看護教育学研究 発見・創造・証明の過程 第3版
実践・教育の質向上を目指す研究の方法論
看護教育学研究に必要な知識、技術、姿勢を解説
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看護教育学に関わる研究に取り組む全ての研究者に必要な知識、技術、姿勢を解説。第3版では、看護教育学研究の動向と課題、公正な研究を行うための留意点を提示している。
著 | 舟島 なをみ |
---|---|
発行 | 2018年09月判型:B5頁:384 |
ISBN | 978-4-260-03664-1 |
定価 | 4,620円 (本体4,200円+税) |
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- 目次
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序文
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第3版の序
本書の初版は,2002年4月であり,その8年後,2010年に第2版,そして,さらにその8年後の2018年に第3版の出版が実現した。初版が出版された2002年は,性差により看護婦,看護士と区別していた名称を看護師に統一した年であり,前年に引き続き,日本人研究者2名のノーベル賞受賞に喜びに沸いた年でもあった。そこから8年,2010年は,新人看護師の離職率の増加に対し,保助看法が改正され,新人看護職員研修が努力義務化とされた年である。また,臓器移植法の改正により新法に基づく臓器移植開始の年でもあった。このような中,看護師養成教育の高等教育化はさらに進み,2002年に98校(98課程)であった看護系大学は2010年には189校(193課程),2018年には266校(276課程)となった。また,看護系大学の増加に伴い,博士後期課程を開設できた看護系大学は,2002年に16校であったが,2010年には61校,2018年には91校となった。
上記の変化を念頭に置きつつ,本書第3版には,今後,看護学教育の質向上に向け必要な研究成果を産出するために重要な要素,看護学の研究者として研究を継続するために必要不可欠な要素を新たに加えた。同時に,これらが加わったことにより不要となった部分を削除し,看護教育学研究第3版は誕生した。新たに加筆された内容は,すべて看護教育学研究の累積がもたらした知の体系である。本書が版を重ねても「研究成果に基づく知の体系でありたい」という初版から一貫した筆者の思いに変化はない。
本書は,「看護教育学研究の体系」「看護教育学研究を通して開発された研究方法論」「看護における理論検証とその実際」の3部構成からなる。細部にわたり,内容を加筆修正したが,主要な改訂は次の2点である。
第1は,第1部第2章「修士論文・博士論文に見る看護教育学研究の展開と課題」である。これは,千葉大学大学院看護学研究科に在籍し看護教育学を専攻した大学院生の博士論文と修士論文合計84論文を研究課題,研究方法の2側面から整理した結果である。日本において「看護教育学」の発祥は千葉大学大学院看護学研究科にあり,そこから誕生した論文は学問としての看護教育学の研究領域や研究領域の拡大に貢献する要因等を明瞭に語る資料となった。この結果は,今後,看護教育学のみならず看護学の研究に携わる研究者にとってそれぞれが現在どこに位置づく研究をしており,その発展に向けどこに進むべきかを示す道標になるに違いない。
第2は,第1部第5章「研究倫理的行動自己評価尺度の活用による公正な研究の推進」である。本書はその初版から「研究対象者の人権擁護に向けた倫理的配慮」について論じ,研究対象者の人権を擁護するための具体的方法を提示してきた。それは,1989年から2003年まで5年ごとに行ってきた看護学教育に関する先行研究分析の結果を背景とする。具体的には,特に1989年からの5年間に発表された研究のうち,90%以上が倫理的に問題を持つ可能性があるという結果である。また,それらの研究対象者の殆どは,看護職養成教育機関に在籍する学生であった。しかし,それ以降,研究対象者の人権擁護への意識が高まり,その数値は急激に下降した。一方,社会では,多様な学問領域の研究不正に関する報道が頻出し,国民が研究者の倫理観に疑問を抱く事態が生じた。これらを背景として,第4章の研究対象者の人権擁護に加え,公正な研究の実施に向け第5章「研究倫理的行動自己評価尺度の活用による公正な研究の推進」を執筆した。第5章に紹介した看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度は看護教育学を専門とする研究者金谷悦子氏の博士論文となった研究成果の一部である。
