小児科学 第7版
リハビリテーションに必要な小児科学の知識がこの1冊に凝縮。
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本書ではPT・OTを目指す学生にとって必要な小児科学の基礎知識を要点をしぼって学習できるようになっている。基本構成はこれまでを踏襲しつつ、臨床における重要度から小児の発達や脳性麻痺などの項目を中心に、全体をアップデートしさらに学習の精度を高めた。日ごろの授業から国試対策まで効率よく学べる1冊。
| シリーズ | 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 |
|---|---|
| 編集 | 前垣 義弘 / 小倉 加恵子 |
| 発行 | 2026年11月判型:B5頁:288 |
| ISBN | 978-4-260-06648-8 |
| 定価 | 4,840円 (本体4,400円+税) |
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序文
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第7版の序
近年,小児を取り巻く環境は大きく変化している.
第一に,少子化の進行である.2025年の出生数は67万人となり,第二次ベビーブーム期(1971~1974年)の約200万人と比較すると1/3程度にまで減少した.しかし,子どもの数が減少したからといって,小児理学療法・作業療法のニーズが減少するわけではない.むしろ,一人ひとりの子どもが抱える健康課題や生活課題は多様化しており,より質の高い支援が求められる時代となっている.
第二に,医療技術の著しい進歩である.近年,脊髄性筋萎縮症や Duchenne型筋ジストロフィーをはじめとする神経筋疾患に対し,遺伝子治療や分子標的治療などの新たな治療法が実用化されている.これらの治療によって疾患の自然歴は大きく変化し,これまで達成が困難であった運動機能の獲得や生命予後の改善が可能となりつつある.一方で,治療によって障害が完全に消失するわけではなく,多くの子どもたちは成長・発達の過程を通じて継続的な支援を必要とする.そのため,理学療法士・作業療法士には,従来以上に発達を見据えた長期的視点からの評価と支援が求められている.
第三に,医療・福祉制度の変化である.医療的ケア児およびその家族に対する支援に関する法律(医療的ケア児支援法)の改正により,医療的ケア児や重症心身障害児(者)とその家族に対する支援の充実が進められている.加えて,発達障害(神経発達症)への社会的関心も高まり,保健,医療,福祉,教育の各分野が連携した支援体制の整備が進んでいる.
小児リハビリテーションには,医療機関のみならず地域や学校を含めた多職種協働のなかで,その専門性を発揮することが期待されている.
このように,小児理学療法・作業療法を取り巻く環境は大きく変化している.しかし,その根幹にあるのは,子どもの成長・発達を支え,その子らしい生活と社会参加を実現することである.本書では,国家試験出題基準に対応した基礎知識を体系的に整理するとともに,臨床実践に必要な考え方や最新の知見についても理解できるよう内容の充実を図った.本書が,理学療法士・作業療法士を目指す方々の学修の一助となるだけでなく,臨床現場で活躍する専門職にとっても知識の整理と新たな視点を得る機会となれば幸いである.
2026年9月
前垣義弘
目次
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序説 PT・OTと小児科学のかかわり
A 小児科医が求めるPT・OTのかかわり
B PT・OTが子どもとかかわるうえで大切なこと
第1章 小児科学概論
A 小児科の特徴
B 小児の成長・発育と発達
C 栄養と摂食
D 小児の保健
E 医療費補助・福祉手当
F 理学・作業療法との関連事項
第2章 診断と治療の概要
A 診断と検査
B 小児の治療法
C 理学・作業療法との関連事項
第3章 新生児の特徴と疾患
A 胎児期,周産期,新生児期
B 新生児の評価と問題
C 早産児の神経学的所見
D 新生児・周産期異常症状
E 代表的中枢神経障害と疾患
F 理学・作業療法との関連事項
第4章 先天異常と遺伝性疾患
A 先天異常と遺伝
B 遺伝と疾患
C 染色体疾患
D 先天異常
E 先天代謝異常症
F 理学・作業療法との関連事項
第5章 神経・筋疾患
A 診断と検査
B 中枢神経疾患(急性疾患)
C 中枢神経疾患(先天性疾患,その他)
D てんかん
E 脳性麻痺
F 脊髄性疾患
G 末梢神経障害
H 筋疾患
I 理学・作業療法との関連事項
第6章 発達障害とその周辺疾患,二次障害
A 発達障害
B 知的発達症(知的障害)
C 理学・作業療法との関連事項
第7章 骨・関節疾患
A 骨・関節疾患
B 理学・作業療法との関連事項
第8章 循環器疾患
A 心血管系の発生と胎外環境への適応
B 症状と検査
C 先天性心疾患の発症頻度と原因
D 先天性心疾患(各論)
E 後天性心疾患とその他の心疾患
F 理学・作業療法との関連事項
第9章 呼吸器疾患
A 呼吸器の発生と機能
B 症状と検査
C 治療と処置
D 呼吸器疾患
E 理学・作業療法との関連事項
第10章 感染症
A 症状
B 診断と治療
C 各年代での代表的感染症
D 理学・作業療法との関連事項
第11章 消化器疾患
A 消化器の発生
B 機能的発達と症状
C 消化器疾患
D 理学・作業療法との関連事項
第12章 内分泌・代謝疾患
A 内分泌疾患
B 糖代謝異常
C 理学・作業療法との関連事項
第13章 血液疾患
A 造血組織の発生
B 血液の成分
C 赤血球系の異常
D 白血球系の異常
E 出血性・血栓性疾患
F 理学・作業療法との関連事項
第14章 免疫・アレルギー疾患,膠原病
A 免疫
B アレルギー
C 自己免疫疾患,膠原病
D 理学・作業療法との関連事項
第15章 腎・泌尿器系,生殖器疾患
A 腎・泌尿器系疾患
B 生殖器疾患(男児)
C 理学・作業療法との関連事項
第16章 腫瘍性疾患
A 悪性腫瘍の発生頻度
B 各論
C 理学・作業療法との関連事項
第17章 習癖・睡眠関連病態・心身医学的疾患
A 習癖
B 睡眠関連病態
C 心身医学的疾患
D 理学・作業療法との関連事項
第18章 重症心身障害児・医療的ケア児
A 重症心身障害児と医療的ケア児
B 健康管理
C 理学・作業療法との関連事項
第19章 眼科的疾患
A 視機能の異常
B 眼科的疾患
C 理学・作業療法との関連事項
第20章 耳鼻科的疾患
A 多い訴え
B 聴覚検査
C 聴覚機能の異常
D 耳鼻科的疾患
E 理学・作業療法との関連事項
第21章 児童虐待・事故
A 児童虐待
B 事故
C 理学・作業療法との関連事項
資料 セルフアセスメント
索引




