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第2767号 2008年2月4日


「血圧の管理」を強く意識
第19回血圧管理研究会開催

道場 信孝(帝京平成大学教授)


 「第19回血圧管理研究会:血圧変動と高血圧管理」が2007年12月1日に京都リサーチパークで開催された。本研究会は1989年,聖路加国際病院理事長日野原重明先生を会長に発足し,オムロンヘルスケア(株)の協賛を得て今日に至っている。研究会の目的は血圧管理に関する最新の知見についての討議の場を提供し,その研究と啓発を促進すること。具体的には,(1)血圧変動,(2)血圧測定(測定法,測定器の評価,血圧評価),(3)ライフスタイルと血圧,血圧の自己管理,(4)高血圧の疫学と予防,(5)高血圧の診療と治療,(6)高血圧と動脈硬化,の内容を含んでいる。

活発な意見交換も

 2006年より本研究会の本来の目的である「血圧の管理」を研究する会としてのあり方を強く意識して,研究発表の中に「テーマセッション」を設けることになったことから,今回も06年同様に「家庭血圧測定と高血圧治療」がメインテーマとなった。その他一般演題として脈波,動脈弾性,そして血圧測定法に関する研究について活発な意見の交換が行われた。また,特別報告として「橈骨動脈トノメトリーから得られる中心血圧関連指標からみた各降圧薬の評価:多施設横断研究」が自治医科大学宮下洋先生より発表された。近年降圧のターゲットが中心動脈関連指標に向けられてきている折,このようなアプローチは予備的研究としてきわめて興味深いものであり,今後の研究の進展が期待される。

 特別講演では,まず国内招待者の大阪大学老年・腎臓内科学の楽木宏実教授が「高齢者高血圧の血圧管理」について,(1)降圧目標,(2)高齢者降圧療法時の注意を中心に,04年に示されたJSH2004ガイドラインの妥当性と今後の問題点をきわめて適切に解説された。国外演者では,アテネ大学のDr. George S. Stergiouが“Athens Hypertension Center: Clinical Research in Blood Pressure Monitoring”のタイトルで家庭血圧測定,オシロメトリック法の臨床的有用性と妥当性についてこれまでの研究成果を述べられた。

 08年は本研究会発足20周年に当たり,通常の研究会の他に市民公開講座を予定している。また,昨年より日本高血圧学会生涯教育講演会の認定も得られたので,今後,多くの高血圧医療に関わる多職種の方々が参加されることを期待している。

血圧管理研究会ホームページ
 http://www.healthcare.omron.co.jp/medical/study/