標準整形外科学 第15版

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整形外科診療にかかわる医療者に最も支持されているテキストの改訂第15版。豊富な写真やイラスト、丁寧な解説により、初学者が運動器疾患を易しく、かつ詳細に理解することができる。今版では関節リウマチや骨腫瘍など、最新の知見もさらに盛り込まれた。また代表的な身体検査や超音波検査(エコー)など、より学習を深めるための付録Web動画も収載。まさに運動器疾患を学ぶ人にとって、最適な1冊。


 

『標準医学シリーズ 医学書院eテキスト版』は「基礎セット」「臨床セット」「基礎+臨床セット」のいずれかをお選びいただくセット商品です。
各セットは、該当する領域のタイトルをセットにしたもので、すべての標準シリーズがセットになっているわけではございません。

 

シリーズ 標準医学
監修 井樋 栄二 / 津村 弘
編集 田中 栄 / 髙木 理彰 / 松田 秀一
発行 2023年02月判型:B5頁:1112
ISBN 978-4-260-04936-8
定価 10,450円 (本体9,500円+税)

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第15版 序

 標準整形外科学は1979年に初版が発行され,それ以来,改訂を重ね,このたび第15版を発行する運びとなりました.初版の序に「本書は,医学部学生および卒後研修医のために書かれたテキストブックである.また,時折り整形外科的疾患に遭遇する他科の医師にも理解されるように編集されている」とありますように,当初は学生や研修医を対象に作られた教科書でしたが,その後,読者から多くの要望が寄せられ,版を重ねるたびに内容が一段と充実し,今では専門医に求められる高度な内容まで網羅するようになりました.専門医試験に出題される「整形外科卒後研修Q&A」の設問と解説が本書に準拠していることも,本書の内容に対する学界からの信頼の高さを物語っております.本書は大学で教育の第一線にあり,臨床経験と専門知識の豊富な各大学主任教授自らが執筆しているという点で他に類を見ない教科書です.発行後,読者からの絶大な好評と強い支持を得て,一貫して整形外科領域のベストセラーを誇ってきました.本書はまさに「標準」とよぶに相応しい教科書です.改訂第15版の特色は以下の通りです.

・「23章 骨腫瘍」では2020年のWHO分類の改訂を反映し,内容を再構成しました.
・「26章 ロコモティブシンドローム」ではサルコペニアの診断基準を更新し,さらに「がんロコモ」など新たな用語解説も加えました.
・近年の運動器疾患の診断・治療における超音波(エコー)検査の有用性の高まりと普及に伴い,その解説をより詳しくしました.なお,超音波(エコー)検査については,初学者向けに新たな付録Web動画を追加しました.


 第15版では,津村 弘先生と私(井樋)が監修を務めることになりました.これまで編集者をお務めいただいた吉川秀樹先生が勇退され,残る田中 栄先生,髙木理彰先生に加えて,新たに松田秀一先生にも編集者として入っていただきました.吉川秀樹先生には第11版(2011年)から継続してご執筆いただき,第12版(2014年)からは編集業務にも携わっていただきました.本書のために多大なるご尽力とご貢献を賜り,厚く御礼申し上げます.執筆陣では,吉川秀樹先生,山田治基先生,三浦裕正先生,遠藤直人先生,戸口田淳也先生,金子和夫先生,志波直人先生の7名が退かれ,新たに宮本健史先生,秋山治彦先生,今釜史郎先生,稲葉 裕先生,今井晋二先生,斎藤 充先生,松峯昭彦先生,河野博隆先生,谷口 昇先生,中島康晴先生,石島旨章先生,松下 功先生の12名に加わっていただきました.諸先生方のご貢献とご努力に感謝いたします.
 また,本書の改訂にあたり,医学書院編集部,制作部の皆様の並々ならぬ情熱と労力に敬意を表するとともに,読者からの意見や執筆者,編集者の声にも丁寧に対応していただいたことに心から感謝申し上げます.

 

 2022年11月
 井樋栄二

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序章 整形外科とは

第I編 整形外科の基礎科学
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 第1章 骨の構造,生理,生化学
 第2章 骨の発生,成長,維持
 第3章 骨の病態,病理
 第4章 骨の修復と再生
 第5章 関節の構造,生理,生化学
 第6章 関節の病態,病理
 第7章 関節軟骨の修復と再生
 第8章 筋・神経の構造,生理,生化学
 第9章 痛みの基礎科学と臨床

第II編 整形外科診断総論
 構成マップ
 第10章 診療の基本――プロフェッショナルな医師を目指す
 第11章 診療の実際と主訴・主症状から想定すべき疾患
 第12章 整形外科的現症の取り方
 第13章 検査

第III編 整形外科治療総論
 構成マップ
 第14章 保存療法
 第15章 手術療法

第IV編 整形外科疾患総論
 構成マップ
 第16章 軟部組織・骨・関節の感染症
 第17章 関節リウマチとその類縁疾患
 第18章 変形性関節症とその類縁疾患
 第19章 四肢循環障害と阻血壊死性疾患
 第20章 先天性骨系統疾患
 第21章 先天異常症候群
 第22章 代謝性骨疾患
 第23章 骨腫瘍
 第24章 軟部腫瘍
 第25章 神経疾患,筋疾患
 第26章 ロコモティブシンドローム

第V編 整形外科疾患各論
 構成マップ
 第27章 肩関節
 第28章 肘関節
 第29章 手関節と手
 第30章 頚椎
 第31章 胸郭
 第32章 胸椎,腰椎
 第33章 股関節
 第34章 膝関節
 第35章 足関節と足

第VI編 整形外科外傷学
 構成マップ
 第36章 外傷総論
 第37章 軟部組織損傷
 第38章 骨折・脱臼
 第39章 脊椎・脊髄損傷
 第40章 末梢神経損傷

第VII編 スポーツと整形外科
 構成マップ
 第41章 スポーツ損傷
 第42章 パラスポーツ

第VIII編 リハビリテーション
 構成マップ
 第43章 運動器疾患のリハビリテーション
 第44章 義肢

付録(資料1~4)
本書で用いた略語一覧
和文索引
欧文索引

[OSCE対応]運動器疾患の診察のポイント(別冊付録)
 1.運動器診察の実際
 2.皮膚の観察
 3.関節炎の診察
 4.関節弛緩
 5.身体計測
 6.筋力の判定基準
 7.関節運動の表現
 8.皮膚感覚帯
 9.反射
 10.歩容の観察
 11.関節可動域表示ならびに測定法
 12.局所診察
 13.救急,外傷診療のキーワード

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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