医学界新聞

書評

2017.11.13



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使ってみた!『標準解剖学』


 2017年,35巻を数える「標準教科書シリーズ」に『標準解剖学』が新登場しました。「用語が膨大で覚えられない」「位置関係が複雑で理解できない」など,医学部「最初の壁」とも言われる解剖学。その解剖学を,楽しく効率よく学ぶために作られた本書,医学生の皆さんはどこに使いやすさを感じたのでしょうか?

効率よく学びたい人も,
じっくり理解を深めたい人も
満足できる全く新しい解剖学テキスト
標準解剖学

著 坂井建雄
B5 頁662 2017年 定価:本体9,000円+税
ISBN978-4-260-02473-0


工夫されたイラストが理解を助ける

山﨑 舞さん(阪大3年)


 ポイントをおさえたイラストは,解剖を行った経験があるなしにかかわらず,おおいに理解を助けるでしょう。

 例えば20ページの関節の図。7つの関節すべてについて,実際の骨における配置とシェーマが描かれています。コンパクトにまとめられていて,とても見やすいです。 イラストに加え,詳しく解説された本文とわかりやすくまとめられた表があるので,解剖に関しては,これ1冊で十分な知識が得られると思います


全体像がわかる構成マップ

前川 かくさん(京大3年)


 使いやすい理由の1つは,構成マップです。先に全体像をイメージしてから読み進めることができるので,途中で迷子にならずにすみます

 もう1つは,発生学・組織学・生理学に関するコラムです。「なぜそのような形態をしているのか」「他の構造とどう関連しているか」など,人体構造に機能的な意味が加わり,知識が...

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