根拠と事故防止からみた
母性看護技術 第4版
妊婦、産婦、褥婦、新生児それぞれに対する看護技術が、写真・イラスト・動画でわかる
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豊富な写真とイラスト、動画付録で母性看護技術がわかる。母性看護では、健康問題を抱える対象のみでなく、順調な経過をたどる妊産褥婦・新生児を対象とすることが多い。一方で、妊娠・分娩経過では正常からの逸脱の予防、早期発見、適切なケアが欠かせない。そうした特徴を踏まえ、本書は妊婦、産婦、褥婦、新生児それぞれに対する看護技術を広く網羅。
更新情報
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正誤表を更新しました
2026.02.19
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正誤表を掲載しました
2026.02.18
- 序文
- 目次
- 付録・特典
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序文
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はじめに
本書『根拠と事故防止からみた母性看護技術』は2013年3月に初版が出版されたのち,版を重ねて今回第4版が発行される運びとなりました.この12年余の間に,母性看護学・助産学の分野やその関連領域で多くのエビデンスが集積され,提示されてきました.今回もこのシリーズが重視している根拠と事故防止という観点から丁寧に見直し,エビデンスに基づく最新の知見へと刷新しました.本書の豊富な写真やイラスト,動画は,視覚的に理解を促し,詳細な記述とともに,初学者の学習に役に立つものと信じています.
今回の改訂では,母性看護で学ぶ看護技術のうち臨地実習で経験することの多い項目を選び,一連の流れを図示した「手順マップ」36枚を付録として作成しました.実習先などで簡便に使えるツールですが,同時に視覚教材を用いた反復学習は基本的な知識やスキルの習得を促し,記憶を定着させる効果が期待できます.医学書院ウェブサイトからダウンロードできますので,本書とあわせて活用していただければ幸いです.
さらに,今回の改訂では,「アセスメントの手順」,産婦のケアとして産痛緩和のうち薬物を用いる方法「硬膜外麻酔」を,褥婦のケアとして「産後のメンタルヘルスケア」を新設しました.
「アセスメントの手順」は,本文では診察法ごとに診る手順とポイントを示していますが,実際の診察場面ではこれらの手法を組み合わせたり,繰り返したりしながら使います.フィジカルイグザミネーションとアセスメントの基本的な進め方について概説しました.
無痛分娩やメンタルヘルスケアは,昨今の周産期医療の動向と妊産褥婦のニーズに応えるために,看護師がもつべき知識を整理しました.チーム医療,継続看護,行政施策との関連など,フィジカルアセスメントやケアとは異なる看護の知識・技術を記述しています.
母性看護学では,女性と子どものリプロダクティブ・ヘルスの概念に基づく個人の健康をみる視点と,現世代を通して次世代の健康を考える視点,さらに女性と家族の機能・関係性に焦点を当てた家族の視点が重要な要素となっています.決して妊娠や出産,育児に限局した領域ではありませんが,周産期の母子の看護は母性看護学の中心に位置づけられてきました.健康なレベルにある人々の健康課題を捉えることや,母体を通して別の生命の健康をアセスメントするという他領域では経験しないことが重要な学習課題となり,診断やケアのために他領域では使わない看護技術を習得しなければなりません.
母性看護実習は主にマタニティサイクルに焦点を当てて展開されていますが,従来から実習施設の確保が難しい領域です.2010年代は分娩取扱施設や産科医の減少と地域の中核病院への実習生の集中によって,基本的なケア技術を経験する機会が少なくなりました.2020年春からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響は記憶に新しいところです.それらが沈静化した今,なお残る問題は少子化,ハイリスク事例の増加です.少子化の傾向は一層加速し,出生数回復に向けた施策の数々はほとんど功を奏することなく今に至り,妊産褥婦との交流を通して学ぶ機会は極端に少なくなりました.その少ない機会を効果的な学びの場とするために,いかにイメージを形成しておくかが大切となります.学習教材としての書籍の重要性はいうまでもありません.
