 目次
  • 書評
  • 付録・特典
  • 正誤表

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はじめに

 心電図ファンの皆さん,こんにちは.EP大学・心電図検定学部・試験対策科担任の築島です.この本を手に取ってくださって,ありがとうございます.
 最近多くの心電図本が上梓されていますね.素適なライバル達です.今回私達は,それらのライバル達とは一味異なる本の作り方を試みてみました.
 本書では冒頭の総論は心電計の解説のみで,すぐに120問の心電図問題に突入します.実践形式で,実力をつけてください.
 このように「実践」を大切にしているのは,心電図検定本番の形式のためです.たとえば1級の試験では,50問の心電図問題(マークシート方式)に90分で回答します.1問1分で解いていくと,40分余る勘定です.そう聞くと簡単そうと思われるかもしれませんが,1分で解けない問題は,10分考えても解けないかもしれません.そういった問題は,チェックを付けて飛ばしてしまいましょう.とにかく最後まで到達することが大切です.他の問題にヒントがあったりするので,難しい問題は余った時間で対峙しましょう.心電図検定受検にあたっては実践,そして慣れが必要なため,今回このような本の構成にしました.
 一見,「試験のための勉強」に思えるかもしれません.ですが,臨床では多くの場合,年齢・性別とわずかな臨床所見のみで,心電図が選択肢もなしで提示されます.シミュレーションとしての心電図問題は,思考パターンに加えて,臨床で役立つ心電図知識(解剖を含む)を必ず育んでくれます.
 今回,心電図検定1級やマイスターを保持する多くの薬剤師・看護師・臨床検査技師・研修医・医師(不整脈専門医を含む)が,執筆者/校閲者として参加してくださいました.このように強力な陣を敷けたのは,SNS・JHRS での交流と,EP大学の力添えがあってのことです.この場を借りて皆様に感謝申し上げます.
 Andreas Roeschl先生・Arnel Carmona先生からは,症例の提供をご快諾いただきました.多くの力添えをいただきましたJunpei Yamaguchi(ぺいぺい)氏・林達哉先生にも御礼申し上げます.新井陸先生は,全体の監修を快く引き受けてくださいました.著書からの引用,さらには帯への推薦文をいただいた永嶋孝一先生には,感謝の気持ちで一杯です.私の心電図のお師匠様・村川裕二先生にも著書からの引用をお許しいただき,感激です.
 最後に,私の編集作業を全面的にサポートしてくださった医学書院に御礼を申し上げます.
 なお,内容の最終責任は編集である私・築島にあります.ご意見・ご希望・ご叱咤・ご指摘は,私(XのDM)か医学書院までご連絡いただけると幸いです.
 心電図検定試験を受ける方も受けない方も,心電図の世界をお楽しみくださいませ.

 2025年8月
 編集 築島直紀

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はじめに
執筆者一覧

第1章
 総論 今さら聞けない心電計の基礎知識

第2章
 心電図問題集

逆引き疾患目次

※ 各問題の難易度はおおよそ★☆☆=検定3 級,★★☆=同2 級,★★★=同1 級相当です.
※本書の心電図問題の記録は,特に断りがない限り,通常速度(25 mm/s)です.

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EP大学スピリット系実戦問題集
書評者:深谷 英平(EP大学・北里大講師・循環器内科学)

 心電図検定の対策本は数多くありますが,「どれを直前の一冊にするか」で迷う方は多いと思います。本書『EP大学 心電図検定対策問題集』は,まさに“解いて身につける”ことに特化した実戦型の問題集です。基本事項の整理から始まり,本番を意識した問題と丁寧な解説がコンパクトにまとまっており,忙しい臨床医やメディカルスタッフでも,合間の時間でコツコツ進められる構成になっています。

 各問題には要点が端的に示され,心電図検定で狙われやすいポイントが自然と頭に残るよう工夫されています。同じ病態でも波形のバリエーションが用意されているため,「1回読んで終わり」ではなく,何周か回すことで読解パターンが鍛えられる点も魅力です。心電図検定1・2級対策としては,難易度と分量のバランスがちょうど良く,「模試+解説集」のような感覚で使える一冊だと感じました。

 本書のもう一つの特色は,X上で日ごろから心電図を語り合っている先生方・メディカルスタッフの皆さんが中心に執筆されている点だと思います。良い意味で「EP大学スピンオフ作品」的な距離感があり,EP大学の空気感や学びのスタイルを共有しながらも,受検者目線で「ここが知りたい」「ここでつまずく」というポイントに丁寧に寄り添っている印象です。

 そのため,不整脈・電気生理専門医向けのディープな議論を期待するというよりは,「心電図検定の合格ラインをしっかり押さえたい」「自分の読み方に抜けがないかチェックしたい」というニーズに非常によくフィットします。すでに臨床で心電図を読んでいる方にとっても,何となく感覚で読んでいた部分を言語化・構造化して整理し直すのに役立つでしょう。

 本書はあくまで「問題演習を通して仕上げる本」であり,その立ち位置をきちんと理解して使うことで真価を発揮するタイプの参考書です。

 総じて,最近の“X心電図界隈“のコミュニティ文化に親しみを感じている方はもちろん,楽しみながらも実戦力をつけたい心電図検定受検者にとても薦めやすい一冊だと感じました。著者の皆さんとはX上で日ごろから交流のある立場ではありますが,一人の心電図好きとして,率直にそう思える内容でした。

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①紙面に入りきらなかった解説、②提示症例の心電図PDF(拡大して確認したい場合はご活用ください)がご覧になれます。

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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