医学界新聞

 

〔カラーグラフ〕国際的な人道援助活動 海外で活躍する看護職(1)



2001年 ミャンマーにて橋本直子氏(左より3人目),神田貴絵氏(左端)



2000年 東ティモール・マナマス村にて俣崎希代子氏

 「国際保健」という言葉が,看護界で使われはじめて久しい。また近年,地震・洪水・噴火・紛争など,日本国内にとどまらず,国際的な災害援助活動の実態がマスコミなどを通じて目にするようにもなり,災害現地で活躍する医療職の姿も報告される機会が増えてきた。
 一方で,国際協力事業団(JICA)などは,災害援助の分野だけでなく,アフリカ,東南アジア諸国などの地域に,教育・保健分野における人材派遣を行ない,国際的に活躍する看護職の姿も,TVの映像などを通してみられるようになった。
 本号では,AMDA(The Association of Medical Doctors of Asia;アジア医師連絡協議会)の全面協力を得て,自然災害や戦争によって生じた難民の緊急救援活動を中心に,地域保健プロジェクトなどで活躍する看護職像を,カラーグラフと参加者の言葉で紹介する。また,JICAなどの派遣により,海外での医療関連プロジェクトに参加した看護職による鼎談で,「国際地域看護」における看護職の役割を語っていただいた(本紙3-5面)。
 なお,カラーグラフ頁で紹介した写真・文章は,AMDAの機関紙『AMDA Journal』に掲載された中から,弊紙編集室が再構成した。

◆AMDA:人道的,非営利,非政党,非宗派のNGO非政府組織であり,世界の平和と発展をめざして1984年8月に設立された団体。岡山市に本部をおき,アジア,アフリカ,欧州,南北アメリカに30支部,19プロジェクトオフィスを抱える,世界規模で活動する日本のNGOの1つとして,現地優先型で人道的な援助活動を行なっている。一方では,各地域へのスタディツアーも実施している。
◆連絡先:〒701-1202 岡山市楢津310-1 AMDA(菅波茂理事長)
 TEL(086)284-7730/FAX(086)284-8959
 URL=www.amda.or.jp
◆写真・資料提供:AMDA本部
◆構成協力:近藤麻理氏(兵庫県立看護大・附置研推進センター)