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日本臨床栄養代謝学会 JSPENコンセンサスブック①
がん

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日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)が総力を挙げてお届けするコンセンサスブックの第一弾。がんに対する栄養療法の知識を網羅。「総論」パートで基本知識を、Q&A形式の「臨床疑問」パートではベッドサイドで役立つ実践的な知見をわかりやすく紹介。初めて臨床栄養を学ぶ人にも、専門性を高めたい人にも最適な1冊。

編集 日本臨床栄養代謝学会 (JSPEN)
発行 2022年05月判型:B5頁:468
ISBN 978-4-260-04647-3
定価 4,400円 (本体4,000円+税)

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序/本書の作成にあたって


 2021 年より日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)では運営理念として,①透明性の高い学会運営,②役員全員で働く,③学術活動の振興の三本柱を掲げてきた.本書『JSPEN コンセンサスブック①がん』はまさに,われわれが掲げてきた三本柱の成果といえる内容となっている.犬飼道雄先生の取りまとめのもと,素晴らしい執筆者により,緻密かつ大変わかりやすく栄養の基礎から臨床までが推敲されている.犬飼先生はコンセンサスをまとめるチームを築き上げ,出来あがった原稿をデルファイすることで,内容にさらに磨きをかけた.まさに全員で働いた結果だと思う.
 コンセンサスは,英語で「consensus」と表記され,一般的には「一致した意見,総意」という意味である.JSPEN では『静脈経腸栄養ガイドライン』,『JSPEN コンセンサスブック』,「栄養療法のポケットタイプのベッドサイドメモ(タイトル未定)」と次々と教育関連の出版が続く予定である.これらの出版物は明らかに目的を異にするように企画されているが,それぞれの内容に齟齬がないように出来ている.『静脈経腸栄養ガイドライン』は研究計画を立案するうえの重要な背景となる内容で構成されており,エビデンスのある栄養研究をもとに執筆されている.『JSPEN コンセンサスブック』はより臨床に必要な知識を網羅する形で,近代の栄養学の誰もが頷ける一致した知識が提示されている.「栄養療法のポケットタイプのベッドサイドメモ(タイトル未定)」はポケットに入る目次のような存在となり,日々の臨床の覚書きとなるだろう.
 がん栄養は近年,注目を浴びているトピックスである.がん手術療法,がん放射線療法,がん化学療法,そしてがん免疫療法などのがん治療成績に,栄養が重要な役割を演じていることが多くの臨床研究によって明らかにされてきた.本書では多くのがん種における栄養の意義が明確に述べられており,臨床の場でどのように栄養の力を生かし,栄養療法として実践していくかがわかるように丁寧に記述されている.ぜひとも,日々の臨床に役立てていただきたい.

 2022年3月
 日本臨床栄養代謝学会 理事長
 比企直樹

 

本書の作成にあたって
 このたび日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)による『JSPEN コンセンサスブック①がん』が出版の運びとなりました.がんは1981年から日本人の死因の第1位となっていて,がんで約3割が亡くなることが知られています.また現在日本人の2人に1人は,一生のうちに何らかのがんにかかると推計されています.がんは,全ての人にとって身近な病気です.
 本コンセンサスブックはがん臨床栄養代謝専門療法士のテキストにあたりますが,がん臨床栄養代謝専門療法士だけではなく多くの方々に,がんと栄養に関する日常診療の現場で,がん診療の一助となるように作成しました.がん臨床栄養代謝専門療法士をはじめとする本コンセンサスブックで学んだ医療者が,栄養を通じてがん患者とその家族,がん診療の質向上,国民の健康増進に貢献することを期待します.

