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デジタルマンモグラフィ品質管理マニュアル 第3版

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高品質な検査を保証するために、マンモグラフィを行う施設では、機器の日常的・定期的な管理を計画的に実行しなければならない。本書は、受入試験・定期的な管理・日常的な管理の3つを大きな柱として構成されており、マンモグラフィを管理するすべての放射線技師の指針となってきた。今版では新たに「トモシンセシスの品質管理」と「DRLについて」の章が追加され、より充実した内容となっている。

編集 NPO法人 日本乳がん検診精度管理中央機構
発行 2026年11月判型:A4頁:168
ISBN 978-4-260-06670-9
定価 3,520円 (本体3,200円+税)

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  • 序文
  • 目次

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デジタルマンモグラフィ品質管理マニュアルの第3版改訂にあたって

 デジタルマンモグラフィ品質管理マニュアルが第2版に改訂されてから9年近く経ち,トモシンセシスなども含め画像診断装置の開発,改良も進んできており,今回,改訂第3版の企画が立ち上がりました.NPO法人乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)が2025年3月までに行ったマンモグラフィ読影講習会では9,470名がA,B判定,技術講習会では13,541名がA,B判定を受けています.また,2001年1月から2025年3月までに11,353台の施設画像評価を行ってきましたが,2015年頃からはデジタル化によるソフトコピー診断が加速し,アナログの施設画像評価は2022年から全くなくなりました.2015~2024年の施設画像評価では,CRで4,653台中4,543台,DR(FPD)で5,224台中4,893台がA,B判定を受けています.しかし,問題はC判定が352台あることとA判定が減少してきていることです.マンモグラフィの診断精度を上げるには,まず読影に適切な画像が撮影されていることが必須です.そのためには撮影装置の毎日および定期的な点検・品質管理が不可欠です.またデジタル化に伴い,ディスプレイの構造,解像度,輝度・コントラスト比,階調特性・コントラスト応答,白色点,環境照度・輝度比などの理解,調整,操作に関する知識,技術も必要です.本書はマンモグラフィ・ソフトコピー診断に対する系統的な品質管理マニュアルであり,デジタルマンモグラフィ撮影・診断に従事する者にとって必携の書といえます.今回の改訂で新しく加わった項目としては,デジタルブレストトモシンセシス(DBT)の品質管理があります.DBTの品質管理は2020年の国際基準(IEC61223-3-6)および2023年のJIS規格(JIS Z4752-3-6)を踏まえたDBT装置の受入試験,不変性試験,日常点検を体系化したものになります.また,2015年から5年ごとに改訂されるマンモグラフィのDRL(診断参考レベル)の最新版,JAPAN DRLs 2025が追加されています.

 この品質管理マニュアルにより,マンモグラフィの適正な特異度が保たれて不要な追加検査が減少するとともに,悪性疾患の適正な感度が保たれることにより乳がん患者の死亡率減少に寄与することが期待されます.
 最後に,本書の改訂に当たり,ご尽力頂いた委員の方々に深謝いたします.

 2026年9月吉日
 NPO法人 日本乳がん検診精度管理中央機構
 理事長 横江 隆夫

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はじめに

1 デジタルマンモグラフィの基礎知識
 1.1 線量測定
  1.1.1 線量計の校正とトレーサビリティ
  1.1.2 線量測定に関する不確かさ
 1.2 デジタル画像
  1.2.1 デジタル画像の基礎
  1.2.2 データ量
  1.2.3 システムの構成
  1.2.4 デジタルマンモグラフィの入出力特性
 1.3 医用画像の標準化
  1.3.1 DICOM規格
  1.3.2 マンモグラフィ画像に関するDICOM情報
  1.3.3 IHEと医用画像運用のガイドライン
  1.3.4 品質管理におけるDICOMデータの取扱
 1.4 画像解析
  1.4.1 Image J
  1.4.2 計測例
 1.5 ディスプレイ(モニタ)
  1.5.1 構造
  1.5.2 解像度
  1.5.3 輝度・コントラスト比
  1.5.4 階調特性(GSDF),コントラスト応答
  1.5.5 白色点
  1.5.6 環境照度・輝度比

2 受入試験
 2.1 乳房用X線装置
  2.1.1 X線装置の機能確認
  2.1.2 乳房圧迫器
  2.1.3 焦点寸法
  2.1.4 X線照射野と受像器面との整合性(胸壁端付近の画像欠損確認を含む)
  2.1.5 管電圧の表示精度
  2.1.6 X線出力
  2.1.7 半価層(HVL)
  2.1.8 AEC作動時の再現性および受像器の一様性
  2.1.9 AEC作動時の平均乳腺線量(AGD)
  2.1.10 AEC作動時のCNR
  2.1.11 アーチファクトの確認
  2.1.12 画像歪み
  2.1.13 加算的ラグ効果
  2.1.14 乗算的ラグ効果
  2.1.15 ダイナミックレンジ
  2.1.16 CRシステムのシステム感度
  2.1.17 空間分解能
 2.2 画像表示システム
  2.2.1 全体評価試験
  2.2.2 グレースケール試験
  2.2.3 アーチファクト試験
  2.2.4 輝度均一性試験(測定評価)
  2.2.5 コントラスト応答試験
  2.2.6 最大輝度および輝度比試験

3 定期的な管理
 3.1 X線装置
 3.2 画像表示システム
  3.2.1 輝度均一性試験(目視評価)
  3.2.2 最大輝度および輝度比試験
  3.2.3 照度試験(参考)

4 日常的な管理
 4.1 X線装置の機能確認と清掃
 4.2 画像表示システムの確認と清掃
  4.2.1 画面の清掃
  4.2.2 周囲光
 4.3 システムの作動確認

5 トモシンセシスの品質管理
 5.1 トモシンセシスの概要
 5.2 AEC作動時の再現性,性能
  5.2.1 短期的再現性
  5.2.2 長期的再現性
  5.2.3 AEC性能(SDNR)
 5.3 受像器応答関数
 5.4 補正されていない検出器の画素欠損
 5.5 システム投影MTF
 5.6 再構成画像の画質
  5.6.1 ファントム試験
  5.6.2 Z軸分解能
 5.7 再構成画像における胸壁欠損
 5.8 再構成画像における上下欠損
 5.9 再構成トモシンセシス画像のアーチファクト
  5.9.1 アーチファクトの評価
  5.9.2 幾何学的なひずみ
 5.10 平均乳腺線量

6 マンモグラフィにおけるDRLについて
 6.1 DRLs2025の位置づけとマンモグラフィの意義
 6.2 マンモグラフィDRL値の構成
 6.3 DRLs2025のマンモグラフィにおける平均乳腺線量
 6.4 DRLs2025におけるマンモグラフィの改善点と背景
 6.5 DRLsの臨床現場での使いかた(マンモグラフィ)
 6.6 DRLs2025のマンモグラフィが示す臨床的意義
 6.7 まとめ

付録
 1 用語の解説
 2 主な測定器の仕様などについて
 3 線形性
 4 低コントラスト検出能の試験方法
 5 ファントムの評価方法
 6 イメージャの管理方法
 7 コントラスト応答
 8 品質管理の基準値および管理幅の設定など
 9 DMQC-3DおよびDMQCファントムを使った試験手順
 10 施設画像評価に関して
 11 ポジショニングの重要性
 12 品質管理と記録簿
 13 受入試験記録用紙
 14 日常管理記録用紙(例)

参考文献
索引

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