がん治療と食事
治療中の食べるよろこびを支える援助
がん治療が食事に与える影響を理解し、治療の原動力となる食事を支える
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がん治療中は食欲低下や悪心嘔吐、味覚変化、口腔機能障害など、患者の食生活に大きな変化をもたらす。一方、食事は生活活動の源であり、食事を摂取できるかどうかは患者のQOLのみならずがん治療の継続をも左右する。本書では、がん治療が食事に与える影響、食事が治療に与える影響を解説。症状のアセスメント、苦痛の軽減に向けたケア、治療中の“食べるよろこび”のためのヒントが満載。
シリーズ | がん看護実践ガイド |
---|---|
監修 | 一般社団法人 日本がん看護学会 |
編集 | 狩野 太郎 / 神田 清子 |
発行 | 2015年06月判型:B5頁:160 |
ISBN | 978-4-260-02208-8 |
定価 | 3,300円 (本体3,000円+税) |
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がん看護実践ガイドシリーズ 続刊にあたって/序
がん看護実践ガイドシリーズ
続刊にあたって
≪がん看護実践ガイド≫シリーズは,日本がん看護学会が学会事業の1つとして位置づけ,理事を中心メンバーとする企画編集委員会のもとに発刊するものです.このシリーズを発刊する目的は,本学会の使命でもある「がん看護に関する研究,教育及び実践の発展と向上に努め,もって人々の健康と福祉に貢献すること」をめざし,看護専門職のがん看護実践の向上に資するテキストブックを提供することにあります.
がん医療は高度化・複雑化が加速しています.新たな治療法開発は治癒・延命の可能性を拡げると同時に,多彩な副作用対策の必要性をも増しています.そのため,がん患者は,多様で複雑な選択肢を自身で決め,治療を継続しつつ,多彩な副作用対策や再発・二次がん予防に必要な自己管理に長期間取り組まなければなりません.がん看護の目的は,患者ががんの診断を受けてからがんとともに生き続けていく全過程を,その人にとって意味のある生き方や日常の充実した生活につながるように支えていくことにあります.近年,がん治療が外来通院や短期入院治療に移行していくなかで,安全・安心が保証された治療環境を整え,患者の自己管理への主体的な取り組みを促進するケアが求められています.また,がん患者が遺伝子診断・検査に基づく個別化したがん治療に対する最新の知見を理解し,自身の価値観や意向を反映した,納得のいく意思決定ができるように支援していくことも重要な役割となっています.さらには,苦痛や苦悩を和らげる緩和ケアを,がんと診断されたときから,いつでも,どこでも受けられるように,多様なリソースの動員や専門職者間の連携・協働により促進していかなければなりません.
がん看護に対するこのような責務を果たすために,本シリーズでは,治療別や治療過程に沿ったこれまでのがん看護の枠を超えて,臨床実践で優先して取り組むべき課題を取り上げ,その課題に対する看護実践を系統的かつ効果的な実践アプローチとしてまとめることをめざしました.
このたび,本シリーズの続刊として,『がん治療と食事-治療中の食べるよろこびを支える援助』をまとめました.がん治療は患者にとって,さまざまな面から食べるよろこびを損なう原因をもたらします.治療に伴う多様な副作用,合併症や二次障害により,食欲や味覚,咀嚼や嚥下が損なわれたり,口内炎や腹痛,便秘や下痢などの苦痛により食べる意欲を削がれることもあります.また,長期間に及ぶがん治療には,多大なエネルギーを必要とするため,食べることは治療効果を高める要素の1つにもなります.本書では,がん治療に伴う副作用や合併症・二次障害から生じる〈食べる〉ことへの影響を系統的にアセスメントし,〈食べる〉よろこびを支えるうえで必要な看護援助のエビデンスを解説しています.〈食べる〉ことによる心身のエネルギーがわきあがるよう支援するエッセンスが詰め込まれています.
≪がん看護実践ガイド≫シリーズは,読者とともに作り上げていくべきものです.シリーズとして取り上げるべき実践課題,本書を実践に活用した成果や課題など,忌憚のない意見をお聞かせいただけるよう願っています.
最後に,日本がん看護学会監修による≪がん看護実践ガイド≫シリーズを医学書院のご協力のもとに発刊できますことを心より感謝申し上げます.本学会では,医学書院のご協力を得て,これまでに『がん看護コアカリキュラム』(2007年),『がん化学療法・バイオセラピー看護実践ガイドライン』(2009年),『がん看護PEPリソース-患者アウトカムを高めるケアのエビデンス』(2013年)の3冊を学会翻訳の書籍として発刊して参りました.がん看護に対する重要性をご理解賜り,がん医療の発展にともに寄与いただいておりますことに重ねて感謝申し上げます.