■『JSPENコンセンサスブック①がん』の経緯
 JSPENでは,2015年に比企直樹理事長(当時は理事)を委員長,竹山廣光先生を顧問とした病態別栄養管理委員会が東口髙志前理事長のもと新たに設立されました.この委員会は病態別の栄養管理方法について研究・教育を確立し推進することを目標としていました.比企理事長のもとさまざまな調査や真摯な議論が積み重ねられ,『ベッドサイドですぐ使えるがんと栄養療法テキストブック(仮)』の作成が2018年に決定しました.そして同年臨床栄養代謝専門療法士制度の設立決定とともに,2019年から臨床栄養コンセンサス検討委員会が設立され,同事業を受け継ぐことになりました.本書『JSPENコンセンサスブック①がん』の「総論」は,比企理事長が『ベッドサイドですぐ使えるがんと栄養療法テキストブック(仮)』で計画されていた構成・内容になっています.
 JSPENは,数多くの栄養やがんを専門とする先達がおられ,学術団体として多くの業績とさまざまな成果を上げてきました.伝統は革新のうえに建ってきました.その結果私たちの学会は,さまざまな専門性をもった内科・外科問わず医師や歯科医師,多職種の医療者が多数いること,医療,介護,福祉をはじめとした社会のあらゆる場で会員が活躍していること,医師,歯科医師の認定制度に加え,看護師,薬剤師,管理栄養士,歯科衛生士,臨床検査技師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,診療放射技師に専門療法士制度があることなどの特徴をもつに至りました.こうした特徴のある学会だからこそ,がん診療における専門家による栄養療法に関するコンセンサスをさまざまな視点から形成することができ,がん臨床栄養の決定版というべき『JSPENコンセンサスブック①がん』発刊が可能となりました.

■コンセンサスの形成
 臨床栄養コンセンサス検討委員会には臨床栄養代謝専門療法士制度に合わせ,9つのワーキングチーム(WT)があります.『JSPENコンセンサスブック①がん』は,第1 段階としてそのうち6 つのWT(WT 001:がん,WT 002:肺疾患,WT 003:肝疾患,WT 006:在宅,WT 008:摂食・嚥下,WT 009:周術期・救急集中治療)にがんの日常診療でしばしば遭遇する栄養に関する問題点として臨床疑問を議論のうえ挙げていただきました.「Answer」と「解説」は各WT委員に担当いただき,各WT委員長やWT委員同士のチェックを経て,「臨床疑問・Answer・解説(案)」としました.引用文献に関しては,「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に従って研究デザインを明らかにしました.また本コンセンサスブックで引用頻度の高い二次資料についてはxiii〜xiv頁に一覧としてまとめました.
 第2段階として,各WTからの「臨床疑問・Answer・解説(案)」を臨床栄養コンセンサス検討委員と一部の理事で,臨床疑問ごとにデルファイ法を用い,1〜9点までの9段階評価を行いました(1〜3:非合意,4〜6:不満,7〜9:合意).70%以上が合意であれば,専門家のコンセンサスが得られたと判断しましたが,できれば最低点が7点以上になるように評価を繰り返しました.臨床疑問ごとに実施したデルファイ回数,最小値,最大値,中央値を記載しています.第3 段階として,比企理事長,福島亮治副理事長とともに臨床栄養コンセンサス検討委員会による最終的な考察と検討を行ったのち,117の「臨床疑問・Answer・解説」を掲載することになりました.

■『JSPENコンセンサスブック①がん』の目指すところ
 がん診療は予防,早期発見とがん検診,診断と治療(がん手術療法,がん化学療法,がん放射線療法),がん緩和療法など幅広く,診療の場所も外来,入院,在宅とさまざまです.がんの罹患率は,年齢が上がるにつれて増加していきます.超高齢社会日本においては,がん患者が抱える併存症や生活環境などの問題も同時に対応する必要があります.また病気を治すことだけではなくがん患者のQOL 維持・向上も重要です.そしてがん患者やその家族が暮らしやすい社会にするために,がんについての正しい理解が拡がるよう努める必要があります.全ては患者さんのために.
 『JSPENコンセンサスブック①がん』はがん診療のあらゆる場面で問題の把握や対応の方向性を明確にし,日常診療にすぐに役に立つことを目指しています.したがってエビデンスへの準拠が困難な臨床疑問や,準拠度が必ずしも高いとはいえない臨床疑問もあえて盛り込み,がん診療の経験が豊富で,多職種による栄養サポートチーム(NST)で活躍してきた医療者に,コンセンサスとして執筆をしていただきました.本書はあくまでも標準的な指針であり,個々の患者の意思,年齢,併存症,合併症,社会的状況,施設の事情などにより柔軟に対応する必要があることはいうまでもありません.
 『JSPENコンセンサスブック①がん』の対象は,がん診療の対象となる方としています.対象の性別や年齢,病期や重症度,合併症の有無などは限定せず,日常診療で広く遭遇するであろう状況を想定して作成しました.想定される利用者はがん臨床栄養代謝専門療法士のみならず,医師,歯科医師,看護師,薬剤師,管理栄養士,臨床検査技師,歯科衛生士,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,診療放射線技師,臨床工学技士,社会福祉士などがん診療にあたる全ての医療者としました.NST をはじめとしたチーム医療や社会においても活用してください.栄養を幸せの力に.
 本書はJSPENの資金で作成し,他企業からの資金提供は一切ありません.

