医学界新聞

寄稿

2015.01.05



【新春特集】

医療の未来を創るビッグデータ
情報共有地(コモンズ)の実現をめざして

中山 健夫(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 健康情報学分野 教授)=監修


 膨大なデータから,潜在的なトレンドを導き出す「ビッグデータ」の活用が盛んだ。その波は医療・医学分野にも押し寄せ,ミクロな遺伝子情報からマクロな診療データまで,大規模データベースの整備が進む。

 センシティブな医療データを安全に,最大限活用し,望ましい医療を創るにはどうすればよいか。情報を持ち寄り,育て,分け合って価値を最大化していく「コモンズ(共有地)」の理念こそ,その問いを解く鍵となるはずだ。本特集では,医療ビッグデータの「コモンズ」実現の方策を探り,データの活用がもたらす医療の未来像を展望する。

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