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もしも心電図で循環器を語るなら 第2版

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好評書「もしも心電図が小学校の必修科目だったら」が、よりわかりやすく、より面白く、生まれ変わった! “心電図は苦手”と語る著者が、心電図を循環器診療を読み解くツールと定義し、徹底的な現場志向で解説。「スパズムはこの世に存在しない?」「ST上昇のルールブック」「規則的で礼儀正しいSVT」……著者の軽快な語り口に導かれ、いつの間にか循環器の真髄に迫る!

香坂 俊
発行 2021年06月判型:A5頁:178
ISBN 978-4-260-04293-2
定価 3,520円 (本体3,200円+税)

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第2版 まえがき

 本書の第1版を上梓してから8年が経過しました。

 当初は「初版まえがき」に書かせていただいたとおり,苦手な人でも心電図と付き合いやすくなるように,ということを目標に小学校の「科目別」に分けて 循環器各領域での心電図の使い方を提示させてもらいました。

 面白がって手にとっていただいた方も多かったようなのですが,「小学生でもわかる内容かと思ったらそうでもなかった」というような意見もいただきました。自分でもあらためて出版された本を読んでみると,「これは確かに心電図の教本ではないなぁ」と感じました。

 今回改訂のお話をいただき,内容をアップデートさせていただく他に,「心電図の読み方から循環器内科医の思考回路を追跡する」というメインコンセプトは伝わるようにしなければならないな,というところは強く意識しました。そのため全体の構成を疾患群別に全面改稿し(不整脈疾患,心不全疾患,冠動脈疾患,予防医療など),さらにタイトルも明確に「心電図で循環器を語る」というところを提示させていただきました。

 この全面改稿の他に,大きく変更した部分は,3つあります。

 ① 元々のこの本の内容は「循環器で必要なことはすべて心電図で学んだ」というタイトルで医学界新聞に連載されたものであり,そのときどきの時事ネタなども取り上げていたのですが,流石に8年を経ているので,そうした内容は残せる部分だけコラムのような形に縮小して各所に掲載することにしました。

 ② 各疾患で最も新しい内容(ここ1~2年の間に発表されたもの)は,各セクションにUPDATEという項目を作成して解説しました。発表されたばかりの大規模臨床試験の結果なども含まれていますが,本書で取り上げた内容はこれからの現場での議論に必須となる内容となるのではないかと考えています。

 ③ 心電図の領域で,この10年の最大の進歩は機械学習によって作成されたアルゴリズムの導入です。こうしたアルゴリズムのおかげで,様々なデジタルデバイスで心電図の読影が可能になりました。まだ現場が機械の思考に追いつけていないことが多いのですが,それでも最後のエピローグに最新の知見を掲載しました。

 この書籍の改稿作業にあたり,非常に多くの方のお世話になりました。本文中にもお名前を挙げさせていただきましたが,教育的な症例をご提供くださった先生方に感謝申し上げます。また学生の視点から読んでコメントを寄せてくれた慶應義塾大学医学部の皆様,本当にありがとうございました。

 心電図に振り回されるのではなく,医師が現場で心電図を有用なツールとして使いこなす―これが初版以来の目標です。心電図を通して,広い循環器内科の世界を眺めていきましょう。

 2021年4月
 香坂 俊

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プロローグ 心電図を読むにあたって

1章 AF/SVT(心房細動/上室性頻拍)
 1 心房の拡大
 2 心臓最大の不協和音――心房細動
 3 規則的で礼儀正しいSVT
 4 SVTの起源を探る
 まとめ AFとSVTはNarrow QRS
 Column
  Long RP′頻拍
  成人した先天性心疾患の心電図所見
 Update
  CABANA試験

2章 VT/VF(心室頻拍/心室細動)
 5 腕立て伏せ1分間に100回――目の前で心停止が起こったら
 6 VT/VFの原因となる心電図変化
 まとめ 身体を動かすには訓練が必要
 Column
  Wide QRS頻拍の深読み
  U波の神秘
  S波で判断するBrugadaの危険度

3章 SIHD(安定虚血性心疾患)
 7 病態生理に全く触れないST低下の話
 8 安定狭心症はどれだけ「安定」しているか?
 9 安定狭心症の治療の進歩
 10 スパズムはこの世に存在しない?――虚血性心疾患をめぐる日米のアプローチの違い
 11 異常Q波と断片化されたQRS
 まとめ 変化する安定虚血性心疾患のとらえ方
 Column
  運動後の心臓はいつまで「負荷」を受けているか
  虚血の記憶(Ischemic Memory)
  心筋梗塞の分類 あれこれ
 Update
  ISCHEMIA試験

4章 ACS(急性冠症候群)
 12 ST上昇のルールブック
 13 Door-to-Baloon Timeとは?
 14 ST上昇の“深読み”
 15 もしすべての誘導でSTが上がっていたら
 まとめ ST上昇は特別な所見
 Column
  ACS症例でのST低下
  たこつぼ心筋症の心電図

5章 予防医学
 16 脚ブロックが「病気」に昇格できない訳
 17 心不全症例での脚ブロック
 18 脚ブロックの患者さんでSTが変化していたら?
 19 心肥大の心電図所見について
 20 実は心室の変化よりも心房の変化のほうが?
 まとめ いろいろな心電図所見を組み合わせると?
 Column
  Choosing Wisely®キャンペーン
  左室肥大の深読み
  左室肥大の症例
  どこまで運動はしてもいいのか?

エピローグ 機械学習の時代を迎えての心電図の役割

索引

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