 今回の出版にあたりご協力いただきました「総論」執筆者54人,「臨床疑問」執筆者33人,「Expert Opinion」執筆者38人,比企直樹理事長,福島亮治副理事長,歴代理事・理事会,病態別栄養管理委員会,前臨床栄養コンセンサス検討委員会,臨床栄養コンセンサス検討委員会(朝川貴博先生,大菊正人先生,奥川喜永先生,白木亮先生,鈴木規雄先生),同委員会WT(WT 002:肺疾患,WT 003:肝疾患,WT 006:在宅,WT 008:摂食・嚥下,WT 009:周術期・救急集中治療),東口髙志前理事長,JSPEN事務局をはじめとする約300人を超える方々だけでなく,JSPENを支えてくださった多くの方々に深く感謝申し上げます.過去を知り,今を生き,未来へつなぐ.今後も栄養を通じてがん患者とその家族,がん診療の質向上,国民の健康増進にJSPENが1つとなり貢献を続け,がんと栄養におけるチーム医療・多職種協働が認識され,継続的な改訂が多方面から求められることを祈願します.

 2022年3月
 日本臨床栄養代謝学会 理事
 同 臨床栄養コンセンサス検討委員会 委員長
 犬飼道雄

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本書の作成に当たって
二次資料一覧

I がん治療の検査の基礎知識
 1 医師や他のメディカルスタッフとのコミュニケーション
 2 血液検査・尿検査・バイタルサイン・血液ガス検査を読む
  臨床疑問1 がん患者のアルブミンは何を表しているか?
  臨床疑問2 がん患者におけるコリンエステラーゼ値は何を表しているか?
 3 胸部・腹部X線写真を読む
 4 胸部・腹部CTを読む
 5 上部・下部消化管内視鏡検査を読む
 6 消化管造影検査を読む
 7 超音波検査を読む
 8 PETを読む
 9 嚥下検査を理解する

II 体重減少の原因別栄養療法
 1 がん関連性体重減少(CAWL)
 2 がん誘発性体重減少(CIWL)
  臨床疑問3 がん患者の代謝の特徴は?
  臨床疑問4 がん患者の糖質代謝の特徴は?
  臨床疑問5 がん患者のタンパク質代謝の特徴は?
  臨床疑問6 がん患者の脂質代謝の特徴は?
  臨床疑問7 前悪液質と悪液質に対する栄養療法や薬物療法は有効か?
  臨床疑問8 EPA製剤はがん悪液質に有用か?
  臨床疑問9 不可逆性悪液質に対する栄養療法は有効か?
  臨床疑問10 がん悪液質に運動療法は有効か?

III がん患者の栄養評価
 1 主要な栄養評価法
  臨床疑問11 がん患者に適した栄養評価法は?

IV がん病態における栄養摂取ルートの選び方・作製法・管理
 1 静脈栄養
 2 経腸栄養
 3 経口栄養
  臨床疑問12 がん治療における栄養療法は有効か?
  臨床疑問13 経口摂取が進まないがん患者に対し,静脈栄養,経腸栄養のどちらが有効か?
  臨床疑問14 静脈栄養はがんの増殖を促進させるか?
  臨床疑問15 経腸栄養はがんの増殖を促進させるか?
  臨床疑問16 血栓症のあるがん患者に脂肪乳剤を投与してはいけないのか?