本書の改訂に向け,多くの方々にご助力いただいた。永野光子さん,亀岡智美さん,横山京子さん,中山登志子さん,鈴木美和さん,松田安弘さん,山下暢子さん,辰島美佐江さん,宮芝智子さん,服部美香さん,山澄直美さん,上國料美香さん,山品晴美さん,金谷悦子さん,鹿島嘉佐音さん,植田満美子さんには,各章を担当の上,精読をお願いし,たくさんの貴重な意見を頂いた。また,望月美知代さんには,本書完成に向け,多種多様な役割を担っていただいた。さらに,医学書院北原拓也氏,吉田拓也氏,増江二郎氏には本書第3版への改訂の機会を獲得していただくとともに,完成に向け的確な支援を賜った。
これら多くの方々に支えられつつ『看護教育学研究第3版』の出版が実現したことを再確認し,あらためて,支えて下さった皆様に心より感謝申し上げる。
2018年夏
上越の地より 舟島なをみ
本書の初版は,2002年4月であり,その8年後,2010年に第2版,そして,さらにその8年後の2018年に第3版の出版が実現した。初版が出版された2002年は,性差により看護婦,看護士と区別していた名称を看護師に統一した年であり,前年に引き続き,日本人研究者2名のノーベル賞受賞に喜びに沸いた年でもあった。そこから8年,2010年は,新人看護師の離職率の増加に対し,保助看法が改正され,新人看護職員研修が努力義務化とされた年である。また,臓器移植法の改正により新法に基づく臓器移植開始の年でもあった。このような中,看護師養成教育の高等教育化はさらに進み,2002年に98校(98課程)であった看護系大学は2010年には189校(193課程),2018年には266校(276課程)となった。また,看護系大学の増加に伴い,博士後期課程を開設できた看護系大学は,2002年に16校であったが,2010年には61校,2018年には91校となった。
上記の変化を念頭に置きつつ,本書第3版には,今後,看護学教育の質向上に向け必要な研究成果を産出するために重要な要素,看護学の研究者として研究を継続するために必要不可欠な要素を新たに加えた。同時に,これらが加わったことにより不要となった部分を削除し,看護教育学研究第3版は誕生した。新たに加筆された内容は,すべて看護教育学研究の累積がもたらした知の体系である。本書が版を重ねても「研究成果に基づく知の体系でありたい」という初版から一貫した筆者の思いに変化はない。
本書は,「看護教育学研究の体系」「看護教育学研究を通して開発された研究方法論」「看護における理論検証とその実際」の3部構成からなる。細部にわたり,内容を加筆修正したが,主要な改訂は次の2点である。
第1は,第1部第2章「修士論文・博士論文に見る看護教育学研究の展開と課題」である。これは,千葉大学大学院看護学研究科に在籍し看護教育学を専攻した大学院生の博士論文と修士論文合計84論文を研究課題,研究方法の2側面から整理した結果である。日本において「看護教育学」の発祥は千葉大学大学院看護学研究科にあり,そこから誕生した論文は学問としての看護教育学の研究領域や研究領域の拡大に貢献する要因等を明瞭に語る資料となった。この結果は,今後,看護教育学のみならず看護学の研究に携わる研究者にとってそれぞれが現在どこに位置づく研究をしており,その発展に向けどこに進むべきかを示す道標になるに違いない。
第2は,第1部第5章「研究倫理的行動自己評価尺度の活用による公正な研究の推進」である。本書はその初版から「研究対象者の人権擁護に向けた倫理的配慮」について論じ,研究対象者の人権を擁護するための具体的方法を提示してきた。それは,1989年から2003年まで5年ごとに行ってきた看護学教育に関する先行研究分析の結果を背景とする。具体的には,特に1989年からの5年間に発表された研究のうち,90%以上が倫理的に問題を持つ可能性があるという結果である。また,それらの研究対象者の殆どは,看護職養成教育機関に在籍する学生であった。しかし,それ以降,研究対象者の人権擁護への意識が高まり,その数値は急激に下降した。一方,社会では,多様な学問領域の研究不正に関する報道が頻出し,国民が研究者の倫理観に疑問を抱く事態が生じた。これらを背景として,第4章の研究対象者の人権擁護に加え,公正な研究の実施に向け第5章「研究倫理的行動自己評価尺度の活用による公正な研究の推進」を執筆した。第5章に紹介した看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度は看護教育学を専門とする研究者金谷悦子氏の博士論文となった研究成果の一部である。