2015年5月
一般社団法人日本がん看護学会理事長・企画編集委員会委員長
小松浩子
序
あるがん体験者が,治療中の食事を振り返り,次のように語ってくれました.「私は以前,フランス料理が大好きで,友達と連れだってよく食べに行きました.でも,がん化学療法の治療中は,フランス料理よりもちらし寿司やカップ麺がとてもおいしく感じられ,私のご馳走でした.そうしたものを食べながら,なんとか治療をやり遂げることができました」.味覚の変化に対応し,試行錯誤しながらたどりついた,その方の食行動のセルフケアでした.
主ながんの治療である放射線療法や化学療法は,悪心・嘔吐,味覚変化,口内炎などさまざまな症状を呈し,食行動や経口摂取に大きな影響を与えます.近年では,抗腫瘍効果を高めるための集学的治療が標準治療となっています.そのため,がん患者の食に関する問題も多様化し,根拠ある支援や個別性に寄り添う支援が求められています.
本書は,治療の影響で「食べたくとも食べられない」状況において看護の力,チームの力で「治療を乗り越える気力」,「元気の源」を提供する食への支援を,具体的なコツを示しながら解説しています.そして「治療期でもおいしく笑顔になれる食支援」を目指し,事例やコラムも含めてまとめています.
第1章「がん治療が食事に与える影響とおいしく食べることの重要性」と第2章「がん治療に伴う食事摂取上の問題と苦痛軽減に向けたケア」では,治療が食事に与える影響,食事が治療にもたらす影響の両方の側面を押さえたうえで,アセスメントやケアのポイント,具体的な食事の工夫を,研究データを盛り込みながら紹介しています.また第3章「特徴的な状況(症状と経過)にあわせた食事の工夫と看護援助」と第4章「がん患者の食事へのチームアプローチ」では,第1・2章で紹介した基本を押さえながら事例を取り上げ,個別性を重視したアプローチの展開を解説しています.第5章「がん患者の食事における家族の役割と支援の求め方」では,がん患者・がん体験者の日常的な食事において重要となる家族の支援について取り上げています.
本書は,病棟や外来の看護師はもとより,患者や家族の皆様のご意見を反映し,治療中であってもがん患者の食生活の質を高めるために版を重ねていけたらと考えています.どうぞ多くの皆様にご活用いただき,忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げます.
2015年5月
編者を代表して 神田清子
がん看護実践ガイドシリーズ
続刊にあたって
≪がん看護実践ガイド≫シリーズは,日本がん看護学会が学会事業の1つとして位置づけ,理事を中心メンバーとする企画編集委員会のもとに発刊するものです.このシリーズを発刊する目的は,本学会の使命でもある「がん看護に関する研究,教育及び実践の発展と向上に努め,もって人々の健康と福祉に貢献すること」をめざし,看護専門職のがん看護実践の向上に資するテキストブックを提供することにあります.
がん医療は高度化・複雑化が加速しています.新たな治療法開発は治癒・延命の可能性を拡げると同時に,多彩な副作用対策の必要性をも増しています.そのため,がん患者は,多様で複雑な選択肢を自身で決め,治療を継続しつつ,多彩な副作用対策や再発・二次がん予防に必要な自己管理に長期間取り組まなければなりません.がん看護の目的は,患者ががんの診断を受けてからがんとともに生き続けていく全過程を,その人にとって意味のある生き方や日常の充実した生活につながるように支えていくことにあります.近年,がん治療が外来通院や短期入院治療に移行していくなかで,安全・安心が保証された治療環境を整え,患者の自己管理への主体的な取り組みを促進するケアが求められています.また,がん患者が遺伝子診断・検査に基づく個別化したがん治療に対する最新の知見を理解し,自身の価値観や意向を反映した,納得のいく意思決定ができるように支援していくことも重要な役割となっています.さらには,苦痛や苦悩を和らげる緩和ケアを,がんと診断されたときから,いつでも,どこでも受けられるように,多様なリソースの動員や専門職者間の連携・協働により促進していかなければなりません.
がん看護に対するこのような責務を果たすために,本シリーズでは,治療別や治療過程に沿ったこれまでのがん看護の枠を超えて,臨床実践で優先して取り組むべき課題を取り上げ,その課題に対する看護実践を系統的かつ効果的な実践アプローチとしてまとめることをめざしました.