V がん手術療法における栄養管理
 1 周術期管理
  臨床疑問17 術前の栄養スクリーニング・アセスメントとして一般的に何が適切か?
  臨床疑問18 高齢者に使用する栄養スクリーニング・アセスメントツールは一般的に何がよいか?
  臨床疑問19 術前栄養療法はどのような患者に有効か?
  臨床疑問20 高齢がん患者に対して,術前栄養療法は行うべきか?
  臨床疑問21 一般的にがん術前低栄養は合併症を増加させるか?
  臨床疑問22 手術前のがん患者に対して,口腔内評価を行うべきか?
  臨床疑問23 周術期患者におけるエネルギー必要量・たんぱく質投与量などはどのように算出すべきか?
  臨床疑問24 周術期患者における術後早期回復プログラムERAS®は何に有効か?
  臨床疑問25 immunonutrition(免疫栄養)が期待される病態は?
  臨床疑問26 がん患者の待機手術において,術前および周術期のimmunonutrition(免疫栄養)は有効か?
  臨床疑問27 待機手術におけるがん周術期immunonutrition(免疫栄養)の長期成績は?
  臨床疑問28 周術期栄養療法や集中治療室(ICU)管理の重症患者に半固形化経腸栄養剤は用いられるか?
  臨床疑問29 シンバイオティクスは,周術期の栄養管理に有効か?
  臨床疑問30 がん周術期(特に術後)の血糖管理の目標は?
  臨床疑問31 がん手術患者に対する厳密な周術期血糖管理は有効か?
  臨床疑問32 がん術後患者に対する運動療法は有効か?
  臨床疑問33 消化器術後の縫合不全発症時に経腸栄養は必要か?
  臨床疑問34 ERAS®により術後肺炎の予防を期待できるか?
  臨床疑問35 周術期口腔ケアにより術後肺炎の予防を期待できるか?
  臨床疑問36 消化器がん術後肺炎発症時に脂肪乳剤あるいは脂肪含有量の多い栄養剤の投与は有効か?

VI がん化学療法における栄養管理
 1 がん化学療法による有害事象と副作用対策
 2 がん化学療法に伴う腎機能障害・電解質異常
  臨床疑問37 がん化学療法時の栄養療法は有効か?
  臨床疑問38 がん化学療法時の運動療法は有効か?
  臨床疑問39 がん化学療法患者の免疫栄養学的指標となるマーカーは?
  臨床疑問40 術後(胃がん,膵がん)の栄養状態は術後補助化学療法の完遂率や効果に影響を及ぼすか?
  臨床疑問41 がん化学療法による好中球減少症は,栄養状態の改善により軽減されるか?
  臨床疑問42 がん化学療法による食事摂取量低下への対処として何が有効か?
  臨床疑問43 がん化学療法中の味覚不全に亜鉛補充は効果があるか?

VII がん放射線療法における栄養管理
 1 放射線療法による有害事象と副作用対策

VIII がん緩和医療における栄養管理
 1 QOL維持の栄養サポート
  臨床疑問44 がん緩和医療における栄養サポートは有効か?
  臨床疑問45 腹水穿刺と腹水濾過濃縮再静注法(CART)で栄養状態に違いはあるか?
  臨床疑問46 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)において,積極的な栄養療法は予後を改善するか?
  臨床疑問47 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)において,積極的な栄養療法は患者のQOLを改善するか?
  臨床疑問48 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)において,輸液は有効か?
  臨床疑問49 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)に対するビタミン投与は有効か?
  臨床疑問50 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)に対する脂肪乳剤投与は有効か?
  臨床疑問51 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)において,経管栄養は有効か?
  臨床疑問52 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)において,がん悪液質を改善させる有効な薬物療法はあるか?
  臨床疑問53 終末期がん患者(予後予測1カ月以内)で,食べられなくなってきている場合,栄養サポートは,どこまで行えるか?

