根拠と事故防止からみた
小児看護技術 第4版

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小児看護では、子どもの発達段階に応じた実践が求められ、成人とは異なる点が多い。本書は写真・イラスト・動画を多用して手順を紹介。子どもや家族に説明でき、技術の応用を可能にする「根拠」、スムーズな実践を助ける「コツ」、知っておきたいポイントを解説する「注意」、医療事故防止のために重要な「事故防止のポイント」、異常がみられた際の「緊急時対応」を豊富に記載。学習にも臨床でも頼りになる1冊。

編集 浅野 みどり
発行 2025年01月判型:A5頁:592
ISBN 978-4-260-05702-8
定価 4,510円 (本体4,100円+税)

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  • 序文
  • 目次
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はじめに

 本書初版の発行(2012年8月)から早いもので12年あまりを経て,『根拠と事故防止からみた小児看護技術』第4版発行の運びとなりました.初版発行当時は,このように第4版まで発行できるロングセラーになるとは思いも及びませんでした.これも,読者の皆さまにご活用いただけたからこそと,著者一同大変ありがたく存じます.
 この12年間を振り返ると,新型コロナウイルス感染症のパンデミックなど世界的にも大きな出来事があり,看護学基礎教育において大変重要な位置づけにある“看護学実習”のあり方も大きな影響を受けました.様々な制限がある中で,看護実践をいかに効果的かつ適切に,体験的に学べるか,以前にも増してその重要性が高まったと感じています.加えて,ご承知のように厚生労働省が公表した「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)」では,2023年の出生数は過去最少の72万7,277人(前年の77万759人より4万3,482人減少)となっており,残念ながら少子化はますます進行しています.子どもの人口比率が低下の一途をたどることで,小児病棟が減少し混合病棟となる例も増えています.そのため,基礎教育の中で基本的な小児看護を学ぶことがますます難しくなっているように思います.このような状況下だからこそ,第2版の「はじめに」にも記したように「小児看護の技術として,何をどんな風に伝えるべきなのか」「どの看護技術項目のどの部分を動画として取り上げることが読者にとって有益か」の観点が,ますます重要性を増したと思います.
 本書は,第2版から動画を取り入れて小児看護のポイントをよりわかりやすくお伝えしてきましたが,この第4版では,「プレパレーション」の項目でチャイルド・ライフ・スペシャリストにも執筆者として加わっていただきました.さらに,静脈血採血や脳波測定などの動画や写真の一部をより新しい,わかりやすいものに更新しています.加えて,実習場面などで「確認したいときにさっと見たい」という学生さんのご要望にお応えしたいという思いから,例えば,おむつ交換のように頻度の高い技術や,一次救命処置のように是非知っておきたい事項について,一連の看護技術の流れを簡潔にまとめた“手順マップ”を作成し,付録として医学書院ウェブサイトからダウンロードできるようにしました.実習や臨床の現場で存分に本書をご活用いただけましたら幸いです.また,お気づきの点がございましたら,忌憚なく声をお寄せいただけましたらと存じます.
 最後に,私事ですが本年3月に名古屋大学を定年退職いたしました.そのような状況にもかかわらず,酷暑の中で撮影にご協力いただきました皆さま,本書の編集制作にご尽力いただきました医学書院編集部の皆さまに心より深謝申し上げます.

 2024年10月 12年を振り返り
 編者・著者代表 浅野みどり

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はじめに
本書の構成と使い方
動画の使い方

第1章 基本技術
 1 コミュニケーション
   基本的な留意事項/子どもとの初めてのコミュニケーション
 2 遊びの援助(乳幼児)
 3 プレパレーション
 4 感染予防
  ①標準予防策1──手指衛生
  ②標準予防策2──個人防護具
  ③感染経路別予防策
  ④隔離
 5 環境整備
  ①外来の環境整備
  ②成長発達に応じた病棟・病室の環境整備

