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内科医のための薬の禁忌100


(第2版)

編集:富野 康日己

  • 判型 B6
  • 頁 304
  • 発行 2013年05月
  • 定価 3,456円 (本体3,200円+税8%)
  • ISBN978-4-260-01416-8
なぜその処方は禁忌なのか、行ってはならない薬物療法についてコンパクトに解説-待望の改訂版
内科領域の日常診療で「禁忌」とされる薬物療法について、重要なもの100項目を選び解説。禁忌の種類(絶対的か、相対的か)、重篤度、関連する領域、基本薬剤データ(一般名、商品名、適応、副作用、類似薬)、禁忌の理由と起こりうる病態、禁忌処方をしてしまいやすい状況、同様の作用機序で発症する禁忌、禁忌処方の防止策、代替治療などを簡潔にまとめた実践書。
序 文
第2版改訂にあたって

 時の経つのは実に早いもので,2005年に「内科医のための薬の禁忌100」が刊行されてから8年が経過しました.上梓した意図は,内科領域での薬物療法で行ってはいけない処方・併用についてまとめ,医療ミス・薬害につなげない一助にしたいと思ったからであります.チーム...
第2版改訂にあたって

 時の経つのは実に早いもので,2005年に「内科医のための薬の禁忌100」が刊行されてから8年が経過しました.上梓した意図は,内科領域での薬物療法で行ってはいけない処方・併用についてまとめ,医療ミス・薬害につなげない一助にしたいと思ったからであります.チーム医療は,医師だけでなく看護師や薬剤師,栄養士,臨床検査技師,臨床工学士,作業療法士らが協力して,患者さんの治癒・社会復帰に向け安心で安全な医療を行うことを目的としています.薬物療法に関する医療ミス・薬害についてもチーム医療の果たす役割は,大きいと思います.これまで初版は,皆様からご好評をいただき,今回第2版として改訂することになりました.編集者として,大変嬉しく思っています.
 今回の第2版は,まず薬剤情報などの内容を最近の実情にあわせた形で全面的な見直しをいたしました.初版の禁忌事項を改訂したものが61項目,新たに加筆した項目が39項目で10の内科領域から計100項目を選びました.改訂項目の内容はほとんど書き換えられましたので,全般にわたりアップデートされた全面的な改訂と考えています.
 各項目とも薬剤の投与法の禁忌を挙げ,禁忌の内容(絶対・相対禁忌)と重要度,関連領域を示しました.次いで,基本薬剤データ(種類,適応,副作用)を簡潔にまとめ,メインである「その理由と起こるであろう病態は? どんな時にやってしまうの?」「同様の作用機序で発症する禁忌は?」「それを防ぐ方策は? また,代わりの治療法は?」の質問に対し,各分野の第一線でご活躍中の先生方にお答えいただきました.また,MEMOも付記し初版同様,図表を多くした読みやすい解説になっています.
 本書が,内科専門医のみならず,かかりつけ医や臨床研修医,臨床系大学院生,看護師,薬剤師,医学生ならびに医薬情報提供者(MR)の皆さんにも活用していただければ,チーム医療の推進に役立つものと考えております.また,本書が診療のリスクマネージメント(危機管理)の一翼を担うことができれば,望外の喜びです.今後とも,読者の皆様のご意見・批判やご叱正をいただければ幸いです.
 最後に,ご多忙のなかご執筆いただきました先生方ならびに本書の刊行にご尽力いただきました医学書院の皆様に厚く御礼申し上げます.

 2013年 春
 神田川のほとりにて 富野康日己
目 次
I 循環器内科
1 肥大型心筋症患者への強心薬の投与
2 心不全患者に対する強心薬投与
3 徐脈,心不全に使えないカルシウム拮抗薬
4 心房粗動患者へのアトロピンの投与
5 WPW症候群に合併した心房細動の治療
6 徐脈患者への抗不整脈薬の投与
7 slow kineticナトリウムチャネル遮断型抗不整脈薬の投与
8 QT延長時のカリウムチャネル遮断型抗不整脈薬の投与
9 スタチン系薬剤の内服患者におけるフィブラート系薬剤の投与
10 妊婦へのワルファリンの投与

II 呼吸器・感染症内科
11 骨髄抑制のある患者への抗癌剤の投与
12 腎機能障害のある患者への抗癌剤の投与
13 アスピリン喘息患者への解熱・鎮痛薬の投与
14 慢性呼吸不全患者に対する向精神薬の投与
15 妊婦に対する予防接種
16 インフルエンザ脳炎・脳症患者に対する解熱・鎮痛薬の投与
17 脂質異常症患者への抗真菌薬の投与
18 10歳代に対する抗インフルエンザ薬の選択
19 間質性肺炎患者への抗癌剤の投与
20 感染症患者へのTNFα阻害薬の投与