IX がん種別の栄養管理
 1 頭頸部がん
  臨床疑問54 頭頸部がん化学放射線療法中の患者における適切な栄養摂取ルートとして,胃瘻は有効か?
 2 食道がん
  臨床疑問55 食道がん術前補助化学療法における適切な栄養療法は?
  臨床疑問56 食道がん患者に対する術後早期経腸栄養のタイミングはいつか?
  臨床疑問57 食道がん術後の早期経腸栄養開始により,術後合併症は減少するか?
  臨床疑問58 食道がん術後の経腸栄養は,術後サルコペニアを予防するか?
  臨床疑問59 食道がん周術期のimmunonutrition(免疫栄養)は,術後感染性合併症予防に有効か?
  臨床疑問60 胸部食道がんに対する胃管再建経路の違い(胸壁前,胸骨後,後縦隔)により,食事摂取量や術後の栄養状態に違いはあるか?
  臨床疑問61 食道がん化学放射線療法における適切な栄養療法は?
 3 胃がん
  臨床疑問62 胃がん術後アウトカムを予測する栄養(免疫・炎症)に関連する術前指標は?
  臨床疑問63 胃がん周術期のONS 摂取で体重減少は抑えられるか?
  臨床疑問64 胃がん術後ダンピング症候群に対する有効な栄養管理は?
  臨床疑問65 幽門側胃切除における再建術の違いにより,術後の食事摂取量や栄養状態に違いはあるか?
  臨床疑問66 噴門側胃切除における再建法の違い(上川法やModified SOFY)により,術後の食事摂取量や栄養状態を良好に保てるか?
  臨床疑問67 腹腔鏡下手術と開腹手術では術後の愁訴や栄養状態に違いはあるか?
  臨床疑問68 噴門側胃切除術は胃全摘術と比べ栄養状態を良好に保てるか?
  臨床疑問69 幽門側胃切除術は胃全摘術と比べ栄養状態を良好に保てるか?
  臨床疑問70 胃がん術後の経腸栄養や静脈栄養の適応と方法は?
 4 結腸・直腸がん
  臨床疑問71 大腸全摘術後の栄養改善に何が有効か?
  臨床疑問72 大腸手術における回盲弁を含めた腸管切除は,術後の栄養状態に影響を与えるか?
 5 GIST
 6 肝がん
  臨床疑問73 肥満・過栄養は肝発がんの危険因子か?
  臨床疑問74 n-3系PUFA摂取と肝発がんリスクの関連は?
  臨床疑問75 サルコペニアは,肝細胞がん(HCC)に対するラジオ波治療,がん化学療法の予後不良因子か?
  臨床疑問76 肝がんに対する分子標的薬投与中の栄養管理は?
  臨床疑問77 肝がん合併肝硬変患者において栄養療法は予後を改善するか?
  臨床疑問78 肝がん合併肝硬変患者の免疫低下症例に腸管免疫の維持・促進(プロバイオティクス)は有効か?
  臨床疑問79 サルコペニアは肝細胞がん(HCC)肝切除後の予後不良因子か?
  臨床疑問80 術前低栄養やサルコペニア(術前低骨格筋量),筋肉の質低下,内臓脂肪/皮下脂肪比高値は肝内胆管がん肝切除後の予後不良因子か?
  臨床疑問81 大量肝切除後の肝不全や肝再生に対する有効な栄養療法は?
  臨床疑問82 肝切除周術期の分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤投与は有用か?
  臨床疑問83 肝切除後の最適な栄養摂取ルートは?
  臨床疑問84 肝切除後の早期経腸栄養は有用か?
  臨床疑問85 肝切除周術期の有効な栄養療法は?
  臨床疑問86 肝切除周術期リハビリテーションは有用か?
  臨床疑問87 肝切除後の感染症予防にimmunonutrition(免疫栄養)は有用か?
  臨床疑問88 肝切除周術期に漢方薬は有用か?
 7 胆道がん・膵がん
  臨床疑問89 胆道再建手術に早期経口摂取や経腸栄養は可能か?
  臨床疑問90 膵頭十二指腸切除術(PD)時に空腸瘻造設は行うべきか?栄養療法はいつから行うべきか?
  臨床疑問91 膵頭十二指腸切除後に早期経口摂取は可能か?
  臨床疑問92 膵頭十二指腸切除後の各種再建法により,術後経口摂取量や栄養状態に違いはあるか?
 8 肺がん
  臨床疑問93 肺がん患者における適切な予後評価指標は?
  臨床疑問94 肺がん患者の栄養学的特徴は?
  臨床疑問95 肺がん患者に対する至適エネルギー摂取量は?
  臨床疑問96 肺がん患者において栄養状態は予後に影響するか?
  臨床疑問97 肺がん患者に対する栄養療法は身体機能を改善するか?
  臨床疑問98 肺がん患者に対する栄養療法は予後を改善するか?
 9 婦人科がん
  臨床疑問99 婦人科がんの栄養管理に関するケアで留意すべき点は何か?
  臨床疑問100 骨盤腔への放射線療法を受けた症例の栄養管理で注意すべき点は何か?
 10 乳がん
  臨床疑問101 乳がんの集学的治療の一環としてがん周術期に乳がん患者の肥満に対する栄養(指導)療法は有効か?
 11 血液がん
  臨床疑問102 クリーンルーム管理の患者に対する食事提供における注意点は?
  臨床疑問103 造血幹細胞移植患者に対する中心静脈栄養(TPN)は有効か?
 12 小児がん

X がん治療と口腔ケア
 1 口腔ケア・がん周術期等口腔機能管理・口腔粘膜炎対策
  臨床疑問104 消化器がん術前の口腔ケアは長期予後向上に寄与するか?
  臨床疑問105 がん化学療法時の口腔ケアは有効か?
  臨床疑問106 終末期がん患者における口腔ケアは有効か?

