PT・OT国家試験共通問題
でるもん・でたもん〔臨床医学〕
合格への方程式=「解く」×「理解する」×「定着させる」
もっと見る
編 | 「標準理学療法学・作業療法学」編集室 |
---|---|
発行 | 2018年12月判型:B5頁:472 |
ISBN | 978-4-260-03665-8 |
定価 | 4,400円 (本体4,000円+税) |
理学療法士・作業療法士国家試験問題集を完全オンライン化! 特設ページはこちらからご覧ください。
PT・OT 国家試験問題集 でるもん・でたもん 過去問Online
更新情報
-
正誤表を掲載しました。
2023.09.12
- 序文
- 目次
- 正誤表
序文
開く
序
本書を手に取られた方の多くは,理学療法士や作業療法士を目指している学生の皆さんだと思います.ご存知のように,理学療法士や作業療法士になるためには,国家試験に合格しなければなりません.国家試験の合格率は,年ごとに若干変動しますが,おおむね80~90%前後です.
厚生労働省が発表するデータでは,新卒者の合格率が高く,既卒者の合格率が低くなっています.これは新卒者と既卒者で合格点に差がないにもかかわらず,受験すべき時に受験できず,あるいは一度受験に失敗すると,在学中に受験するよりも,合格しにくくなることを示しています.また,出願者数と受験者数の間に大きな開きがあります.これは,出願時期の1月初旬から実際に受験する2月下旬までの約2か月間に何らかの理由により,受験できなかった(しなかった)人が多くいることを示しています.このなかには,臨床医学に関する知識が不十分で,単位を落としたり,受験に間に合わなかった人が含まれています.
将来,理学療法士,作業療法士になるために,多くのことを学習しなければならない皆さんにとって,3~4年間の在学期間は決して長くありません.入学したと思ったら,あっという間に,国家試験を受験する日がきます.だからこそ,限られた時間のなかで,効率よく学習してほしいと願っています.そのためには,自分に合ったよきパートナーとなる本を選択することが第一です.
国家試験参考書の多くは,過去5年間の問題を対象として書かれていますが,5年間ではやや不安です.少なくとも10年間分の問題に対処できるようにしておく必要があります.本書は,2005年の第40回から2018年の第53回までの14回分の国家試験の「臨床医学」に関する問題を吟味し,病理学,整形外科学,神経内科学,内科学,精神医学,臨床心理学,リハビリテーション医学,リハビリテーション概論に整理し,解説を加えていますので,各科目での学習はもちろん,国家試験受験の準備として必要十分な知識を学習することが可能です.
毎年,受験した皆さんから「今回は難しかった」「傾向が変わった」という感想を聞きます.しかし実際は,国家試験の合格に必要な知識の基本的な部分(国家試験のコアの部分)は変わっていません.確かに,新しい問題がいくつか出題されますが,コアの部分を学習しておけば,たとえ,新しい問題ができなくても十分に合格することが可能です.
本書に先立って,『PT・OT国家試験共通問題 でるもん・でたもん[基礎医学]』が出版されています.お陰様をもちまして,多くの読者の方々から,「非常にわかりやすい」「ポイントが理解できた」「国家試験に無事合格しました」といった声をいただいています.また,最終学年での国家試験合格のための勉強だけでなく,解剖学,生理学,運動学,人間発達学の各科目の知識のまとめとしてお使いいただくことも多くなってきました.
そうしたなか,基礎医学だけでなく,臨床医学についても同様の本が欲しいとの声を受け,ここに自信を持って,『でるもん・でたもん[臨床医学]』をお届けできるようになりました.ご好評をいただいている『でるもん・でたもん[基礎医学]』に加えて,本書をお読みいただくことにより,専門基礎分野(基礎医学+臨床医学)に関しては,余裕を持って,合格圏内に達することが可能です.
できれば,国家試験前の直前に苦労するのではなく,なるべく早い時期に本書を手に取り,学年進行とともに少しずつ読み進めていただければ,各科目の学習の成果の確認や臨床実習の準備にもなります.そのように使用していると,受験前に慌てることなく,余裕を持って受験に臨むことができます.受験までにあまり時間のない方でも,本書で学習することにより,得点の伸びが大きく変わってきます.
本書が皆さんのよきパートナーとなり,無事,理学療法士,作業療法士としてのスタートラインに立てるよう,心よりお祈り申し上げます.