また,従来ローリスク妊産褥婦・新生児を対象としていた臨地実習も,医療介入や合併症治療,心理的支援を必要とするハイリスク妊産褥婦・新生児の増加に伴い,自然の妊娠・分娩・産褥経過を学ぶ機会が少なくなりました.本来,演習や臨地実習で培われるはずの看護技術の不足をどう補うか,どの項目を優先して学習させるかなど,教材研究も重要な課題です.初学者に効果的な学びを提供できる学習教材が一層望まれます.本書がその一端を担うことができれば幸いです.
本書の制作にあたり,今回も多くの方々にご協力をいただきました.撮影を許可して下さった医療機関の関係者の皆さま,ご尽力くださった皆さまに深く感謝申し上げます.
最後になりましたが,今回の改訂に際しても医学書院の編集者の方々の温かいご支援と多くの貴重なご示唆をいただきました.心よりお礼申し上げます.
2025年11月
著者を代表して 石村由利子
目次
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はじめに
本書の構成と使い方
動画の使い方
手順マップの使い方
フィジカルアセスメントの手順
第1章 妊婦のケア
① 妊婦のアセスメント
1 インタビュー(問診)
2 バイタルサイン
3 視診
4 触診
①顔・上肢・乳房・乳頭・腹部・下肢
②レオポルド触診法
5 計測診
①身長・体重
②子宮底長・子宮底高・腹囲
NOTE──骨盤外計測
③ノンストレステスト(NST)
④バイオフィジカルプロファイルスコア(BPS)
6 聴診(胎児心音)
7 内診(介助)
② 妊婦の生活援助技術
1 食生活
2 排泄
3 清潔
4 運動
5 姿勢・日常生活動作
6 休息・睡眠
7 衣生活(更衣)
8 出産準備
第2章 産婦のケア
① 産婦のアセスメント
1 インタビュー(問診)
2 バイタルサイン
3 視診
4 触診
5 計測診
①超音波診断
NOTE──超音波診断装置の保守と点検
②胎児心拍数陣痛図(CTG)
6 内診(介助)
② 産婦の生活援助技術
1 食生活
2 排泄
3 清潔
4 活動・姿勢
5 休息・睡眠
③ 分娩援助技術
1 出産環境の整備
2 分娩介助
3 胎盤計測
4 産痛緩和
①薬剤を使わない方法
②薬物による方法──硬膜外麻酔
第3章 褥婦のケア
① 褥婦のアセスメント
1 インタビュー(問診)
2 バイタルサイン
3 視診
4 触診
5 計測診
6 腟鏡診・内診(介助)
7 産褥復古の観察
8 乳汁分泌の観察
② 褥婦の生活援助技術
1 食生活
2 排泄
3 清潔
4 動作・姿勢
5 休息・睡眠
③ 産褥復古支援技術
1 産後疼痛ケア
2 外陰部の観察・悪露のケア
3 脱肛・痔核への対処
4 排尿障害への対処
5 産褥体操
④ 母乳育児支援技術
1 母乳育児支援
2 授乳
3 搾乳
4 乳房トラブルのケア
⑤ 産後のメンタルヘルスケア
1 産後のメンタルヘルスケア
第4章 新生児のケア
① 新生児のアセスメント
1 バイタルサイン
①呼吸・心拍・体温
②アプガースコア
2 視診
①全身の状態と便・尿の性状
②成熟度の診断
3 触診
4 身体計測
5 聴診
6 黄疸
② 新生児の環境整備
1 室温・湿度・音・照明
2 事故・感染防止
③ 新生児の養護技術
1 保温
2 点眼
3 臍処置(出生直後・臍脱落まで)
4 栄養
5 与薬(ビタミンK)
6 更衣
7 清潔
①おむつ交換
②沐浴
③ドライテクニック(全身清拭)
8 抱き方・寝かせ方
④ 愛着行動支援技術
1 早期母子接触と母子同室
索引
付録・特典
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付録動画
付録動画をご覧いただけます。本書に記載されたIDとPASSをご用意のうえ、下のボタンから動画ページにお入りください。
手順マップ
必要な手順マップを選択し、PDFデータをダウンロード、プリントアウトしてください。それをバインダーなどに挟んで持ち運び、実習や演習で看護技術を実施する際に手順をその場で確認するのにご活用ください。
正誤表
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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。




