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- EOI : essences of the issue
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EOI : essences of the issue
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住まいとくらし──理学療法士の環境づくり
障害者や高齢者の生活は毎日絶え間なく繰り返されており,理学療法の最終的な目的はそこにある.理学療法士は,環境整備だけでなく,人的にも時間的にも幅広い視点で評価し,予防し,指導し,くらしにかかわっている.本特集では,訪問や通所の事例を通して,現在の生活範囲やスケジュールといった生活状況,欠かせないサービス,生き甲斐,家屋環境や福祉用具などについて具体的に紹介するとともに,理学療法士の視点から,住宅と生活における問題を検証し,どうかかわり,どう導いたか,さらには将来を見据えた見解などについて述べていただいた.
脳卒中患者の住まいとくらし──軽度者と中重度者 桑山浩明
脳卒中患者が「住まい」「くらし」ていくために,新たな時間のスタートという意識をもって進めていきたい.しかしながら,発症前との比較により,本人も家族もできないことへ目を向けてしまう.私たちは予後予測も踏まえながら,本人や家族に寄り添い,新たな生活への支援をできる限り続けていくことが必要である.
高齢者二人暮らしの住まいとくらし──通所リハビリテーションを通して 佐藤博之
わが国では高齢独居に続き高齢者二人暮らしが増加しており,高齢者二人暮らしをどのように支援していくかが課題となっている.高齢者二人暮らしでは,サービス利用者はもちろんのこと,配偶者も高齢であるため何らかの疾病をもちながら介護を行っている現状がある.利用者の支援を行いながら,介助者にも目を配り必要に応じてチームでの支援を行っていくとともに,将来的に施設入所になるケースが多いことから,将来を見据えた支援が必要である.
脊髄損傷者の住まいとくらし 延本尚也
脊髄損傷者は運動完全麻痺の場合,車椅子生活を余儀なくされる.しかし,残存機能や動作能力,生活様式に応じた適切な環境設定を行うことで,ADLの自立や積極的な社会参加が可能となる.
本稿では,はじめに主要な改修箇所について残存機能別の改修方法・ポイントを述べる.次に,単身生活を送っている高位頸髄損傷者2例の症例提示を通して,福祉サービスを含めた実際の住環境,「くらし」を紹介する.
障害児の住まいとくらし 中村信夫
障害児通所支援は,一緒に楽しみを模索する活動や生活を支える支援を行うだけでなく,家族の休息を保障する場も担っている.職場内の多職種協働では子どもたちの活動参加に,地域内の多施設協働では現状の地域課題の解決に,広域の多施設協働では外出などイベントを通して子どもと家族の活動参加につながるよう取り組んでいる.本稿では,障害児のくらしを支える,これらの多面的な取り組みを紹介する.
福祉用具・住宅改修と理学療法士の役割 白銀 暁,他
福祉用具と住宅改修の適切な導入は,高齢者や障害者らの生活を大きく改善し得る.これらは自己負担によるもののほかに公的制度による支援もある.特に公的制度の適用において理学療法士の担うべき役割は大きい.対象者や家族,関係者らに対する積極的な関与はもちろんのこと,自治体への制度適用のための調整や,さらには学術論文としての報告など,現場での取り組みの経緯や結果を記録として残すことが期待される.
高齢者・障害者の住まいと地域づくり 城岡秀彦
近年,高齢者や障害者の生活を地域で支えるまちづくりの実現に向け,さまざまな取り組みがさかんに行われている.地域ぐるみで高齢者や障害者の暮らしを支えるという考え方が浸透するなか,理学療法士はどのようにかかわり,導くことができるのだろうか.地域づくりに関する国内外の取り組みの事例と,シンガポールでの筆者の経験を踏まえながら,地域づくりにおける理学療法士の専門性について考察する.
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特集 住まいとくらし──理学療法士の環境づくり
脳卒中患者の住まいとくらし──軽度者と中重度者
桑山浩明
高齢者二人暮らしの住まいとくらし──通所リハビリテーションを通して
佐藤博之
脊髄損傷者の住まいとくらし
延本尚也
障害児の住まいとくらし
中村信夫
福祉用具・住宅改修と理学療法士の役割
白銀 暁,他
高齢者・障害者の住まいと地域づくり
城岡秀彦
■Close-up 急性期の退院支援──理学療法士だからこそのかかわり
退院支援に生かす動作・移動能力の予測
岩﨑寛之,他
高齢症例の退院支援──家族の介護力の評価
宮田千華,他
再発・増悪・転倒の予防と退院前指導
松木良介
●とびら
わからないと言える勇気と雰囲気
河野純子
●画像評価──何を読み取る? どう活かす? 8
慢性閉塞性肺疾患
有薗信一,他
●理学療法のスタート──こうやってみよう,こう考えていこう 8
・質問・相談をためらわないで──答えに気づきや解決法が
・ネット検索だけじゃない疑問解決の方法
岩﨑武史
●臨床実習サブノート
退院後から振り返るゴール設定──推論を事実と照合して学ぶ 3
職場復帰 車椅子自立──胸髄損傷者
井上靖悟,他
●報告
急性期脳卒中片麻痺患者において体幹機能は麻痺側上肢の使用頻度に影響を及ぼす
内海裕也,他
●症例報告
精神心理学的評価が左腓骨遠位端骨折保存療法後の複合性局所疼痛症候群の遷延する疼痛の訴えに有効であった理学療法の経験
上山 淳,他
重症新型コロナウイルス感染症肺炎の回復期理学療法においてベッド上での下肢エルゴメーターによる運動療法と深吸気練習が有効であった1例
佐々木順一,他
●私のターニングポイント
出会いと別れ
宮沢規章
●My Current Favorite 5
人と組織の可能性を最大化するための「組織行動論」
江草典政
●臨床のコツ・私の裏ワザ
ドローインにおける腹横筋の収縮効率向上のためのコツ
有吉 悠
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