このたび,本シリーズの続刊として,『がん治療と食事-治療中の食べるよろこびを支える援助』をまとめました.がん治療は患者にとって,さまざまな面から食べるよろこびを損なう原因をもたらします.治療に伴う多様な副作用,合併症や二次障害により,食欲や味覚,咀嚼や嚥下が損なわれたり,口内炎や腹痛,便秘や下痢などの苦痛により食べる意欲を削がれることもあります.また,長期間に及ぶがん治療には,多大なエネルギーを必要とするため,食べることは治療効果を高める要素の1つにもなります.本書では,がん治療に伴う副作用や合併症・二次障害から生じる〈食べる〉ことへの影響を系統的にアセスメントし,〈食べる〉よろこびを支えるうえで必要な看護援助のエビデンスを解説しています.〈食べる〉ことによる心身のエネルギーがわきあがるよう支援するエッセンスが詰め込まれています.
≪がん看護実践ガイド≫シリーズは,読者とともに作り上げていくべきものです.シリーズとして取り上げるべき実践課題,本書を実践に活用した成果や課題など,忌憚のない意見をお聞かせいただけるよう願っています.
最後に,日本がん看護学会監修による≪がん看護実践ガイド≫シリーズを医学書院のご協力のもとに発刊できますことを心より感謝申し上げます.本学会では,医学書院のご協力を得て,これまでに『がん看護コアカリキュラム』(2007年),『がん化学療法・バイオセラピー看護実践ガイドライン』(2009年),『がん看護PEPリソース-患者アウトカムを高めるケアのエビデンス』(2013年)の3冊を学会翻訳の書籍として発刊して参りました.がん看護に対する重要性をご理解賜り,がん医療の発展にともに寄与いただいておりますことに重ねて感謝申し上げます.
2015年5月
一般社団法人日本がん看護学会理事長・企画編集委員会委員長
小松浩子
序
あるがん体験者が,治療中の食事を振り返り,次のように語ってくれました.「私は以前,フランス料理が大好きで,友達と連れだってよく食べに行きました.でも,がん化学療法の治療中は,フランス料理よりもちらし寿司やカップ麺がとてもおいしく感じられ,私のご馳走でした.そうしたものを食べながら,なんとか治療をやり遂げることができました」.味覚の変化に対応し,試行錯誤しながらたどりついた,その方の食行動のセルフケアでした.
主ながんの治療である放射線療法や化学療法は,悪心・嘔吐,味覚変化,口内炎などさまざまな症状を呈し,食行動や経口摂取に大きな影響を与えます.近年では,抗腫瘍効果を高めるための集学的治療が標準治療となっています.そのため,がん患者の食に関する問題も多様化し,根拠ある支援や個別性に寄り添う支援が求められています.
本書は,治療の影響で「食べたくとも食べられない」状況において看護の力,チームの力で「治療を乗り越える気力」,「元気の源」を提供する食への支援を,具体的なコツを示しながら解説しています.そして「治療期でもおいしく笑顔になれる食支援」を目指し,事例やコラムも含めてまとめています.
第1章「がん治療が食事に与える影響とおいしく食べることの重要性」と第2章「がん治療に伴う食事摂取上の問題と苦痛軽減に向けたケア」では,治療が食事に与える影響,食事が治療にもたらす影響の両方の側面を押さえたうえで,アセスメントやケアのポイント,具体的な食事の工夫を,研究データを盛り込みながら紹介しています.また第3章「特徴的な状況(症状と経過)にあわせた食事の工夫と看護援助」と第4章「がん患者の食事へのチームアプローチ」では,第1・2章で紹介した基本を押さえながら事例を取り上げ,個別性を重視したアプローチの展開を解説しています.第5章「がん患者の食事における家族の役割と支援の求め方」では,がん患者・がん体験者の日常的な食事において重要となる家族の支援について取り上げています.
本書は,病棟や外来の看護師はもとより,患者や家族の皆様のご意見を反映し,治療中であってもがん患者の食生活の質を高めるために版を重ねていけたらと考えています.どうぞ多くの皆様にご活用いただき,忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げます.
