助産雑誌 Vol.75 No.4
2021年 04月号

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妊娠・出産を通して,両親学級で気軽に助産師と会話をする,妊婦同士が連絡先を交換する――そんな当たり前の光景が今,新型コロナウイルス感染防止のために困難になっています。それが妊婦や産後の母親を孤独にし,メンタルヘルスに大きな影響を与えることは容易に想像ができるでしょう。
妊婦・褥婦の自殺率が高いことは,以前より医療者間で問題になり,対応策が講じられていました。本特集では,産前産後の女性のメンタルヘルスに関する調査結果の解説や,現場にいる助産師が行っている産後うつの予防策,また妊娠中からの関わりなど,今だからこそ実施したい具体策をご紹介いただきます。
社会全体で妊婦や母親を守る,そんな気持ちになる特集であると幸いです。

ISSN 1347-8168
定価 1,650円 (本体1,500円+税)

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調査から見えてきた産後の抑うつリスク――妊娠期・産褥期の母親の精神的健康状態に関する調査から
松島みどり

助産師同士のつながりをつくり,母子ともつながる
祝 由香里

産後うつ予防に関する情報交換会と取り組みの実際
朝岡みゆき/鈴木久美子/木全美智代/田中幸子/棚村佐和子/永田佳子

コラム
医療法人清慈会鈴木病院の取り組み
朝岡みゆき

産後の不安を軽減する妊娠中からのケア
星野雄子

コラム
父親も含めたメンタルヘルスの支援
竹原健二

かかりつけ助産師を持つことの意味――産前から暮らしの中のケアを通して,産後うつを防ぐ
江釣子千昌


■Focus
丹波篠山市でMy助産師による産前産後の継続ケアを始めました(前編)
成瀬 郁

コラム
行政としての産科問題への取り組みとMy助産師制度
山下好子

コラム
「それ,ええやん」
森田靖久

コロナ禍における母性看護実習の展開――ハイフレックス型授業による実習代替授業の取り組み
松原まなみ/松原朋子/遠藤俊子


●多様性があたりまえの未来へ 国内最大規模のLGBTs調査結果から[1]
性的指向・性自認・性別表現とは?
日高庸晴

●続・いのちをつなぐひとたち[28]
中村 葵さん

●宝物,教えてください[62]
幸せを想起させる母の描いた絵画
大坪三保子

●日本の乳信仰をめぐる旅 おっぱい神社・おっぱい寺・乳銀杏・乳地蔵・乳神様たち[4]
おっぱい神社等を記録するワーキンググループ

●医療コミュニケーションことはじめ[9]
こころ(心)とは
環境の変化に適応して生きていくための「脳の働き」である!
中野重行

●ワタナベダイチが解説! 両親学級アイスブレイク集[12・最終回]
こんな時,どんなアイスブレイク?――アイスブレイクを再考する
渡辺大地

●りれー随筆[435]
兼業助産師,ここにいます! 私なりの応援のかたち
樋口美貴子

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