本書の改訂に向け,多くの方々にご助力いただいた。永野光子さん,亀岡智美さん,横山京子さん,中山登志子さん,鈴木美和さん,松田安弘さん,山下暢子さん,辰島美佐江さん,宮芝智子さん,服部美香さん,山澄直美さん,上國料美香さん,山品晴美さん,金谷悦子さん,鹿島嘉佐音さん,植田満美子さんには,各章を担当の上,精読をお願いし,たくさんの貴重な意見を頂いた。また,望月美知代さんには,本書完成に向け,多種多様な役割を担っていただいた。さらに,医学書院北原拓也氏,吉田拓也氏,増江二郎氏には本書第3版への改訂の機会を獲得していただくとともに,完成に向け的確な支援を賜った。
これら多くの方々に支えられつつ『看護教育学研究第3版』の出版が実現したことを再確認し,あらためて,支えて下さった皆様に心より感謝申し上げる。
2018年夏
上越の地より 舟島なをみ
目次
開く
第1部 看護教育学研究の体系
第1章 看護教育学の定義と理念
I 看護教育学の定義
II 看護教育学の理念
III 看護教育学の定義・理念と看護教育学研究
引用文献(第1章)
第2章 修士論文・博士論文に見る看護教育学研究の展開と課題
I 5領域の研究課題から構成される看護教育学研究
1 看護教育学研究の課題─その5領域
2 看護教育学研究としての看護実践領域の研究
3 看護教育学研究としての研究領域横断型の研究
II 研究方法論と看護教育学研究の進展
III 看護教育学研究,さらなる発展に向けた課題
1 研究内容に関する課題
2 研究方法論に関する課題
引用文献(第2章)
第3章 看護教育学研究の体系
I 基盤研究
1 基盤研究として看護現象を解明する必要性
2 基盤研究の実際例
II 応用研究
1 基盤研究発展型応用研究
2 社会要請対応型応用研究
3 研究課題確定型応用研究
III 統合研究
1 意義と特徴
2 統合研究により開発された知識体系
3 看護における性の異なる少数者の経験
─男子看護学生と男性看護師の経験の統合
4 看護学実習における学生の行動と経験の関連
─行動概念と経験概念のメタ統合を通して
引用文献(第3章)
第4章 研究対象者の人権擁護に向けた倫理的配慮
I 看護教育学研究における人権擁護の指針
1 危険から自由である権利とその権利の擁護
2 プライバシーと尊厳の権利とその権利の擁護
3 匿名の権利とその擁護
II 対象者擁護に必要な手続きと留意点
1 説明と同意(インフォームドコンセント)
2 看護教育学研究における対象者擁護に必要な手続き
III かつて存在した看護学教育に関わる研究の倫理的問題
1 対象者の匿名性に関する問題
2 対象者の同意獲得に関する問題
3 データ提供の強制に関わる問題(回収率100%)
4 研究対象者の負担に関わる問題
引用文献(第4章)
第5章 研究倫理的行動自己評価尺度の活用による公正な研究の推進
I 研究における不正行為
1 人権侵害
2 ねつ造
3 改ざん
4 剽窃(盗用)
5 不当な利得
II 公正な研究に向けた不正の回避
1 意図しない誤りとその回避
2 研究対象者の人権擁護に必要な知識と技術
3 著者資格(Authorship)とその適切な決定
4 利益相反(Conflict of Interest:COI)とその申告
III 看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度とその活用
1 「看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度」の特徴
2 開発過程
3 『看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度』の信頼性と妥当性
4 活用方法
引用文献(第5章)
第2部 看護教育学研究を通して開発された研究方法論
第6章 看護概念創出法─方法論と研究の実際
I 看護概念創出法が立脚するパラダイム
II 看護概念創出法の目的と機能
1 目的
2 機能