2015年5月
編者を代表して 神田清子
目次
開く
第1章 がん治療が食事に与える影響とおいしく食べることの重要性
1 がん治療と食事
1 がん患者の生活の質と食事がもつ意味
2 がんの病態や治療が患者の食事に及ぼす影響
3 口から食べることは「元気の源」そして「体力維持」に不可欠
2 がん治療が食事に与える影響と看護師の役割
1 治療中のがん患者の食事における問題と看護師の役割
2 がん治療が食事に与える影響
3 安全な食事摂取に向けた注意点
3 食事が治療に与える影響と看護アプローチの基本
1 がん患者の食事を支えるためのアセスメント
2 がん患者の食事を支える看護アプローチの基本
3 本書が取り上げる内容
第2章 がん治療に伴う食事摂取上の問題と苦痛軽減に向けたケア
1 がん治療に伴う食欲低下
1 食欲低下のメカニズム・特徴と症状のアセスメント
2 食欲低下に対する援助
2 がん治療に伴う悪心・嘔吐
1 悪心・嘔吐のメカニズム・特徴とアセスメント
2 悪心・嘔吐時の食事の工夫
事例 悪心・嘔吐があっても無理に食事をしている患者への声かけ
3 がん治療に伴う口腔粘膜障害
1 化学療法に伴う口腔粘膜障害の発生メカニズム
2 放射線療法に伴う口腔粘膜障害の発生メカニズム
3 口腔粘膜障害のアセスメント
4 口腔粘膜障害の予防・対応
5 口腔粘膜障害時の食事の工夫
事例 抗がん剤投与で口腔粘膜炎が出現した肺がん患者
4 化学療法に伴う味覚変化
1 化学療法に伴う味覚変化のメカニズム
2 アセスメントと症状にあわせた対処法
5 放射線療法に伴う味覚変化
1 放射線療法に伴う味覚変化のメカニズム
2 食事の工夫
事例 放射線治療で味覚変化の進行した患者─味覚よ,嗜好で蘇れ!
第3章 特徴的な状況(症状と経過)にあわせた食事の工夫と看護援助
1 放射線化学療法を受ける食道がん患者への援助
1 食道がんにおける放射線化学療法
2 食道がん患者の食べることを支える
事例 根治的放射線化学療法を受ける食道がん患者
2 主婦役割をもち通院化学療法を受ける乳がん患者への援助
1 乳がんにおける化学療法
2 症状と経過にあわせた食事の工夫と看護援助
3 化学療法時の主婦役割の工夫と看護援助
事例 主婦の役割をもち外来術前化学療法を受ける患者
3 化学療法を受け複合的な症状を呈す白血病患者への援助
1 白血病の化学療法と食生活上の問題
2 食生活の支援
4 口腔粘膜障害を伴う頭頸部がん患者への援助
1 頭頸部領域のがん治療と苦痛
2 症状マネジメント
事例 食べさせることにこだわった中咽頭がん患者の妻との関わり
事例 放射線化学療法後の粘膜炎は改善したものの退院を拒む患者
第4章 がん患者の食事へのチームアプローチ
1 食べることに問題を抱えるがん患者に対する看護師の調整役割
1 情報把握と問題の焦点化
2 多職種連携における看護師の調整役割
3 チームの関わり,支援状況の評価
2 食べることに問題を抱えるがん患者に対する栄養士の支援
1 管理栄養士による支援の実際
2 多職種,他部門との連携の重要性
事例 実際の対応例
3 食べることに問題を抱えるがん患者に対する言語聴覚士の支援
1 がんによる摂食嚥下障害
2 摂食嚥下アプローチの実際
3 摂食嚥下における看護師の役割
4 食べることに問題を抱えるがん患者に対する医師の支援
1 がん患者に対する栄養療法
事例 消化管ステントを留置した患者
事例 胃がん術後後遺症のある患者
第5章 がん患者の食事における家族の役割と支援の求め方
1 おいしく食べられない患者とその家族への支援
1 おいしく食べられない患者の苦痛と家族の不安
2 おいしく食べられない患者に対する家族からの支援
3 家族とともに行う食事の工夫
索引
Column
1杯のお粥が食べられるようになるまで
カップ麺を含めた「化学療法食」の開発で発揮された調整役割
安倍川餅は高齢者の味方!
カレーライスは強い味方!
あの味と香り,食感もたまらない! ~焼き芋~
丼物の科学
心に残るおいしい食事はいつまでも大切な宝物
仕事を続けながら食欲低下や味覚変化症状とつきあったFさん
孫の節句祝いでおかわりできたちらし寿司
離乳食や介護食は咀嚼・嚥下困難時の強い味方!
