解剖学 第6版

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理学療法士・作業療法士養成校のテキストとして、圧倒的な信頼を得てきた改訂第6版。ベーシックな知識をわかりやすくまとめ、臨床で重要となる運動器と神経系は詳細かつハイクオリティを維持。「わかりやすさ」と「学びやすさ」を追求し、必須である「筋の起始・停止・作用・神経支配」のレイアウトをブラッシュアップ。イラストと表をセットで学ぶことで学習効果が高まる。臨床で役立つ体表解剖と触診も充実。

*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野
編集 野村 嶬
発行 2024年12月判型:B5頁:560
ISBN 978-4-260-05677-9
定価 6,600円 (本体6,000円+税)

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第6版の序

 このたび,改訂した第6版を上梓できることは無上の喜びである.
 初版の発行は理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の養成校数が爆発的に増加する時期の2001年であった.以来,今日までの四半世紀に迫る23年間,初版から第5版は多くの方々に使用・支持・批判していただいた結果,タイトルに相応しいテキストに発展したことに喜びを覚えると同時に,身の引きしまる思いである.
 この第6版では,初版以来の系統解剖学の構成と記述を継承しながら,主に以下の5点の新しい試みを行い,かつ全面的な内容のアップデートと使いやすさをはかった.

  1. これまで内臓器系にまとめていた循環器系,呼吸器系,消化器系,泌尿器系・生殖器系,内分泌系をそれぞれ独立した章として充実させた.それに伴い,初期発生は従来どおり「第1章 解剖学総論」で解説し,器官形成期の発生はそれぞれの章で解説した.
  2. 「第4章 筋系」において,骨格筋の肉眼レベルから分子レベルまでの構造(模式図を含む)の俯瞰図を作成した.
  3. 「第4章 筋系」において,筋の起始・停止・作用・神経支配をまとめた一覧表と各筋のイラストがセットになるように配置した.
  4. 「第5章 神経系」において脳神経の一覧表を作成した.
  5. 各章末に設けた「国試へのステップ」を充実させた.

 これらの改訂により,第6版は一段とグレードアップできたと自負している.これまでと同様に忌憚のないご意見やご批判をいただければ幸いである.
 第6版では,分担執筆者に新しいメンバーを迎えた.第3~5版においてこれまで分担執筆いただいた井上馨先生(北海道大学名誉教授)に替わって,新たに新進気鋭の榊間春利先生に「第5章 神経系」と「第6章 感覚器系」を担当していただいた.
 ご尽力いただいた執筆者の方々,文献検索にご尽力いただいた坂井建雄先生(順天堂大学特任教授),貴重なご意見やご批判をいただいた読者の方々,および的確な指示とていねいで忍耐強い作業により発刊まで導いていただいた医学書院編集部,制作部の皆様に厚く御礼申し上げます.

 2024年10月
 野村 嶬

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序説 PT・OTと解剖学のかかわり

1 解剖学総論
 I 解剖学とは
  A 研究方法による分類
  B 肉眼解剖学の分類
 II 解剖学用語と人体の区分
  A 解剖学用語
  B 人体の区分
  C 人体の腔所
 III 人体の構成
  A 細胞
  B 組織
  C 器官,器官系,個体
 IV 人体の発生
  A 胚子の発生
  B 胎児の発生
  C 出生後

2 骨格
 I 骨格総論
  A 骨の形態
  B 骨の構造
  C 骨の血管と神経
  D 骨の機能
  E 骨の発生
  F 骨のリモデリング
 II 骨格各論
  A 頭蓋
  B 脊柱
  C 胸郭
  D 上肢の骨
  E 下肢の骨
 III 理学・作業療法との関連事項

3 関節と靱帯
 I 関節靱帯総論
  A 骨の連結
  B 関節の構造と機能
 II 関節靱帯各論
  A 頭蓋の連結
  B 脊柱,脊柱と頭蓋および胸郭の連結
  C 上肢の連結
  D 下肢の連結
 III 理学・作業療法との関連事項

4 筋系
 I 筋系総論
  A 筋組織の種類と特徴
  B 骨格筋の構造
  C 骨格筋の作用
  D 骨格筋の神経支配
  E 運動器系の発生
 II 筋系各論
  A 体幹の筋
  B 上肢の筋
  C 下肢の筋
 III 理学・作業療法との関連事項

5 神経系
 I 神経系総論
  A 神経系の区分
  B 神経系の構成
  C 髄膜と脳室系
  D 神経系の発生
 II 中枢神経系
  A 脊髄
  B 脳幹
  C 小脳
  D 大脳
  E 神経路(伝導路)
 III 末梢神経系
  A 脊髄神経
  B 脳神経
  C 自律神経系
 IV 理学・作業療法との関連事項

6 感覚器系
  A 外皮
  B 視覚器
  C 平衡聴覚器
  D 嗅覚器
  E 味覚器
  F 感覚器系における理学・作業療法との関連事項

7 循環器系
  A 血管系
  B リンパ系
  C 循環器系における理学・作業療法との関連事項

8 呼吸器系
  A 鼻
  B 咽頭
  C 喉頭
  D 気管と気管支
  E 肺
  F 胸膜と縦隔
  G 呼吸器系における理学・作業療法との関連事項

9 消化器系
  A 消化器系の基本構造
  B 口腔
  C 咽頭
  D 食道
  E 胃
  F 小腸
  G 大腸
  H 肝臓
  I 胆囊
  J 膵臓
  K 腹膜
  L 消化器系の発生
  M 消化器系における理学・作業療法との関連事項

10 泌尿器系・生殖器系
  A 泌尿器系
  B 生殖器系
  C 泌尿器系・生殖器系における理学・作業療法との関連事項

11 内分泌系
  A ホルモンと標的器官
  B 内分泌腺の種類
  C 内分泌系における理学・作業療法との関連事項

12 局所解剖学と体表解剖学
 I 総論
  A 局所解剖学と体表解剖学を学ぶために
  B 人体を区切る面・線・目印
 II 体幹
  A 頭頸部
  B 胸腹部
  C 腰背部
 III 上肢
  A 肩部・上腕部
  B 肘部・前腕部
  C 手根部・手部
 IV 下肢
  A 寛骨部
  B 膝部・下腿部
  C 足根部・足部

資料 参考文献
索引

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