III 消化器内科(腸管)
21 出血性消化性潰瘍患者への抗凝固薬の投与
22 消化性潰瘍患者への非ステロイド性抗炎症薬の投与
23 透析患者へのアルミニウム含有胃腸薬の投与
24 潰瘍性大腸炎患者への止痢薬の投与
25 偽膜性腸炎患者に対するロペラミドの使用
26 O157感染患者への抗コリン薬や止痢薬の投与
27 急性腹症患者や硬結便を有する患者への刺激性下剤の投与
28 胃腸管閉塞患者などへのニフレック®の投与
29 活動性結核患者へのインフリキシマブの投与
30 腎不全患者へのビジクリア®の投与
31 妊婦へのアザチオプリンの投与

IV 消化器内科(肝・胆・膵)
32 インターフェロン治療の適応
33 インターフェロン治療中の併用薬
34 C型慢性肝炎患者へのペグインターフェロン投与
35 C型慢性肝炎患者へのリバビリンの投与(1)
36 C型慢性肝炎患者へのリバビリンの投与(2)
37 B型肝炎患者へのエンテカビルの投与
38 胆道閉塞性疾患患者への利胆薬(催胆薬)の投与
39 肝性脳症患者における鎮静薬の選択
40 慢性膵炎患者における鎮痛薬の選択

V 腎臓・高血圧内科
41 イオン交換樹脂の併用禁忌
42 カリウムの投与法
43 ナトリウムの投与法
44 副腎皮質ステロイドの投与法
45 妊娠時の降圧療法
46 糖尿病性腎症患者への副腎皮質ステロイドの投与
47 腎不全患者への利尿薬の投与
48 透析患者への抗不整脈薬の投与
49 腎障害のある患者に対する気分安定薬の投与
50 透析患者における降圧薬の併用禁忌
51 血液透析が必要な腎障害を有する患者に対する勃起不全治療薬の投与
52 腎不全患者に対する糖尿病治療薬の投与
53 腎不全患者に対する抗ウイルス薬の投与

VI 神経内科
54 抗てんかん薬と抗菌薬の併用
55 パーキンソン病治療薬と抗うつ薬の併用
56 ヘルペス脳炎患者への副腎皮質ステロイドの投与
57 脳塞栓患者への抗血栓薬の投与
58 重症筋無力症患者への抗てんかん薬の投与
59 重症筋無力症患者への抗コリン薬の投与
60 緑内障患者への抗うつ薬の投与
61 緑内障患者へのパーキンソン病治療薬の投与(1)
62 緑内障患者へのパーキンソン病治療薬の投与(2)
63 急性間欠性ポルフィリア患者への抗てんかん薬の投与

VII 血液内科
64 多発性骨髄腫患者へのボルテゾミブの投与
65 多発性骨髄腫患者へのサリドマイドやレナリドミドの投与
66 発作性夜間血色素尿症患者への鉄剤の投与
67 本態性血小板血症患者へのアスピリン投与
68 慢性骨髄性白血病患者へのワルファリン投与
69 多発性骨髄腫患者への造影剤の使用
70 悪性リンパ腫患者へのリツキシマブの投与
71 慢性骨髄性白血病患者へのダサチニブの投与
72 悪性リンパ腫患者へのメトトレキサート投与

VIII 内分泌内科
73 抗甲状腺薬の投与(1)
74 抗甲状腺薬の投与(2)
75 アミオダロンの投与
76 甲状腺機能低下症患者への補充療法
77 副腎皮質機能低下症・甲状腺機能低下症合併へのホルモン補充療法
78 副腎皮質機能低下症患者へのホルモン補充
79 成人成長ホルモン分泌不全症患者へのホルモン補充
80 多尿に対する抗利尿ホルモンの投与
81 副甲状腺機能低下症患者への活性型ビタミンD製剤の投与
82 褐色細胞腫の患者における降圧療法

IX 代謝内科
83 肝障害を合併する患者へのベンズブロマロンの投与
84 腎不全患者へのアロプリノールの投与
85 アロプリノールと他剤との併用
86 痛風腎・尿路結石合併患者への尿酸排泄促進薬の投与
87 糖尿病患者における低血糖対策
88 糖尿病妊婦の治療
89 肥満を伴う2型糖尿病(NIDDM)患者の治療
90 糖尿病性ケトアシドーシス患者の治療
91 DPP-4阻害薬とスルホニル尿素薬の併用

X 膠原病・アレルギー内科
92 メトトレキサートとST合剤の併用
93 副腎皮質ステロイドとリファンピシン,バルビツール酸誘導体の併用
94 シクロホスファミドと他剤の併用
95 緑内障患者への抗ヒスタミン薬の投与
96 NSAIDと他剤の併用(1)
97 NSAIDと他剤の併用(2)
98 NSAIDと他剤の併用(3)
99 シクロスポリンと他剤の併用(1)
100 シクロスポリンと他剤の併用(2)