2018年10月吉日
齋藤昭彦
本書を手に取られた方の多くは,理学療法士や作業療法士を目指している学生の皆さんだと思います.ご存知のように,理学療法士や作業療法士になるためには,国家試験に合格しなければなりません.国家試験の合格率は,年ごとに若干変動しますが,おおむね80~90%前後です.
厚生労働省が発表するデータでは,新卒者の合格率が高く,既卒者の合格率が低くなっています.これは新卒者と既卒者で合格点に差がないにもかかわらず,受験すべき時に受験できず,あるいは一度受験に失敗すると,在学中に受験するよりも,合格しにくくなることを示しています.また,出願者数と受験者数の間に大きな開きがあります.これは,出願時期の1月初旬から実際に受験する2月下旬までの約2か月間に何らかの理由により,受験できなかった(しなかった)人が多くいることを示しています.このなかには,臨床医学に関する知識が不十分で,単位を落としたり,受験に間に合わなかった人が含まれています.
将来,理学療法士,作業療法士になるために,多くのことを学習しなければならない皆さんにとって,3~4年間の在学期間は決して長くありません.入学したと思ったら,あっという間に,国家試験を受験する日がきます.だからこそ,限られた時間のなかで,効率よく学習してほしいと願っています.そのためには,自分に合ったよきパートナーとなる本を選択することが第一です.
国家試験参考書の多くは,過去5年間の問題を対象として書かれていますが,5年間ではやや不安です.少なくとも10年間分の問題に対処できるようにしておく必要があります.本書は,2005年の第40回から2018年の第53回までの14回分の国家試験の「臨床医学」に関する問題を吟味し,病理学,整形外科学,神経内科学,内科学,精神医学,臨床心理学,リハビリテーション医学,リハビリテーション概論に整理し,解説を加えていますので,各科目での学習はもちろん,国家試験受験の準備として必要十分な知識を学習することが可能です.
毎年,受験した皆さんから「今回は難しかった」「傾向が変わった」という感想を聞きます.しかし実際は,国家試験の合格に必要な知識の基本的な部分(国家試験のコアの部分)は変わっていません.確かに,新しい問題がいくつか出題されますが,コアの部分を学習しておけば,たとえ,新しい問題ができなくても十分に合格することが可能です.
本書に先立って,『PT・OT国家試験共通問題 でるもん・でたもん[基礎医学]』が出版されています.お陰様をもちまして,多くの読者の方々から,「非常にわかりやすい」「ポイントが理解できた」「国家試験に無事合格しました」といった声をいただいています.また,最終学年での国家試験合格のための勉強だけでなく,解剖学,生理学,運動学,人間発達学の各科目の知識のまとめとしてお使いいただくことも多くなってきました.
そうしたなか,基礎医学だけでなく,臨床医学についても同様の本が欲しいとの声を受け,ここに自信を持って,『でるもん・でたもん[臨床医学]』をお届けできるようになりました.ご好評をいただいている『でるもん・でたもん[基礎医学]』に加えて,本書をお読みいただくことにより,専門基礎分野(基礎医学+臨床医学)に関しては,余裕を持って,合格圏内に達することが可能です.
できれば,国家試験前の直前に苦労するのではなく,なるべく早い時期に本書を手に取り,学年進行とともに少しずつ読み進めていただければ,各科目の学習の成果の確認や臨床実習の準備にもなります.そのように使用していると,受験前に慌てることなく,余裕を持って受験に臨むことができます.受験までにあまり時間のない方でも,本書で学習することにより,得点の伸びが大きく変わってきます.
本書が皆さんのよきパートナーとなり,無事,理学療法士,作業療法士としてのスタートラインに立てるよう,心よりお祈り申し上げます.
