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看護のための授業づくりガイド[Web付録付]

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本書は、初めて授業をすることになった看護教員が「知りたい」と思う内容を、30のQuestionとそれに対する答え・解説で構成しました。著者らが自分たち自身が教員になったばかりの時を振り返り、「こんなことが知りたかったな」「こんなことを知っているとよかったな」と思った内容を詰め込んでいます。Web付録の動画と資料も活用しながら、授業づくりを見直しブラッシュアップしてみてください。

服部 律子 / 任 和子
発行 2024年04月判型:A5頁:152
ISBN 978-4-260-05316-7
定価 2,750円 (本体2,500円+税)

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  • 序文
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はじめに

 この本は,私たちが教員になったばかりのときを振り返り,こんなことが知りたかったな,こんなことを知っているとよかったなと思ったことを詰め込んだものです.
 取り上げている項目は奥が深く,とてもこの1冊で説明しきれるような内容ではありません.しかし,教員になって間もない頃は,その1つひとつを深く学んでいるゆとりはなく,ちゃんと学びたいなと思いつつも日々の業務に追われ,先輩や同僚に聞いたり相談したりしながら,なんとか“自分なり”にやっているというのが実情ではないでしょうか.また,困っていることや改善したいことはあっても,そのために何を学べばよいか,どんな本を読めばよいのかわからないということもあります.
 臨床などで実践を積んできて,さまざまな場面に応じて看護することの醍醐味を感じるようになると,そのことを学生たちに伝えたいと思う一方,教員になって授業をしてみると,初めて看護を学ぶ学生にわかるように教えることの難しさを痛感します.自分が学生のときに教わってきたことを思い出しながら授業してみてもうまくいかないことも多々あり,教員には,優れた看護の実践者であることに加え,教育に関する知識が不可欠であることを実感します.
 そんなときに活用していただけるよう,看護を教育するうえで必要となる知識を,「まず,こんなことがわかっているといいな」と思う内容に絞り込み,「忙しいなかでも,必要な項目をさっと読める」ことを目指してこの本をつくりました.そして,初めてのときには「これってどうつくればいいの」と思うような教育の場面で使う様式の例や「百聞は一見に如かず」と思われる場面を動画で見ていただけるよう,Web付録として資料を提供しました.さらに詳しく知りたいという場合には参考文献を活用して知見を広めていただければと思います.
 専門分野に関する知識や技術を,学習者が効果的,効率的に学べるよう,教育の質を向上させることが求められている今,さまざまな教育方法を活用し,学生の皆さんが関心をもって主体的に学べるよう工夫することは容易ではありません.それでも,専門職を育てるやりがいも大きいのが看護教育です.
 「こんなときどうすればいいんだろう」「何かいい方法はないかな」と思ったときに参考にしていただける,そんな1冊としてお役立ていただければ幸いです.

 2024年4月
 著者を代表して 服部律子

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1 授業設計──授業計画はこう立てる
  Q01 授業はまず何から準備すればいいのでしょうか?
  Q02 授業はどう組み立てればいいのでしょうか?
  Q03 学習目標ってどうやって決めればいいのでしょうか?
  Q04 どうしてシラバスが必要なのですか?
  Q05 1回分ずつ授業のシラバスをつくったほうがいいのでしょうか?
  Q06 学生の学習意欲を高めるにはどうすればいいのでしょうか?
  Q07 課題をする時間が足りないと学生が言いますが,どうすればいいのでしょうか?
  Q08 授業評価アンケートって必要なのでしょうか?

2 授業方法──さまざまな方法を活用して授業する
  Q09 どうしたら上手に講義ができるでしょうか?
  Q10 どうすれば授業中に学生の思考を促せるでしょうか?
  Q11 学生を惹きつける授業にするためにはどうすればいいのでしょうか?
  Q12 オンライン授業にはどのような方法がありますか?
  Q13 アクティブ・ラーニングってなんですか?
  Q14 教員が説明する以外の授業方法って何かありますか?
  Q15 グループワークをうまく実施するコツってありますか?
  Q16 ディスカッションや実践の時間を授業中にとれるようにする方法はありませんか?
  Q17 シミュレーション学習ってどうすればいいのですか?
  Q18 高機能なシミュレータがないのですが,シミュレーション学習はできますか?
  Q19 学生同士で演習すると真剣味に欠けるのですが,何かいい方法はありませんか?
  Q20 演習の振り返りってどうすればいいのでしょうか?

3 評価方法──講義・演習・実習はこう評価する
  Q21 学修成果はどのように評価すればいいのでしょうか?
  Q22 どうすれば学生のがんばりを評価できますか?
  Q23 筆記試験ってどうやってつくればいいのでしょうか?
  Q24 実技テストの評価ってどうすればいいのでしょうか?
  Q25 グループ課題の場合,学生1人ひとりを評価することってできますか?
  Q26 実習の評価はどうすればいいのでしょうか?

4 改善方法──それぞれの段階で改善する
  Q27 授業を改善したいのですが、どうすればいいのでしょうか?
  Q28 コースの途中で学生の理解度を確認したほうがいいのでしょうか?
  Q29 授業の途中で学生の理解度を確認したほうがいいのでしょうか?
  Q30 カリキュラムが適切かを評価するにはどうすればいいのでしょうか?

Column
 1 指定規則って何?
 2 モデル・コア・カリキュラムって何?
 3 学習の動機づけ
 4 教育制度の基本
 5 成人学習
 6 短時間でできるアイスブレイク
 7 看護過程の学習にシミュレーションを組み込むことも効果的
 8 実習の単位を認定できるかを評価するって難しい
 9 Carrollの時間モデル
 10 3つのポリシーって何?

参考文献
おわりに
索引

資料・動画一覧
 資料1-1 配付シラバスの例:母性看護学概論
 資料1-2 同:成人・老年看護学概論
 資料2-1 コマシラバス(指導案)の例:母性看護学概論 第〇回
 資料2-2 同:成人・老年看護学概論 第○回
 資料3 反転授業で実施した演習の例:母性看護援助論演習 第〇回
 資料4 チェックリストの例:分娩介助技術
 資料5 ルーブリックの例:母性看護学実習評価
 動画1 母性看護学を例にしたGoogle Classroomを用いたオンライン教材作成法:Classroomの作成
 動画2 同:資料と動画のアップ方法
 動画3 同:課題のアップ方法
 動画4 同:Formでの小テストの作成
 動画5 協同学習の方法:シンク・ペア・シェア
 動画6 同:ジグソー法
 動画7 同:ワールドカフェ
 動画8 教員や臨床看護師が演ずる模擬患者活用のポイント
 動画9 学生同士でのロールプレイの注意点

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