『臨床整形外科』 最優秀論文賞 2019 発表

2020.04.25

「臨床整形外科」誌では整形外科領域に関する独創的で優れた論文を最優秀論文賞 2019として表彰することとなりました。
昨年1年間(2019年、54巻)に掲載された投稿論文を対象に、厳正な審査のもと、下記論文の受賞が決定いたしました。

「人工膝関節全置換術後に発生したDVTは果たしていつ消えるのか?」

坂下 孝太郎・河本泰成・山縣寛之・三上行雄・中谷卓史・宮本周一・加藤 啓・宮下智大・佐野 栄・鈴木千穂・品田良之・ 飯田 哲
『臨床整形外科』 54巻11号:1149-1153

本論文は2021年4月1日まで、こちら(医書.jp)から無料で閲覧いただけます.

■受賞のことば

この度は「臨床整形外科」最優秀論文賞 2019 に選出いただき,誠に光栄に思います.

今回の論文は人工股関節置換術後のDVTについて,エコーを用いて縦断的に追跡調査を行ったものです.DVTは多くの場合,無症状で経過しますが,稀に肺血栓塞栓症に発展することがあり,決して無視をすることができない合併症です.多くの場合は無症状であることはわかっていますが,それは血栓が残存していても臨床的に問題ないことが多いのか,それともある一定期間経つと消えてしまうものなのか,そういったクリニカル・クエスチョンがこの論文の原点になっています.この論文が皆様の日常診療にお役に立てば幸いです.

本研究の実施には飯田 哲先生・河本泰成先生・鈴木千穂先生をはじめとした松戸市立総合医療センターの整形外科の先生方,看護師・検査技師の方々,医師事務の斎藤麻衣様に多大なご指導・ご協力をいただきました.また,山崎正志教授をはじめとした筑波大学整形外科の先生方には平素より多大な御支援・御指導をいただいており,この場を借りて御礼申し上げます.
(坂下孝太郎)