III 看護概念創出法における研究対象者の人権擁護とその方法
1 看護概念創出法における研究対象者の人権擁護
2 看護概念創出法における対象者の擁護に必要な手続き
IV 看護概念創出法における信用性の確保
V 看護概念創出法の展開
1 看護概念創出法適用の決定
2 持続比較のための問いの決定
3 データ収集
4 データの分析
5 研究結果の論述とその実際
VI 看護概念創出法を適用した研究の実際
1 看護学実習における学生とクライエントの相互行為に関する研究
引用文献(第6章)
第7章 看護教育学における内容分析─方法論と研究の実際
I 内容分析の歴史と特徴
II 看護教育学研究と内容分析
III Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析
1 第1段階:「研究のための問い」と「問いに対する回答文」の決定
2 第2段階:自由回答式質問への回答のデータ化
3 第3段階:基礎分析
4 第4段階:本分析
5 第5段階:カテゴリの信頼性の確認
IV Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析の実際
1 看護基礎教育課程に在籍する学生の就職先選択に関する研究
引用文献(第7章)
第8章 看護教育学における測定用具開発─方法論と研究の実際
I 測定用具開発の理念
II 測定用具の開発過程
1 質的帰納的研究の成果を基盤にした測定用具開発
2 既存の測定用具を基盤にした翻訳版の開発
III 開発された測定用具の特徴
IV 看護教育学における測定用具開発の実際
1 教授活動自己評価尺度─看護学実習用─
引用文献(第8章)
第9章 看護教育学における先行研究分析─方法論と研究の実際
I 看護教育学における先行研究分析の意義と特徴
1 看護教育学における先行研究分析の必要性
2 先行研究分析の意義と特徴
3 文献検討と先行研究分析の類似点・相違点
II 先行研究分析の展開
1 研究課題の焦点化
2 分析対象とする研究の検索と収集
3 収集した研究のデータ化
4 分析方法
III 先行研究分析の実際
1 新人看護師の教育体制としてのプリセプターシップに関する先行研究分析
2 看護学実習における学生経験を解明するために用いられた
面接方法に関する先行研究分析
引用文献(第9章)
第3部 看護における理論検証とその実際
第10章 看護における理論検証─方法論と研究の実際
I 看護教育学と理論検証
II 看護における理論検証概論
1 理論検証の意義
2 定義とその変遷
3 方法
III 看護における理論検証各論
1 経験的検証
2 実践への活用に基づく検証
3 批評的推論に基づく検証
4 多様な方法を適用した看護理論検証の必要性とその促進に向けての課題
引用文献(第10章)
付録
1 使用許諾手続きの流れ
2 測定用具問い合わせ先
3 研究のための尺度翻訳に関する契約書例
索引
第1章 看護教育学の定義と理念
I 看護教育学の定義
II 看護教育学の理念
III 看護教育学の定義・理念と看護教育学研究
引用文献(第1章)
第2章 修士論文・博士論文に見る看護教育学研究の展開と課題
I 5領域の研究課題から構成される看護教育学研究
1 看護教育学研究の課題─その5領域
2 看護教育学研究としての看護実践領域の研究
3 看護教育学研究としての研究領域横断型の研究
II 研究方法論と看護教育学研究の進展
III 看護教育学研究,さらなる発展に向けた課題
1 研究内容に関する課題
2 研究方法論に関する課題
引用文献(第2章)
第3章 看護教育学研究の体系
I 基盤研究
1 基盤研究として看護現象を解明する必要性
2 基盤研究の実際例
II 応用研究
1 基盤研究発展型応用研究
2 社会要請対応型応用研究
3 研究課題確定型応用研究
III 統合研究
1 意義と特徴
2 統合研究により開発された知識体系
3 看護における性の異なる少数者の経験
─男子看護学生と男性看護師の経験の統合
4 看護学実習における学生の行動と経験の関連
─行動概念と経験概念のメタ統合を通して
引用文献(第3章)
第4章 研究対象者の人権擁護に向けた倫理的配慮
I 看護教育学研究における人権擁護の指針
1 危険から自由である権利とその権利の擁護
2 プライバシーと尊厳の権利とその権利の擁護
3 匿名の権利とその擁護
II 対象者擁護に必要な手続きと留意点
1 説明と同意(インフォームドコンセント)