食べたくなったら,お総菜売り場へGo! ~コロッケ~
同居義父母の心配を重荷に感じるJさん
頭頸部がん治療中,スイカの甘さに涙…
妻のためにスーパーマーケットに走るLさん
1 がん治療と食事
1 がん患者の生活の質と食事がもつ意味
2 がんの病態や治療が患者の食事に及ぼす影響
3 口から食べることは「元気の源」そして「体力維持」に不可欠
2 がん治療が食事に与える影響と看護師の役割
1 治療中のがん患者の食事における問題と看護師の役割
2 がん治療が食事に与える影響
3 安全な食事摂取に向けた注意点
3 食事が治療に与える影響と看護アプローチの基本
1 がん患者の食事を支えるためのアセスメント
2 がん患者の食事を支える看護アプローチの基本
3 本書が取り上げる内容
第2章 がん治療に伴う食事摂取上の問題と苦痛軽減に向けたケア
1 がん治療に伴う食欲低下
1 食欲低下のメカニズム・特徴と症状のアセスメント
2 食欲低下に対する援助
2 がん治療に伴う悪心・嘔吐
1 悪心・嘔吐のメカニズム・特徴とアセスメント
2 悪心・嘔吐時の食事の工夫
事例 悪心・嘔吐があっても無理に食事をしている患者への声かけ
3 がん治療に伴う口腔粘膜障害
1 化学療法に伴う口腔粘膜障害の発生メカニズム
2 放射線療法に伴う口腔粘膜障害の発生メカニズム
3 口腔粘膜障害のアセスメント
4 口腔粘膜障害の予防・対応
5 口腔粘膜障害時の食事の工夫
事例 抗がん剤投与で口腔粘膜炎が出現した肺がん患者
4 化学療法に伴う味覚変化
1 化学療法に伴う味覚変化のメカニズム
2 アセスメントと症状にあわせた対処法
5 放射線療法に伴う味覚変化
1 放射線療法に伴う味覚変化のメカニズム
2 食事の工夫
事例 放射線治療で味覚変化の進行した患者─味覚よ,嗜好で蘇れ!
第3章 特徴的な状況(症状と経過)にあわせた食事の工夫と看護援助
1 放射線化学療法を受ける食道がん患者への援助
1 食道がんにおける放射線化学療法
2 食道がん患者の食べることを支える
事例 根治的放射線化学療法を受ける食道がん患者
2 主婦役割をもち通院化学療法を受ける乳がん患者への援助
1 乳がんにおける化学療法
2 症状と経過にあわせた食事の工夫と看護援助
3 化学療法時の主婦役割の工夫と看護援助
事例 主婦の役割をもち外来術前化学療法を受ける患者
3 化学療法を受け複合的な症状を呈す白血病患者への援助
1 白血病の化学療法と食生活上の問題
2 食生活の支援
4 口腔粘膜障害を伴う頭頸部がん患者への援助
1 頭頸部領域のがん治療と苦痛
2 症状マネジメント
事例 食べさせることにこだわった中咽頭がん患者の妻との関わり
事例 放射線化学療法後の粘膜炎は改善したものの退院を拒む患者
第4章 がん患者の食事へのチームアプローチ
1 食べることに問題を抱えるがん患者に対する看護師の調整役割
1 情報把握と問題の焦点化
2 多職種連携における看護師の調整役割
3 チームの関わり,支援状況の評価
2 食べることに問題を抱えるがん患者に対する栄養士の支援
1 管理栄養士による支援の実際
2 多職種,他部門との連携の重要性
事例 実際の対応例
3 食べることに問題を抱えるがん患者に対する言語聴覚士の支援
1 がんによる摂食嚥下障害
2 摂食嚥下アプローチの実際
3 摂食嚥下における看護師の役割
4 食べることに問題を抱えるがん患者に対する医師の支援
1 がん患者に対する栄養療法
事例 消化管ステントを留置した患者
事例 胃がん術後後遺症のある患者
第5章 がん患者の食事における家族の役割と支援の求め方
1 おいしく食べられない患者とその家族への支援
1 おいしく食べられない患者の苦痛と家族の不安
2 おいしく食べられない患者に対する家族からの支援
3 家族とともに行う食事の工夫
索引
Column
1杯のお粥が食べられるようになるまで
カップ麺を含めた「化学療法食」の開発で発揮された調整役割
安倍川餅は高齢者の味方!
カレーライスは強い味方!
あの味と香り,食感もたまらない! ~焼き芋~
丼物の科学
心に残るおいしい食事はいつまでも大切な宝物
仕事を続けながら食欲低下や味覚変化症状とつきあったFさん
孫の節句祝いでおかわりできたちらし寿司
離乳食や介護食は咀嚼・嚥下困難時の強い味方!
食べたくなったら,お総菜売り場へGo! ~コロッケ~
同居義父母の心配を重荷に感じるJさん
頭頸部がん治療中,スイカの甘さに涙…
妻のためにスーパーマーケットに走るLさん
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