XI がん治療とリハビリテーション
 1 がんリハビリテーションとサルコペニア
  臨床疑問107 Cancer prehabilitationは有効か?
  臨床疑問108 サルコペニアはがん患者の予後に影響を与えるか?
  臨床疑問109 サルコペニアを伴うがん手術患者のがん周術期に有効な栄養療法は?
  臨床疑問110 サルコペニア肥満は発がんの危険因子か?

XII がん治療と胃瘻・腸瘻
 1 胃瘻・空腸瘻の造設と管理

XIII がん患者の在宅栄養管理
 1 がん終末期の在宅栄養管理と地域連携
  臨床疑問111 在宅の終末期がん患者に栄養管理は有用か?
  臨床疑問112 終末期患者に皮下輸液は有効か?
  臨床疑問113 経口摂取・経管栄養が困難ながん患者に在宅静脈栄養(HPN)は有用か?

XIV がん治療と栄養関連の薬剤管理
 1 がん治療に伴う悪心・嘔吐,消化器症状への対応
  臨床疑問114 がん患者の低栄養に漢方薬は有効か?

XV がん治療に用いる栄養剤
 1 栄養素によるがん治療の修飾
  臨床疑問115 がん患者に対して有効な特別な栄養素はあるか?
  臨床疑問116 がん患者における腸内細菌叢の変化は低栄養に影響するか?
  臨床疑問117 がん患者に糖質制限食(ケトン食)は有効か?

索引

  Expert Opinion
  II-1 がん治療における栄養療法の重要性
  III-1 がん患者栄養評価の臨床学的意義
  III-2 栄養評価
  IV-1 消化器がん手術後の空腸瘻栄養管理のメリット
  IV-2 患者に寄り添った栄養摂取方法とは?
  V-1 ERAS®の定着と今後の進化
  V-2 がん周術期栄養管理の展望
  V-3 術後早期のDREAM達成を支えるための周術期栄養管理
  VI-1 栄養臨床試験とエビデンス創出
  VI-2 消化器がん治療における体組成変化
  VI-3 がん悪液質の評価と栄養療法
  VIII-1 緩和栄養は悪液質の正しい評価から
  VIII-2 共有意思決定によって見出す終末期栄養管理
  VIII-3 在宅医療における訪問看護と在宅NST
  IX-1 上部消化管がん治療の現況と問題点
  IX-2 消化管がん患者栄養管理の留意点
  IX-3 グレリンによる栄養改善の可能性
  IX-4 大腸がん患者に対する栄養管理
  IX-5 肝胆膵がんの栄養管理の現況と期待
  IX-6 筋肉は1日にして成らず
  IX-7 膵がんの治療成績向上と栄養
  IX-8 肝胆膵手術と栄養学の最新トピックス
  IX-9 膵がん外科治療のパラダイムシフト
  IX-10 肺がん患者の栄養管理の展望
  IX-11 乳がん患者の肥満と運動の意義
  IX-12 小児がん最近のトピックス
  X-1 栄養管理を考えたがん患者の口腔ケア
  X-2 がん薬物療法と口腔粘膜炎
  XI-1 がん患者におけるサルコペニアの意義
  XI-2 がんリハビリテーションと栄養管理
  XII-1 がん患者で使用される消化管瘻
  XIII-1 がんの在宅栄養管理
  XIII-2 がん終末期在宅医療における栄養支援
  XIII-3 がん在宅療養者における栄養管理
  XIV-1 栄養障害のリスクと支持療法
  XIV-2 栄養・がん化学療法ががん治療の新たな時代をひらく
  XV-1 がん患者に用いる経腸栄養剤
  XV-2 低栄養を支える食と経腸栄養剤
 

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