特集 ヤングケアラー支援において期待されること
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2021(令和3)年6月に閣議決定された「骨太方針2021」においてヤングケアラーへの支援や社会的認知度の向上に取り組むとの方針が示され、厚生労働省は2022(令和4)年度に「ヤングケアラー支援体制強化事業」として、その支援の推進を図っている。
「ヤングケアラー」が生じる要因は多岐にわたり、家族の依存症問題や難病、精神疾患など、家族支援の観点からは保健師活動に関係する要因は多い。そのため、本特集ではその支援に取り組んでいる方々に現状や課題などを解説してもらい、「ヤングケアラー」を保健師活動の対象と考え積極的に関係部門との連携や協働を図るきっかけとしたい。
ISSN | 1348-8333 |
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定価 | 1,760円 (本体1,600円+税) |
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特集 ヤングケアラー支援において期待されること
■ヤングケアラーの早期発見と適切な支援につなげるための施策について
羽野嘉朗
■保健師に期待されるヤングケアラー支援への関わり
森田久美子
■埼玉県のケアラー支援条例とヤングケアラー支援の現状
宮下哲治
■神戸市におけるこども・若者ケアラー支援の現状
上田智也、霜川卓之
■ヤングケアラー支援におけるピアサポート活動の意義と保健師に期待したいこと
濱島淑恵、南多恵子、尾形祐己
■ヤングケアラーに必要な支援と連携・協働──ケアラーアクションネットワーク協会の活動から
持田恭子
■PickUp
大田区で実施している多胎児学級「さくらんぼクラブ」と地域の自主サークル「OTAふたごpicnic」による多胎児家庭支援
昆悠紀子
■調査報告
全国自治体で実施されている父親への育児支援の現状
髙木悦子、小崎恭弘、阿川勇太、竹原健二
●新宿区保健所における新型コロナウイルス感染症対応の記録・1
初動期から第2波までの対応と組織体制
池戸啓子、松浦美紀
●地域包括ケアシステムの構築に向けた都道府県本庁と保健所による取り組み・2
保健医療福祉連携システムの構築における県庁の役割──県庁と全保健所が協働して退院調整ルールを策定し、全医療圏で運用している福島県の取り組みから
本田あゆみ、村嶋幸代
●ここがポイント!アレルギーの「保健指導」・4
母子保健事業におけるアレルギーの保健指導の実践方法
古川真弓
●ポジティブな地域づくりを考える ポジティブ心理学×公共哲学から見る公衆衛生活動・20
喫煙者へのポジティブ心理学アプローチ──ポジティブな社会づくり
島井哲志、小林正弥
●研究室からのメッセージ・183
東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
地域看護学分野
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