第2章 日常生活援助技術
 1 食事
  ①調乳
  ②授乳(健常乳児)
  ③口唇・口蓋裂児への授乳・食事援助
  ④離乳食
  ⑤食事援助
  ⑥摂食・嚥下障がい児の食事援助
 2 排泄
  ①おむつ交換
  ②排泄援助(トイレットトレーニング)
 3 活動
  ①抱っこ
  ②移動1──補助具を用いた抱っこ,おんぶ
  ③移動2──ベビーカー・車椅子・ストレッチャー
  ④移動3──歩行の介助
  ⑤ポジショニング(障がい児)
 4 睡眠
 5 清潔
  ①沐浴
  ②シャワー浴・入浴
  ③清拭
  ④洗髪
  ⑤口腔ケア
  ⑥殿部浴・陰部洗浄
 6 衣生活(更衣)
   新生児・乳児の更衣/幼児の更衣

第3章 フィジカルアセスメント
 1 バイタルサイン測定
  ①小児におけるバイタルサインの測定
  ②呼吸
  ③心拍・脈拍
  ④体温
  ⑤血圧
  ⑥意識
 2 身体計測
  ①身長
  ②体重
  ③頭囲・大泉門
  ④胸囲・腹囲
  乳児・幼児の身体発育に関する資料
   資料1:身長発育のパーセンタイル値/資料2:体重発育のパーセンタイル値/
   資料3:乳児身体発育曲線/資料4:幼児身体発育曲線/
   資料5:頭囲発育のパーセンタイル値/資料6:胸囲発育のパーセンタイル値/
   資料7:身体計測中央値(0~6歳)/資料8:身体計測平均値(6~17歳)
 3 生理機能検査
  ①心電図
  ②動脈血酸素飽和度(Spo2,Sao2
  ③呼吸機能検査(努力性肺活量検査)
  ④脳波(EEG)
  ⑤脳波(aEEG)
 4 画像検査
  ①単純X線検査
  ②CT検査
  ③MRI検査
 5 検体検査
  ①静脈血採血
  ②採尿
  ③採便
  ④骨髄穿刺(マルク)
  ⑤腰椎穿刺(ルンバール)
  ⑥腎生検
 6 食物経口負荷試験

第4章 治療援助技術
 1 固定・抑制
 2 呼吸・循環管理
  ①吸引
  ②吸入
  ③肺理学療法
  ④酸素療法
  ⑤人工呼吸器
  ⑥罨法
  ⑦在宅呼吸療法
 3 保育器の管理
  ①閉鎖式保育器
  ②開放式保育器
 4 排泄管理
  ①グリセリン浣腸
  ②清潔間欠導尿
  ③ストーマケア
 5 腹膜透析
   連続携行式腹膜透析法(CAPD)のバッグ交換/自動腹膜透析法(APD)のバッグ交換/
   入浴方法/カテーテル出口部のケア/子どもの自己管理/日常生活指導
 6 与薬
  ①経口薬
  ②坐薬
  ③外用塗布剤
  ④皮下注射
  ⑤筋肉内注射
  ⑥静脈内注射
  ⑦点眼薬
  ⑧点鼻薬
  ⑨予防接種(ワクチン接種の支援)
 7 経管栄養
  ①経鼻胃管栄養法
  ②胃瘻
 8 輸液管理
  ①末梢静脈内持続点滴
  ②経中心静脈持続点滴(CVライン)
  ③輸液ポンプ・シリンジポンプ
 9 輸血管理
 10 牽引・固定法
  ①牽引(上肢・下肢)
  ②ギプス固定(四肢・体幹)
  ③装具・義肢

第5章 救急手技
 1 救急蘇生法
   一次救命処置(BLS)/二次救命処置(ALS)/観血的動脈圧モニタリング
 2 頭部外傷
   初期対応/搬送医療機関での対応
 3 気道異物
 4 消化管異物
   初期対応/搬送医療機関での対応
 5 中毒
   初期対応/搬送医療機関での対応
 6 熱傷
 7 溺水
   初期対応/搬送医療機関での対応
 8 熱中症(暑熱障害)
   初期対応/搬送医療機関での対応
 9 アナフィラキシーショックへの対応

索引

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付録動画

付録動画をご覧いただけます。本書に記載されたIDとPASSをご用意のうえ、下のボタンからWeb付録ページにお入りください。

手順マップ

第1~5章で必要な手順マップを選択し、PDFデータをダウンロード、プリントアウトしてください。それをバインダーなどに挟んで持ち運び、実習や演習で看護技術を実施する際に手順をその場で確認するのにご活用ください。

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