2 看護教育学研究における対象者擁護に必要な手続き
III かつて存在した看護学教育に関わる研究の倫理的問題
1 対象者の匿名性に関する問題
2 対象者の同意獲得に関する問題
3 データ提供の強制に関わる問題(回収率100%)
4 研究対象者の負担に関わる問題
引用文献(第4章)
第5章 研究倫理的行動自己評価尺度の活用による公正な研究の推進
I 研究における不正行為
1 人権侵害
2 ねつ造
3 改ざん
4 剽窃(盗用)
5 不当な利得
II 公正な研究に向けた不正の回避
1 意図しない誤りとその回避
2 研究対象者の人権擁護に必要な知識と技術
3 著者資格(Authorship)とその適切な決定
4 利益相反(Conflict of Interest:COI)とその申告
III 看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度とその活用
1 「看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度」の特徴
2 開発過程
3 『看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度』の信頼性と妥当性
4 活用方法
引用文献(第5章)
第2部 看護教育学研究を通して開発された研究方法論
第6章 看護概念創出法─方法論と研究の実際
I 看護概念創出法が立脚するパラダイム
II 看護概念創出法の目的と機能
1 目的
2 機能
III 看護概念創出法における研究対象者の人権擁護とその方法
1 看護概念創出法における研究対象者の人権擁護
2 看護概念創出法における対象者の擁護に必要な手続き
IV 看護概念創出法における信用性の確保
V 看護概念創出法の展開
1 看護概念創出法適用の決定
2 持続比較のための問いの決定
3 データ収集
4 データの分析
5 研究結果の論述とその実際
VI 看護概念創出法を適用した研究の実際
1 看護学実習における学生とクライエントの相互行為に関する研究
引用文献(第6章)
第7章 看護教育学における内容分析─方法論と研究の実際
I 内容分析の歴史と特徴
II 看護教育学研究と内容分析
III Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析
1 第1段階:「研究のための問い」と「問いに対する回答文」の決定
2 第2段階:自由回答式質問への回答のデータ化
3 第3段階:基礎分析
4 第4段階:本分析
5 第5段階:カテゴリの信頼性の確認
IV Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析の実際
1 看護基礎教育課程に在籍する学生の就職先選択に関する研究
引用文献(第7章)
第8章 看護教育学における測定用具開発─方法論と研究の実際
I 測定用具開発の理念
II 測定用具の開発過程
1 質的帰納的研究の成果を基盤にした測定用具開発
2 既存の測定用具を基盤にした翻訳版の開発
III 開発された測定用具の特徴
IV 看護教育学における測定用具開発の実際
1 教授活動自己評価尺度─看護学実習用─
引用文献(第8章)
第9章 看護教育学における先行研究分析─方法論と研究の実際
I 看護教育学における先行研究分析の意義と特徴
1 看護教育学における先行研究分析の必要性
2 先行研究分析の意義と特徴
3 文献検討と先行研究分析の類似点・相違点
II 先行研究分析の展開
1 研究課題の焦点化
2 分析対象とする研究の検索と収集
3 収集した研究のデータ化
4 分析方法
III 先行研究分析の実際
1 新人看護師の教育体制としてのプリセプターシップに関する先行研究分析
2 看護学実習における学生経験を解明するために用いられた
面接方法に関する先行研究分析
引用文献(第9章)
第3部 看護における理論検証とその実際
第10章 看護における理論検証─方法論と研究の実際
I 看護教育学と理論検証
II 看護における理論検証概論
1 理論検証の意義
2 定義とその変遷
3 方法
III 看護における理論検証各論
1 経験的検証
2 実践への活用に基づく検証
3 批評的推論に基づく検証
4 多様な方法を適用した看護理論検証の必要性とその促進に向けての課題
引用文献(第10章)
付録
1 使用許諾手続きの流れ
2 測定用具問い合わせ先
3 研究のための尺度翻訳に関する契約書例
索引