2018年10月吉日
齋藤昭彦
目次
開く
第1章 病理学
1 退行性・進行性病変
2 代謝異常
3 循環障害
4 免疫・アレルギー
5 炎症
6 感染症
7 腫瘍
第2章 整形外科学
8 骨折
9 骨折の合併症
10 脱臼・靱帯損傷
11 末梢神経損傷
12 絞扼性神経障害
13 その他の末梢神経障害
14 骨端症
15 脊椎疾患
16 変形性関節症
17 関節リウマチ
18 骨粗鬆症
19 切断
20 スポーツ外傷
21 熱傷
22 その他の整形外科疾患
第3章 神経内科学
23 脳血管障害
24 神経学的症状・徴候
25 高次脳機能障害
26 筋ジストロフィー
27 多発性硬化症
28 Parkinson病
29 Guillain-Barré症候群
30 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
31 小児期の代表的神経疾患
32 脊髄損傷
33 重症筋無力症
34 その他の神経疾患
第4章 内科学
35 循環器疾患(1)─急性心筋梗塞
36 循環器疾患(2)─心不全
37 循環器疾患(3)─その他の疾患
38 呼吸器疾患(1)─換気障害
39 呼吸器疾患(2)─慢性閉塞性肺疾患
40 呼吸器疾患(3)─その他の疾患
41 消化器疾患(1)─消化管疾患
42 消化器疾患(2)─肝胆膵疾患
43 代謝性疾患
44 内分泌疾患
45 腎・泌尿器疾患
46 その他の内科疾患
第5章 精神医学
47 精神症状
48 統合失調症
49 気分障害
50 小児期の精神障害
51 物質依存
52 てんかん
53 外傷後ストレス障害(PTSD)
54 器質性精神障害(認知症など)
55 パーソナリティ障害
56 摂食障害
第6章 臨床心理学
57 臨床心理検査法
58 心理療法
59 発達心理
60 防衛機制
61 転移・逆転移
62 記憶
63 その他の臨床心理学に関する問題
第7章 リハビリテーション医学
64 高齢者の特徴
65 廃用症候群
66 摂食・嚥下障害
67 ADLとIADL
68 評価と評価法
69 医学的検査(1)─画像検査
70 医学的検査(2)─心電図検査
71 医学的検査(3)─その他
72 リハビリテーション治療
73 薬物療法
74 リスク管理
第8章 リハビリテーション概論
75 生活機能分類
76 クリニカルパス
77 ユニバーサルデザイン
78 ノーマライゼーション
79 感染症
80 関連法規
81 その他
索引
1 退行性・進行性病変
2 代謝異常
3 循環障害
4 免疫・アレルギー
5 炎症
6 感染症
7 腫瘍
第2章 整形外科学
8 骨折
9 骨折の合併症
10 脱臼・靱帯損傷
11 末梢神経損傷
12 絞扼性神経障害
13 その他の末梢神経障害
14 骨端症
15 脊椎疾患
16 変形性関節症
17 関節リウマチ
18 骨粗鬆症
19 切断
20 スポーツ外傷
21 熱傷
22 その他の整形外科疾患
第3章 神経内科学
23 脳血管障害
24 神経学的症状・徴候
25 高次脳機能障害
26 筋ジストロフィー
27 多発性硬化症
28 Parkinson病
29 Guillain-Barré症候群
30 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
31 小児期の代表的神経疾患
32 脊髄損傷
33 重症筋無力症
34 その他の神経疾患
第4章 内科学
35 循環器疾患(1)─急性心筋梗塞
36 循環器疾患(2)─心不全
37 循環器疾患(3)─その他の疾患
38 呼吸器疾患(1)─換気障害
39 呼吸器疾患(2)─慢性閉塞性肺疾患
40 呼吸器疾患(3)─その他の疾患
41 消化器疾患(1)─消化管疾患
42 消化器疾患(2)─肝胆膵疾患
43 代謝性疾患
44 内分泌疾患
45 腎・泌尿器疾患
46 その他の内科疾患
第5章 精神医学
47 精神症状
48 統合失調症
49 気分障害
50 小児期の精神障害
51 物質依存
52 てんかん
53 外傷後ストレス障害(PTSD)
54 器質性精神障害(認知症など)
55 パーソナリティ障害
56 摂食障害
第6章 臨床心理学
57 臨床心理検査法
58 心理療法
59 発達心理
60 防衛機制
61 転移・逆転移
62 記憶
63 その他の臨床心理学に関する問題
第7章 リハビリテーション医学
64 高齢者の特徴
65 廃用症候群
66 摂食・嚥下障害
67 ADLとIADL
68 評価と評価法
69 医学的検査(1)─画像検査
70 医学的検査(2)─心電図検査
71 医学的検査(3)─その他
72 リハビリテーション治療
73 薬物療法
74 リスク管理
第8章 リハビリテーション概論
75 生活機能分類
76 クリニカルパス
77 ユニバーサルデザイン
78 ノーマライゼーション
79 感染症
80 関連法規
81 その他
索引
正誤表
開く
本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。